異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

11

次の日の午後俺と学長は揃って副学長の部屋の前へ来ていた。
学長は退職通知を手に持っている。どうやら、この学園都市はどこの国にも属していないようだ。

コンコン

大「副学長様、少々よろしいでしょうか?」
俺は、副学長に”様”をつけた時なぜだかムッとした。
ルレ「どうぞ、お入り下さい。」
中からすぐに返事がしたので俺は、学長と一緒に入る。
中にいるのは40〜50歳ぐらいの小太り、てっぺんハゲ頭ジジイだ。それに、護衛も何人か隠れているようだが、俺の新たに作った【サーチ】にかかれば見破るなんて造作もない。
ルレ「こ、これは学長様までお越しになるとは・・・いったいどのようなご用件ですかな?」
アサ「あら、もう目星はついてるんでしょう?」
ルレ「さて、なんのことですかな?」
ルレイドルは一見、動揺していないようだったが、内心かなり動揺しているようだった。
(くっ、むしろ、心当たりがありすぎてどれが来るのかわからん・・・まさか、全てばれたのではなかろうな?!)
大「副学長いや、ただのルレイドル=サイガ、お前の思ってる通りだ。」
俺は当てずっぽうでそんな、爆弾発言をしてみた。
なんということでしょう!顔がみるみるうちに青くなっていくではありませんか。
ああ、面白い。てか、適当に行ったのに図星とか。俺って、読心術使えんの?
ルレ「そんなわけあるかぁぁぁ!!!」
いやいや、そんなわけあるんですよ。
学長って怖いよねぇ。
アサ「ええ、あなたのやっていた汚職は全て知ってるわ。というわけであなたには今日この場で、退職通知を渡します。早急に立ち去りなさい。」
おいおい、それでいいのかよ。そんでもって俺が来た意味は?!
と思っていたら、隠れていた護衛たちが動こうとしたのがわかった。
ルレ「殺っちまえ!俺の秘密を知られた以上は殺せ!」
あれ?ルレイドルだいぶ人が変わったなぁ。
アサ「あれが彼の本性よ。」
と、学長が俺の耳元でささやく。
そういうの、ヤメテクダサイ。
女の人耐性ついてないから。
とりあえず、重力を操作して全員を行動不能にする。
大「で?どうする?殺すか?」
アサ「・・・そうね、私たちに襲いかかろうとしてきたんだし、仕方ないわよね。」
以外と冷酷だなこの人、いやダークエルフ。
アサ「なんか失礼なことでも考えてたでしょ。」
ナンノコトヤラ、ワタシニハナニヲイッテイルノカワカリマセンナァ。
とりあえず、さくさくっと殺しますか。【アイテムボクッス】から昨日作った刀を取り出す。すると、口元が緩む。
大「試し切りの、犠牲になってね?」
俺は、なぜだか殺すのを躊躇しなかった。
あっという間に、十数人の首をはねた。
そのあと、に刀を振って血肉を払っておく。かたずけが大変だ。

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