死神始めました

田中 凪

第126話 事後処理

浩太がドラゴンを倒してから1時間後ラグラインとその部下達は事後処理に追われることとなった。
具体的には、ドラゴンが2匹もいた。と言う通報や他の国から、ドラゴンをペットにしているのか?などと質問攻めにあったために説明会を開いたりと大変な数日間を過ごしたのだが。
「これが報酬のある組織についての情報だ。しかし、こんなものでいいのか?」
「ああ、問題はないさ。金には困ってないしな。」
「ハハハハ、そうであったの。ああ、そうだもう1つ付け加えておくとしたらわしの手の者のバカ貴族がお前のとこに攻め入ろうとしておるので、家ごと潰しても構わんぞ。といったことぐらいか。」
「いいのか?下手をしたらお前のとこの国力が下がるかもしれないんだぞ?」
「そこに関しては問題ない。爵位としては男爵じゃからいくらでも変えがおるわい。」
「そうか、ならお言葉に甘えさせてもらうよ。」
そう言って浩太はその場を後にする。
「はぁ、わしの嫌な予感が当たってしまったの。どうしてくれようか、この書類の山は・・・」
そう、ラグラインが危惧していたのは彼の後ろにある文字通りの書類の山である。
その中にはドラゴンの素材を何に使うかの報告書や、国家間平和協定連合に今回のことを1から10まで事細かに説明するための書類等々が積み重なっていた。
ラグラインは自身の頭をフル回転させて3日かけ終わらすのだった。その後体調を崩し寝込んでしまったとか。

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