異世界転移したら大金舞い込んできたので高原暮らしを始める

じんむ

第閑話 王城にて

 眩い光と熱に呑みこまれると開ける視界。少女はただ唖然として眼前に広がる光景を見ていた。
 取り囲むように位置し佇む、白ローブの人間から視線が注がれていた。

「あ、あの。皆さんはえっと……」

 身がすくむのを感じながらも、少女はなんとか声を絞り出す。

「此度は成功したか」

 ふと、しゃがれた声が空間に響くと、白ローブの人間達が一斉に動き出し、少女の視界をさらに広げる。
 少女がまっすぐ見つめる先には、王冠を被り煌びやかな衣装を身に纏う老人が鎮座し、少女を眺めている。その傍らでは重装備の女騎士と、顔のほとんどをプレートで覆うがたいの良い戦士が控えていた。

「失礼、ステータスの方を鑑定させていただきますぞ」

 がたいの良い戦士が言うと、重々しい身体が少女に近づく。

「うっ……」

 自分の身体よりも数倍巨大な人影が近き始めるので、少女の足は自然と半歩下がった。
 しかし怯える少女など気にした様子もなく戦士は距離を縮め続ける。

「スキル……」
「あ、あの、ドッキリか何かじゃ……」

 涙が出そうなのを堪えながら言葉を絞り出す少女は、一歩、二歩と後ずさる。

「鑑定……ぬッ!?」

 少女と戦士の距離が三歩までに縮まった時だった。
 男がスキルを使うのとほぼ同時、不意に少女が背後へと身を翻し、先にある扉へめがけて疾走する。

「ま、待つのです!」

 慌てて追いかけようとする戦士だったが、がたいが大きいだけあって少女の足には追い付かない。
 その様子を眺めていた女騎士はすぐさま反応すると、王都一の素早さと言われる足であっという間に戦士を追い越し、少女の後を追う。
 が、しかし。少女の背中は近づくどころか遠くなり、あっという間に扉の外への逃亡を許してしまった。

「なんて速さですの……!」
「そ、それよりこれを!」

 追いつくのは不可能と判断した女騎士が立ち止まると、ひどく狼狽した様子で戦士が走ってくる。

「どうしましたか?」
「そ、それが……。スキル【プロジェクション】」

 戦士が唱えると、虚空に光の壁は浮かび上がる。
 女騎士はその光の像を見ると、数字と文字の羅列に思わず声を漏らす。

「予想以上に規格外ですわね……」

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ユミ
Lv2
年齢:15
出身:不明
HP950/950              スキルボーナス×50
MP0/0                スキルボーナス×50

攻撃力450               スキルボーナス×50
守備力200+1  up絹の服セット    スキルボーナス×50 
素早さ1050-1 down硬い靴      スキルボーナス×50
魔力 0                スキルボーナス×50

スキル

ユニークスキル 【異界からの来訪者(永続)】
        【剣召喚ブレイドサモン

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