東方魔人黙示録外伝【異世界のドッペルゲンガー】

怠惰のあるま

六日目その八・・・縛り

夕飯を作って貰ったおかげで俺の手伝うところはなく、休んでいいよ、とリグルに言われた。
お言葉に甘えて休ませてもらおう。
リビングに行くと幽香と椛さんが一緒にゲームで遊んでいた。
内容はスマッシュシスターズだと。どっちが優勢なのかなぁ。
どうせ幽香だろうと思っていた俺の考えは外れた。
なんと、椛さんが幽香の操作しているキャラクターを蹂躙してました。
いや、びっくりですよ。だってこのゲームは幽香の得意とするジャンルだ。俺も苦戦するレベル。
その幽香を一歩も動かさず攻撃するなんて......この子、できる...!

「さて、そろそろ十秒ね」

へ?

「動きまぁす」
「え、や!あともう十秒!」
「待ちませーん」

そのあとは早かった。
椛さんが一方的に攻撃していたのは幽香のハンデによるものだった。
たぶん、さっきから勝ち続けてて可哀想にでもなったのか。十秒間動かないっていうハンデを与えたんだろ。
まあ、それでも覆せない強さの幽香って......

「うぅぅ...また負けましたぁ!」
「はい。これで十連勝」
「お前......大人気ねえな」
「これでも縛った方よ?必殺技禁止、アイテム禁止、ガード禁止、etc...」
「椛さんが弱いってことで」
「も、もっと何か言い返してください!!」

ここまで縛りをした相手に勝てないとなると...そう思わざるをえないぜ椛さん。
俺でもそこまで縛って貰ったことはない。ハンデもして貰ったことない。
むしろそこまでの縛りだったら余裕で勝てる。

「他のゲームしようぜ?」
「じゃあ.......マリヲカート」
「OK。椛さんできる?」
「や、やってみます...!」

そんでまあ......結果は見えてたわけで。
椛さんが最下位で、俺と幽香が一位と二位を争い続けていた。
いや、まずランダムにして選ばれたステージが壁なしのコースだからさ。椛さん落ちまくってた。

「椛さんってゲーム下手?」
「きょ、今日は調子が悪いだけです!!」
「そうゆうことにしておくわ」
「ほんとうですぅ〜!」

二人がワイワイ話してる姿はとても微笑ましい。
幽香のすごいところってすぐに人と仲良くなれることだよな。
俺も見習わないと...
そのあとは夕食ができるまで色んなゲームを三人でやり、夕食を食べて寝る準備をしゲームをみんなでやって寝た。
有意義な一日でした。
あ、あと今日は夜にイベントは起きませんでした。残念。


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