死神始めました

田中 凪

第120話 世界平和維持団体その3

「わ、わかったもう、はぁはぁ、や、やめてくれ。」
そう言った男の姿は見るも無残な、否よく生きていると見ている者に思わせてしまう姿になっていた。・・・その両腕、両足は切り落とされ目や鼻、耳までもが切り落とされその背中には錆びたノコギリが無数に刺さっていた。その男はつい数時間前に拷問を開始させられた、世界平和維持団体の会長だ。ここで、時計の針を戻してみよう。

数時間前

「さーて、拷問を始めようか。」
初めにそう言ったのは浩太だ。それに同意するかのように他の3人も頷く。男は椅子に縛り付けられていた。そのため、身動きが取れなかった。
「じゃあ、まずは死なれちゃ困るからこいつの運命に上書きしてっと・・・これで完了だな。さて、お楽しみタイムを始めるとしよう。」
そう言って指を1本ずつ切っていく。もちろん、アレミト、飛鳥、マルトもやりたいと言ってきたのでやらせることにした。
「まず、1本目〜」
チョキン
「ギャアァァァァァァァアあ!」
続けて
「2本目〜」
「うぁああ!」
と、いう風に10本の指を全て切り落とす。
そのあと五右衛門風呂のような物に閉じ込め徐々に温度を上げ、最終的には100度にまで達した。それを取り出し、各々の好きな部分を切り落としたり、錆びたノコギリなどで体を痛めつける。限界まで来たところで【ギガヒール】をかけ、元に戻しては同じことを繰り返していく。それを5回ほどやられれば、精神が崩壊しないわけがない。否、むしろよく5回も耐え抜いたもだ。その光景に対し、浩太達は凶悪な笑みを浮かべさらに繰り返した。そして、今に至る。

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