コマンド見えるようになったので、ハーレム作ります!
呪い
「まぁ、話してもらおうか」
俺がそう言うと、不機嫌そうにゴスロリ様が頷いた。
「上から目線じゃな。まぁ、よい。さっき、詳しく説明しろと言っていたのー」
「あぁ、そうだ。お願いします」
なぜ、自分よりも年下の女の子に敬語を使っているんだろうと思ったが、律儀な紳士な男だからと納得した。
べ、別に久し振りに女子と喋れたからかしこまっているわけじゃないよ?
「そうかそうか。それよりお主、のろいにかかっておるのー」
「俺はのろいんじゃねぇー。皆が早すぎるだけだ。それに俺は自分のペースを崩さない。
人は人それぞれ、自分のペースがあってな、それを……」
「何か勘違いしてるおうじゃの。呪いじゃ、呪い」
呪い? 呪いってあれだろ?
藁人形的な奴だろ? 知ってますよ。
あの、ハプスブルク家だろ?
「どうにか俺がのろくないということが証明できてよかったが、それでその呪いってのは?」
「お主が勝手に思い込んだだけじゃ。お主、もしや気付いてないのか?」
「気付いてない?」
「はぁー。本当に困った眷属じゃ」
ゴスロリ様は溜息を吐き、哀れな目を向けて言った。
「お主、最近変なことに遭っておるじゃろ? 例えば、ゲームの様な選択肢が現れたり……」
彼女の瞳は俺の事を何でも知っているかのように、透き通っていた。
「そのことか。それは分かる。それが呪いってことなのか?」
「そうじゃ」
「ったく……呪いって言うからどんな怖いものかと思ったけど、興ざめだな」
俺がそう言うと、ゴスロリ様は目を一気に赤くして憤りながら言った。
「あ主は馬鹿じゃ! 馬鹿が何回も付く程の大馬鹿者じゃ! お主がそんな楽観的な奴なら仕方ない」
あれ? ゴスロリ様?
俺に変な黒い塊を向けないでくれませんかね?
「ちょっと、待ってくれ。謝ります! 謝りますから。俺が馬鹿でした。
楽観的な脳みそ野郎です」
「そうか? それなら良いだろう」
彼女は黒の塊を消した。
これって、俗にいう魔法とかいうやつ?
「そのさっきから気になっていたんだが、それは魔法なのか?」
俺が訊くと、彼女は笑いながら「魔術じゃ」と言った。
魔術と魔法の違いが上手く分からないので後からぐーぐる先生に教えてもらおう。
「あ、そうじゃった。我の名前はレイシス・ヴィ・アイリス・デストロイヤー。
お主の眷属じゃ。私にとって……ただ一人の」
未だよくわからんとす。つい、このレイシス様の喋り方に影響され、漢文が出てきてしまった。
「まぁ、大体理解はできた。お前にとって、俺とお前は師弟子関係にあるということだな。
じゃあ、とりあえず俺の言うことを聞いてもらおうか。
三回回って、ワンだ」
どっかの漫画で読んだことがある台詞を吐いた。
でも、こんなシルバーがかった髪の毛に、赤い瞳をした女の子が俺の弟子とは……
とりあえず、世の中でけぇぇー。
それと俺が住んでいた世界と一味違うみたいだし、こんなことが当たり前なのだろう。
「我に犬の戯言を言わせようとは、やはり……お主には少し痛い目に遭ってもらうべきか。
寧ろ、永遠の眠りについてもらうべきか……」
レイシス様の目が割れたガラスの様に鋭いんですけすけど。
まじ、怖い。女の子、怖い。
女性恐怖症発症させちゃうよ。もう、結婚できなったら、貴方が責任取ってよね!?
「すいませんでした。調子乗りました。勿論、分かっております。
貴方が俺よりも数段階上の存在であることは存じております。
だけど、一つだけいいでですか?」
「なんじゃ? 言葉が間違えば、どうなるかわかるじゃろ?」
わかっております、レイシス様と心の中で呟き、俺は口を開いた。
「貴方って何者ですか?」
「ふ、我か……忘れてしまったのか。それは大変哀れな奴じゃ。
だが、仕方ない。我は第13代次期魔王候補じゃ」
彼女が誇らしげにそう言ったが、俺は意味が分からなかった。
魔王? それってどんなRPG?
