(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~
鬼の少女と悪の組織・2
「……奴ら、ほんとうに厄介なことしてくれちゃって。どうすればいいのかしら。私も、幾ら何でも現役はもう数年も前のことだっていうのに……」
「どうするつもりですか?」
リーサの問いに、私はシンプルな解答を示す。
簡単よ、そんなこと。潰してしまえばいい。このテロ行為を、潰してしまえばどうということはない。
「……何というか、メリュー。あなたは性格が歪んでいるわよね。まあ、別に問題ないのだけれど。いずれにせよ、私も攻撃しないといけないのよね」
「あたりまえでしょう。何のためにあなたが居ると思っているの。あなたは魔女でしょう」
「それはそうかもしれないけれど……」
リーサは溜息を吐く。何というか、彼女はやる気があまり見られないことが多い。だから鼓舞してあげないといけない。それは非常に面倒なことかもしれないけれど、費用対効果のことを考えるとそれがベストである。
さてと……こちらも行動を示さないとね。
そう考えて私たちは腰を低くして、走り出した。
目的地は――パーティー会場。
◇◇◇
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
俺は今、鬼の少女に首根っこを掴まれている。
「……あの、俺はなぜ」
「黙れ。話すとお前の首を斬るぞ。そうじゃなくてもカリカリしているというのに……」
なぜ鬼の少女――確かシュテンと言っていた――が怒っているのか。
それは単純明快。俺がこの世界の人間じゃないと知ってしまったからだ。
なぜ知ってしまったか、って? 簡単なことだ。俺がそれを言ったから。嘘を吐いておくのも心苦しいし、事態の長期化に繋がりかねない。それを考えるとさっさと行っておいたほうがいいだろう。
しかし、今はそんなことが関係なく――ただの人質と化している。
ある意味非常に面倒な選択肢を選んでしまったかもしれない。そう思いながら、俺は再度溜息を吐く。
「……どうして、俺を捕まえたんだ?」
「簡単なことでしょう。人間の国と戦争をする選択肢を選ばせるため。正確に言えば、人間と手を切ってもらうため。今の世界は人間とズブズブの関係になっている。それでは亜人の独立性が保たれない。そのためにも、先ずは人間と手を切らねば」
「だから、強請ると?」
それを聞いて、シュテンの顔は赤く染まった。
「そうよ! 悪いかしら? そりゃあ、人間の国は平和と言われているからね。私たちの国とも平和条約を締結しているからほぼ戦争は起きない。だから平和ボケしていると言われているけれど、まさかここまでボケが広まっているとは思いもしなかったわ! だから、思い知らせてやるのよ。やつら、亜人の恐ろしさをとうのとっくに忘れてしまっているようだからね!」
「それが、君の目的なのか?」
俺は、慎重に、かつ優しくシュテンに問いかけた。
「どうするつもりですか?」
リーサの問いに、私はシンプルな解答を示す。
簡単よ、そんなこと。潰してしまえばいい。このテロ行為を、潰してしまえばどうということはない。
「……何というか、メリュー。あなたは性格が歪んでいるわよね。まあ、別に問題ないのだけれど。いずれにせよ、私も攻撃しないといけないのよね」
「あたりまえでしょう。何のためにあなたが居ると思っているの。あなたは魔女でしょう」
「それはそうかもしれないけれど……」
リーサは溜息を吐く。何というか、彼女はやる気があまり見られないことが多い。だから鼓舞してあげないといけない。それは非常に面倒なことかもしれないけれど、費用対効果のことを考えるとそれがベストである。
さてと……こちらも行動を示さないとね。
そう考えて私たちは腰を低くして、走り出した。
目的地は――パーティー会場。
◇◇◇
どうしてこんなことになってしまったのだろうか。
俺は今、鬼の少女に首根っこを掴まれている。
「……あの、俺はなぜ」
「黙れ。話すとお前の首を斬るぞ。そうじゃなくてもカリカリしているというのに……」
なぜ鬼の少女――確かシュテンと言っていた――が怒っているのか。
それは単純明快。俺がこの世界の人間じゃないと知ってしまったからだ。
なぜ知ってしまったか、って? 簡単なことだ。俺がそれを言ったから。嘘を吐いておくのも心苦しいし、事態の長期化に繋がりかねない。それを考えるとさっさと行っておいたほうがいいだろう。
しかし、今はそんなことが関係なく――ただの人質と化している。
ある意味非常に面倒な選択肢を選んでしまったかもしれない。そう思いながら、俺は再度溜息を吐く。
「……どうして、俺を捕まえたんだ?」
「簡単なことでしょう。人間の国と戦争をする選択肢を選ばせるため。正確に言えば、人間と手を切ってもらうため。今の世界は人間とズブズブの関係になっている。それでは亜人の独立性が保たれない。そのためにも、先ずは人間と手を切らねば」
「だから、強請ると?」
それを聞いて、シュテンの顔は赤く染まった。
「そうよ! 悪いかしら? そりゃあ、人間の国は平和と言われているからね。私たちの国とも平和条約を締結しているからほぼ戦争は起きない。だから平和ボケしていると言われているけれど、まさかここまでボケが広まっているとは思いもしなかったわ! だから、思い知らせてやるのよ。やつら、亜人の恐ろしさをとうのとっくに忘れてしまっているようだからね!」
「それが、君の目的なのか?」
俺は、慎重に、かつ優しくシュテンに問いかけた。
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