復讐のパラドクス・ロザリオ

殻守

第18話 少年

―あの日のことはよく覚えている。
少年は、たった1人だった。
誰にも理解されず、誰からも評価されることはなかった。
少年は天才だった。だからこと彼は誰よりも孤独だった。
だがある日気がつくと見知らぬ土地の見知らぬ街にいた。
そしてこの世界には魔法と呼ばれるものがあることを知った。
少年が魔法の研究を始めるとすぐに結果は出た。そして産まれてはじめて評価され、認められた。
少年はただただ嬉しかった。
そして新しい研究を始めた。
しかしそれは切り捨てられた。
そして少年は追放された。
彼ははじめて怒りと憎悪を持った。
そして決めたのだ。必ず復讐してやると、
神の鉄槌を持って、あのクソ共を叩き潰してやると。
少年はただただそれだけを目指し今も研究を続けている。

コメント

コメントを書く

「現代アクション」の人気作品

書籍化作品