俺がそう言うと、不機嫌そうにゴスロリ様が頷いた。
「上から目線じゃな。まぁ、よい。さっき、詳しく説明しろと言っていたのー」
「あぁ、そうだ。お願いします」
なぜ、自分よりも年下の女の子に敬語を使っているんだろうと思ったが、律儀な紳士な男だからと納得した。
べ、別に久し振りに女子と喋れたからかしこまっているわけじゃないよ?
「そうかそうか。それよりお主、のろいにかかっておるのー」
「俺はのろいんじゃねぇー。皆が早すぎるだけだ。それに俺は自分のペースを崩さない。
人は人それぞれ、自分のペースがあってな、それを……」
「何か勘違いしてるおうじゃの。呪いじゃ、呪い」
呪い? 呪いってあれだろ?
藁人形的な奴だろ? 知ってますよ。
あの、ハプスブルク家だろ?
「どうにか俺がのろくないということが証明できてよかったが、それでその呪いってのは?」
「お主が勝手に思い込んだだけじゃ。お主、もしや気付いてないのか?」
「気付いてない?」
「はぁー。本当に困った眷属じゃ」
ゴスロリ様は溜息を吐き、哀れな目を向けて言った。
「お主、最近変なことに遭っておるじゃろ? 例えば、ゲームの様な選択肢が現れたり……」
彼女の瞳は俺の事を何でも知っているかのように、透き通っていた。
「そのことか。それは分かる。それが呪いってことなのか?」
「そうじゃ」
「ったく……呪いって言うからどんな怖いものかと思ったけど、興ざめだな」
俺がそう言うと、ゴスロリ様は目を一気に赤くして憤りながら言った。
「あ主は馬鹿じゃ! 馬鹿が何回も付く程の大馬鹿者じゃ! お主がそんな楽観的な奴なら仕方ない」
あれ? ゴスロリ様?
俺に変な黒い塊を向けないでくれませんかね?
「ちょっと、待ってくれ。謝ります! 謝りますから。俺が馬鹿でした。
楽観的な脳みそ野郎です」
「そうか? それなら良いだろう」
彼女は黒の塊を消した。
これって、俗にいう魔法とかいうやつ?
「そのさっきから気になっていたんだが、それは魔法なのか?」
俺が訊くと、彼女は笑いながら「魔術じゃ」と言った。
魔術と魔法の違いが上手く分からないので後からぐーぐる先生に教えてもらおう。
「あ、そうじゃった。我の名前はレイシス・ヴィ・アイリス・デストロイヤー。
お主の眷属じゃ。私にとって……ただ一人の」
未だよくわからんとす。つい、このレイシス様の喋り方に影響され、漢文が出てきてしまった。
「まぁ、大体理解はできた。お前にとって、俺とお前は師弟子関係にあるということだな。
じゃあ、とりあえず俺の言うことを聞いてもらおうか。
三回回って、ワンだ」
どっかの漫画で読んだことがある台詞を吐いた。
でも、こんなシルバーがかった髪の毛に、赤い瞳をした女の子が俺の弟子とは……
とりあえず、世の中でけぇぇー。
それと俺が住んでいた世界と一味違うみたいだし、こんなことが当たり前なのだろう。
「我に犬の戯言を言わせようとは、やはり……お主には少し痛い目に遭ってもらうべきか。
寧ろ、永遠の眠りについてもらうべきか……」
レイシス様の目が割れたガラスの様に鋭いんですけすけど。
まじ、怖い。女の子、怖い。
女性恐怖症発症させちゃうよ。もう、結婚できなったら、貴方が責任取ってよね!?
「すいませんでした。調子乗りました。勿論、分かっております。
貴方が俺よりも数段階上の存在であることは存じております。
だけど、一つだけいいでですか?」
「なんじゃ? 言葉が間違えば、どうなるかわかるじゃろ?」
わかっております、レイシス様と心の中で呟き、俺は口を開いた。
「貴方って何者ですか?」
「ふ、我か……忘れてしまったのか。それは大変哀れな奴じゃ。
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