異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

33

ラムラナン視点
俺は急いでギルドへ向かった。冗談じゃねぇ、ゴブリンキングなんて歴史に名を残す災厄だぞ。いくらゴブリンだとしてもそうたうな数になる。そんなので街を攻められたらたまったもんじゃないだろう。過去の記録では確かゴブリン達が1万以上の群れで、上位種も1000匹を越していたとか。それで2つの小国とレルスト帝国の大都市が地図上から消えたとか。
今回は早い段階でそれが察知できたので1000匹ほどの群れだと推測される。
とりあえずこのことをみんなに知らせるために走る。
・・・ようやく街に着いた。途中、爆発音がしたがあれはなんだったのだろう?
門兵「ラムラナンさん。どうしたんですか?そんな慌てて走ってきて?」
ラム「至急ギルドに取り合ってくれ!ゴブリンキングが発生した可能性が高い!」
門兵「な、そ、そんな!ばかな!」
ラム「事実だ。今、大輝が巣を探しに行っている。」
門兵「おい、誰か伝令に走れ!緊急事態だ!」
・・・その後、すぐに討伐隊が編成された。巣がどこにあるのか?と思うものもいるだろうが。ギルドマスター及び、学長は煙の上がっている方だろう。とのこと。
そして、煙が上がっている方向に向けて出発した。
1時間ほどでその場所に到着したのだが、そこには信じられない光景が広がっていた。
ラム「おい、大輝!これはどういうことだ!」
そう、ゴブリンキングと上位種であろうゴブリン達が大輝を取り囲みなにやら会議をしていたのだ。

ラムラナン達が来る少し前

俺はひれ伏したゴブリンキングに対し、最近覚えた契約魔法を使ってみる。これは主に、奴隷商人やテイマーが使うものだ。
・・・しばらくすると、念話が伝わってきた。
キン『我が主様。1つよろしいでしょうか?』
大『なんだ?』
キン『我の同胞、先ほど殺された上位種達を生き返らせて欲しいのです。我は単体ではなにもできませぬゆえ。』
なんか、変な喋り方するなぁ。と思いつつ死霊魔法を使う。復活した上位種のゴブリン達にも契約魔法を使う。
そして、現在にいたる。

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