死神始めました

田中 凪

第163話 新大陸その2

戦艦大和搭乗員視点
兵1「いつまで続くんですかね。この魔法の雨は。」
グロ「わからない。だが、浩太様が来ればどうにかなるはずだ。」
兵2「大丈夫だろ。あの浩太さんが作ったやつだぜ。」
グロ「浩太様と呼べ。まあ、明らかに上位魔法を受けているようだが、被害は出ていないしな。」
兵3「はい。今のところ、支障が出るような被害どころか、かすり傷1つありません。というよりもダメージを受けても即座に修復しています。」
グロ「・・・そうか、我らが言うのもなんだが、化け物だな。」
俺たちがそんな会話をしている隣ではいたって真面目?な、会話をしていた。
兵4「しかし、言葉が通じないとなるとどうしようもないよな。」
兵5「けど、浩太さんが来るつってっから大丈夫だろ。」
兵6「そうだな今は待つしかないか。」

港町ルーマー海兵視点
我は港町ルーマー海兵隊隊長アラナ=ワーナである。明け方に不審船の情報を受け出撃した。先に見張り兵の1人が引き返すように。と警告をしに行ったようだが、相手は言葉が通じていないのか、首をかしげるだけだったという。言葉が通じない者達には申し訳ないが、こちらのルールにのっとり、沈没させてもらう。
兵1「見えました。あの船です。」
アラ「な、なんだあのデカさは!?」
俺は驚いた。いったいどれだけの費用がかかっているのか。どこから来たのかは知らんが、食費、整備費、その他諸々がかなりするはずだ。
兵2「まもなく魔法の射程圏内に入ります!」
アラ「そうか、ならばすぐに撃てるようにしておけ。だが、出し惜しみはするな!特大のをぶち込んでやれ!」
全「はっ!!」
兵2「射程圏内に入りました!」
アラ「各者一斉に放て!」
兵3「ビッグファイアーボール!」
兵4「ファイアーアロー!」
兵5「ボム!」
・・・・
100を超える炎魔法が放たれ、そして、命中した。しかし、相手の船はかすり傷1つつかなかった。だが、まだ手はある。
アラ「すぐに、氷系魔法を撃て!」
兵114「アイスショット!」
兵115「ブリザード!」
兵116「ウォーターキャノン!」
・・・
こちらは数十個ほどしかないが、加熱した後にすぐ冷やせばかなりダメージが入る・・・はずだった。水蒸気がなくなりすぐさま状態を確認した。
結果に驚いた。無傷だ。
兵8「なんだよ、ありったけの魔法をぶつけたってのに。・・・」
兵7「ま、まだだ、増援を呼んで、これ以上の魔法を・・・」
兵6「無理だよ。結果は変わらないさ。」
アラ「仕方ない。乗り込むぞ!」
そこに、ある者が現れた。
浩「ちわーっす。向こうの船から来ました〜。」
な、【ワープ】だと?そんな貴重な魔法を使える者だと?しかも言葉が通じている?報告では言葉が通じないとあったはずだが・・・面白い。これが、楠  浩太との出会いである。

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