殺人鬼の3怪人と不思議な少女
スクエア
『ッチ!隠れそうな所に逃げられたか』
スクエアが舌打ちしながら拳銃を下ろし、煙が蔓延するモール内の道の真ん中で通信を取る。
『副隊長より各隊員へ通達、異常事態が起きているが一般人がいなくて都合が良い。俺と『ニュウト』は隊長と部外者の抹殺を行う。一時作戦から逸脱するがその他は問題なく対象者の確保に迎え』
『了解です』
通信を終えて、彼らは視線を殺さなければいけない人間が逃げ込んだ紳士服店に向ける。
背格好が同じぐらいの男たち、髪が短めで眼つきが鋭い『スクエア』と、丸メガネを掛け筋骨隆々のスキンヘッドの『ニュウト』。
『まぁいいか、1人は負傷しているだろうしもう逃げ場もねぇだろ…。『ニュウト』、これから異常脳力を行使すっけど頭おかしくねーよな?』
『大丈夫だ、俺が暴れてもお前には敵わないからな』
『だったら、さっさと潰すぞ』
『鬱憤ばらしにあの女を早くバラバラにしてやりてぇ…』
『バラバラにしたら写メでも撮っておくか』
『いいなそれ』
二人は任務中だというのに、まるで遊園地のアトラクションで遊びにいくような調子で歩き出す。
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