死神始めました

田中 凪

第97話 帝国の秘密人物

時系列は緊急世界会議が開かれる数週間前にさかのぼる。
「ふ、ふふふふ。ついに完成したのだな?」
「はい。これをもってすればあの者も簡単に潰すことができるかと。」
「そうか。して、兵たちは?」
「はっ!我が帝国の各地の町や村から若い者を5名程選出させるように。と、通達いたしました。」
「そうか、それはけっこう。いつ出陣できそうなのかね?」
「数日の内にはできるかと。」
「ならばいい。あの大森林をとってしまえば我らの勝ちだ。今度は私も出よう。あやつを潰さなくてはならんからな。」 
「仰せのままに!では、失礼いたしました!」
兵士が走り去った後、彼の背後には3名の顔を隠した者の姿があった。
その、誰しもが並の冒険者よりもよっぽど強いオーラを出していた。
「どうだエイブラズナよ、やつの動向は」
「サバルゴーザよ、やつはまだ動いていない。むしろいつでも殺せる。」
この言葉に他の2名も頷く。
この4名は死天龍の言っていた地上に降り立った竜である。竜とは、ドラゴンよりも高位の存在である。いわば神の領域に入ったドラゴンだ。使う魔法などもかなり高度で洗練されているため、コレを倒すことのできるものはいない。だが、相手は死天龍から、彼らの最上位クラスの天龍だ。と、お墨付きをもらうことになる楠  浩太である。こいつらが、どれだけ束になってかかろうとも勝つことはできない。だが、経験も浅く相手を下にしか見ることのできない彼らにはそんなことにも気づかない。

「死神始めました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く