異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

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学長に無理やり連れて行かれた先はやっぱりというか、なんというか、学長室であった。
そして、その部屋の中にはルームナとファリスもいた。
アサ「全く、なんてものを作ってくれてんのよ!!」
ファ「あれを冒険者達が、学園祭が終わっても残しててほしい。とか言ってるわよ」
ルー「俺も入ってみたがなかなかに楽しかったぞ!!特に落ちたと思ったらレッドドラゴンの前にいた時は少々焦ったぞ」
いや、お前はどうせ素手でも倒せるんだから焦るも何も無いだろ(でしょ)!!
という3人の心のツッコミを知ってか知らずか、いや、確実に分かっていないであろうルームナは、豪快に笑った。
アサ「話を戻すけど、あれをどうする気なのかしら?あと、もう少し自重して」
大「は、はい」
なんか、あんまり怒ってない感じするけどめちゃめちゃ怖い。けどさ、どうせ自重なんてしててもすんごいもの作っちゃうのが異世界転生もののテンプレじゃね?
大「あれは、学園祭が終わったら壊す予定ですよ。だから心配しなくても大丈夫だと思いますよ」
アサ「それがいいのだけれどファリスが反対してるのよ・・・」
ファ「これでも私は冒険者ギルドのギルドマスターだからね。冒険者を安全に強化できるのならありがたいの。だから、学園祭が終わっても残しておいてほしいの」
なるほど、お話とはそういう事だったのか。てっきり巨大カミナリが俺に直撃するのかと思った。
アサ「だからね、大輝がよければ残しておいて貰いたいの」
大「分かりました。そういうことなら残します」
ファ「ふう、よかった。これで断られてたらどうしようかと思った」
大「それはいいんだけど・・・なんでルームナ連れてきたの?」
アサファ「知らない」
えぇ・・・
まあ、とりあえず話し合いは終わったし戻ろっと。俺はそっと学長室をあとにした。

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