死神始めました

田中 凪

第166話 新大陸その5

俺は、港町ルーマーの領主邸に来ていた。そこで、話し合いをするために。こちらとしては戦争する気なんてないので身構えなくとも、と考えてしまうのだがさっきあれをぶっ放したばかりだから仕方ないか。
アミ「は、初めまして。私はこの港町ルーマーの領主、アミニウム=ヨーゼです。そ、それであなたはどのような国からお越しになったのですか?」
あ、若干焦ってるこのおっさん。
浩「無理に敬語じゃなくていいよ。俺はそういうのは苦手だからな。それと、名前も呼び捨てで構わない。んでだそのことについてなんだけど理解できるかな?」
アミ「ではお言葉に甘えて。しかし理解、ですか?いったいなぜ?」
浩「この世界で考えられている当たり前が、当たり前ではなくなるからさ。だからそれでも話しても大丈夫かな?ってことなんだ。」
アミ「そういうことか。しかし、情報収集を大切にしている貴族でさえわからないこととはいったい?」
お?若干柔らかくなってきたかな?まあそんなことはどうでもいい。
浩「よーく、聞いといてくれ。多分信じられないだろうがな。俺は、この大陸とは違う大陸からやってきた。」
アミ「な、そ、そ、そんなバカな!!」
浩「本当の話だ。実際、あんたの知らない言語で話してるしな。」
アミ「な、なるほど。ではなぜ浩太はしゃべることができるのですか?」
浩「ん〜、まあ、スキルの恩恵。かな?」
アミ「では、この大陸に来た目的はなんだ?」
浩「この世界には2つの大陸があるとどちらの大陸にもわかってもらうため。かな。」
アミ「それは良かった。戦争する気はないんですね?」
浩「まあ、そうだな。やったところでそれが戦争と呼べるものになるか?」
言外にも、お前らのとこの軍では勝ち目はない。と言ってみた。
アミ「・・・なりませんな。」
お、案外冷静に分析できる人じゃん。
浩「じゃあ、それだけなんだが、この町と交易を結べるか?そうすれば2つの大陸があるという証明になるしな。」
アミニウムは必死に頭をフル回転させていた。
どうする?確かに交易をすればそれなりに儲けが出てくれるはず。いや、そもそも言葉が通じんし・・・
結局出した答えは
アミ「わかりました。しかし、言葉が通じないのにどうすると?」
浩「それは、これを持っていてください。」
そう言って、俺は翻訳機を取り出す。
浩「これは翻訳機というものです。これの使い方は・・・・・・という便利な道具だ。それと、もう1つこの国の王様にも報告したほうがいいかと。」
アミ「そんなこと言われんでもわかっとる。では、今回はそれだけだな?」
浩「ええ、そうです。ではまたの機会に。」
アミ「そうだな。」
こうして、話し合いは終了した。

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