異世界で教師⁈やらされました

田中 凪

序章

唐突ながら、俺は死んだ。自転車に乗っていたら、横から携帯電話をいじっていた前方不注意のトラックに轢かれて。
あれ?なぜ、はっきりと覚えているのだろう?そういえば、ここはどこだ?病院、な訳がない。俺は確かに死んだ。だって、10m以上も飛ばされて電柱に頭打ったんだぜ?
一体何がどうなってやがんだ?
そう考えていると、手に持っていたスマホがなった。ん?神?とりあえず電話に出てみる。
神『あ、やっと起きた?』
聞こえてきたのは幼い男の子といった具合の声の高さの人物だ。
大「あ、ああ。」
神『うん。ならよかった。それと、自分でもわかってると思うけど、君は死にました!』
大「うん、知ってる。」
なにを今更。
神『えぇ!テンション低くない?!もっとこう、驚いたりするでしょ普通!』
大「そんなこと言われてもなぁ。」
神『まあいいや。とりあえずきみをこの世界、そうだなぁ、ヘルイエムっていう世界に呼んだ理由は、教育をして欲しいからなんだ。』
大「いやいやいや、無理でしょ。俺、そこまで勉強できないよ?!」
神『大丈夫だよ。だから、きみのアイテムボックスにはきみの使っていた教科書とノートとスマホがあるから。』
マジかよ。うーん、でもせっかく生きかえらしてもらったんだしやってみるのもアリかなぁ。
大「わかった引き受けよう。」
神『いいの?やった〜!あ、あときみにはこの世界を最後まで見届けてもらうからね。よろしく!』
え?あっ、切られた!
あんにゃろう!とりあえず、街に行ってみるか。
きっと、ここは剣と魔法の世界だよな。
あー、ワクワクする。

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