死神始めました

田中 凪

第173話 港町ルーマーの観光その1

俺はアレミト、飛鳥、マルト、ヘルプ、フラスタを連れて港町ルーマーに来ている。もちろん、領主には話をつけている。
主な目的は観光と、こっちの大陸の冒険者登録をすることだ。
ギルドに入る前に、俺は【ステータス隠蔽】を使って固有魔法、耐性系スキル等を他人から見えなくする。
こうでもしないと余計な騒ぎが起きそうだ。
ギルドに入って受付カウンターへ向かおうとすると、絡んでくる輩がいた。
冒1「ここはオメェらみたいなガキどもが来る場所じゃねぇぞ。あと5年は待つんだな。」
冒2「でも、女は置いて行けよ。見たところどれも上物じゃねぇか。自分で楽しむもよし、奴隷に堕としてもよし。これは相当儲けられるなぁ。」
冒1「ギャハハハハ!そうだな。女は置いて立ち去れ。」
彼らは、笑いながらそんなことをいう。だが、彼らは浩太達との実力差もわからない雑魚のようだ。
は?なに言ってんのこいつら。
俺らに勝負で勝てるわけがねぇだろ。とか思ってたら、アレミトと飛鳥が飛び出して足をかけ、綺麗な背負い投げをした。
2人は突然のことで、受身も取らず(この世界に柔道がないからそもそも受身なんてないかもしれない)に床に叩きつけられる。
冒1「ギャッ!」
冒2「うわっ!?」
うん、そのあとに蹴ったり踏みつけたりしなくてもよくね?しかも大事なとこを重点的にやるなんて!
ゾッとした。怒らせないようにしよう。
とりあえず、騒ぎも落ち着いたところで冒険者登録でもしますかね。
中央にある受付カウンターへ行く。
やはり、受付嬢を担当するだけあって美人だなぁ。なんてことを考えていると、うちの女性陣からの視線が怖くなった。
ナゼダ!なぜ俺の考えてたことがわかるよ的な目をしてるんだ!しかも、ヘルプさんまでも!ひどい!
とまあ、茶番はこれぐらいにしておいて。目的のことをちゃっちゃと済ませよう。
浩「すいません。冒険者登録をしに来たんですけど。」
受嬢「は、はい。ではこのカードに魔力を流し込んでください。」
俺達は受付嬢さんの言うとおりにする。すると、現在のランクと自分の顔が浮き出てきた。
受嬢「ギルドの説明はいりますか?」
浩「はい。お願いします。」
受嬢「では説明していきます。まず、ギルドランクについてですが、A〜Dまであります。そして、その階級の中には+や−も含まれており、計12段階となっています。昇格試験はありません。また・・・」
あとの方はほぼほぼ同じだった。さて、港町ルーマーの観光に行くとしよう。


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