死神始めました

田中 凪

第106話 監視中

さて、俺は今分身を使いオルリント大森林に放り出した奴らの観察をしている。この世界でもやはり差別はあるようで特に、人族の3割〜4割は亜人をかなり嫌っていてエルフなどに暴行をすることがあるそうだ。意外と割合が多いいので中にはそういった奴らもいるだろう。そのため、俺は分身を大量に忍び込ませたのだ。夜に近づき野営地をそれぞれが作っている時によく本性が現れる。案の定
「おい、貴様らそこをどけ。そこは獣人などといった汚れた者がいるべきではない。」
はい、アウト。軍では他の種族との交流が少なからずあるのだ。それを拒否するやつなんていていいわけが無い。と、いうわけで行動を開始する。
「おい、さっさ・・・え?だっ、誰だ!?貴様ごときが私に触れていいとおもっているのか?!」
「ああ?お前みたいな差別ヤローにはわからないだろうな。とにかくお前は不合格だ。」
さすがに体に触れられたら気づくだろう。俺も意味もなくただ触れただけでは無い。『不合格』と書いた紙を貼り付けたのである。これで、戦いからかなりギリギリで逃げ出してきた者達と区別することができる。そのあとも同じようなことがあってめんどくさくなった。他にも魔物を冒険者達の周囲に寄せないために威圧を放っていたりもした。本体は城に引きこもっているだろう。そのおかげで疲労を感じなくて済むのだろうが。ちなみに400人ほどは差別をする者だったので、いらないと判断して強制移転させた。

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