異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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学長室をそっとあとにし、自分のクラスの方に戻ると何やらまた騒がしくなっていた。
貴「おい、貴様ら!!どういう事だ?!あれのどこがだれでも簡単にクリアできるコースなんだ?!」
何やらポッチャリ、いや、ポッチャリと言うよりもただのデブ、しかも、オークと同じくらいありそうな脂肪を体のいたるところにくっつけた特大のやつだ。ちなみに言うと、年齢は18歳未満といったところ。
大「どうかなされましたか?」
貴「どうしたもこうしたもない!!だれでも簡単にクリアできるというコースに入ったら、とてもではないがクリアできるようなものではなかったぞ?!どうなっているんだ?!」
このおデブの話の途中でレーナがそっと近ずいてきて小声で
レー「このアホをどうすればいいのかわかんなくてずっと放置してたんだけど、先生に任せてもいいよね?」
「ああ、元々そういうのには教師が対応するってことになってるからな」
さて、どう対応したものか。割り込みのお貴族様と同じでいいかな?
大「おやおや、ご自分の体型を全く考慮せずにそのような事を言うようでしたら自分を見つめ直してきてからにしてはどうですか?」
俺は、心の中の本音をぶちまける。
貴「貴様、俺は貴族だぞ?!そんな口を聞いていいと思っているのか?!」
お貴族様は食ってかかってくるが、まわりの冒険者達も笑いをこらえるのに必死そうだった。その様子を見たのか、お貴族様は更に怒鳴ろうとする。
その前に首に手刀を落として門の前に放り投げた。デジャブ感がはんぱないあ。

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