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決戦 バルトVSフレイ
「さて、いよいよ第一回戦目だな」
「ワンッ」
あと数十秒で12時。戦いの始まる時間だ。バルト、フレイともに、準備は完了している。
審判は私とジョセフィーヌだ。なお、戦闘の光景は追尾撮影機能(10000円)という、対象を自動で追って撮影してくれる機能を新たに購入して使い、バルトとフレイの動きを中継できるようにしてある。
そして、12時、戦いが始まった。
「征け!我が太陽の軍勢よ!」
先に行動したのはフレイだ。事前に生み出された億を超える大中小様々な太陽が無数の嵐によって造られた壁に向かって進軍する。
「薙ぎ払え!」
フレイが号令をかけると、数多の太陽から白色の熱線が放たれた。熱線は、嵐の壁を次々に切り裂いていく。
「そのような壁に籠っておらずに、出てきたらどうだ?」
「この程度で余を倒せると?笑わせるな!」
嵐の中からバルトの声が響くと、嵐の中から巨大な氷塊が流星群のように飛び出した。
氷塊は太陽に当たり、次々と撃墜させていく。固まった溶岩が地面に山を築いた。
「どうだ!地の利さえも利用する余の手腕は!」
「その程度、我にはできないとでも思ったか?」
直後、フレイの陣地の溶岩池全てから間欠泉のように溶岩が立ち上がった。溶岩は太陽を経由して飛び、威力を増して嵐の壁と氷塊の流星群に降り注いだ。
嵐の壁が抉られ、氷塊は溶かされていく。
「貴様の力など、我に到底及ばん」
「世界の守護者と呼ばれし力を、舐めるでないぞ!」
バルトが叫ぶと、嵐の壁が形を変えた。荒れ狂っていた暴風は、4対の翼へと。天を刺すように伸びた竜巻は、猛々しい竜の顔へと。嵐の壁は、バルトを模した姿に変わった。
普段の姿より数倍も大きな嵐のバルトは、巨大な顎を開くと銀色に輝くブレスを吐き出した。そのブレスは世界を包み込むように広がり、万を超える太陽を凍てつかせた。
「フハハハハ!どうだ!これが余の力だ!」
「むっ、ならば我も力を集めるのみ!」
銀のブレスを軽々と防いだフレイは、近くにあった凍っていない太陽に飛び込んだ。すると、音速を超える速度でフレイの入った太陽に別の太陽が飛び込み、融合していく。
やがて、太陽だったものは形作る。嵐のバルトと同じ大きさの、燃え盛る巨人を。
「そう来なくてはな。世界を護る嵐竜。受けて立とうぞ!」
「我は炎にして焔!最強の破壊神っ。全てを灰塵に帰すものだ!」
炎の巨人と嵐の竜は殴り合う。お互いの身を削りながら。何時間も、時間を忘れて。
……そして、決着がついた。
「まさかっ、これほど、とは」
「なかなかやるではないか。しかし、この程度だ」
元の大きさに戻ったフレイとバルトが、夕暮れの草原の中心で佇んでいた。バルトは天を仰ぎ、フレイは地に臥した。
「そこまで!勝者、バルト!」
「ワンッ」
あと数十秒で12時。戦いの始まる時間だ。バルト、フレイともに、準備は完了している。
審判は私とジョセフィーヌだ。なお、戦闘の光景は追尾撮影機能(10000円)という、対象を自動で追って撮影してくれる機能を新たに購入して使い、バルトとフレイの動きを中継できるようにしてある。
そして、12時、戦いが始まった。
「征け!我が太陽の軍勢よ!」
先に行動したのはフレイだ。事前に生み出された億を超える大中小様々な太陽が無数の嵐によって造られた壁に向かって進軍する。
「薙ぎ払え!」
フレイが号令をかけると、数多の太陽から白色の熱線が放たれた。熱線は、嵐の壁を次々に切り裂いていく。
「そのような壁に籠っておらずに、出てきたらどうだ?」
「この程度で余を倒せると?笑わせるな!」
嵐の中からバルトの声が響くと、嵐の中から巨大な氷塊が流星群のように飛び出した。
氷塊は太陽に当たり、次々と撃墜させていく。固まった溶岩が地面に山を築いた。
「どうだ!地の利さえも利用する余の手腕は!」
「その程度、我にはできないとでも思ったか?」
直後、フレイの陣地の溶岩池全てから間欠泉のように溶岩が立ち上がった。溶岩は太陽を経由して飛び、威力を増して嵐の壁と氷塊の流星群に降り注いだ。
嵐の壁が抉られ、氷塊は溶かされていく。
「貴様の力など、我に到底及ばん」
「世界の守護者と呼ばれし力を、舐めるでないぞ!」
バルトが叫ぶと、嵐の壁が形を変えた。荒れ狂っていた暴風は、4対の翼へと。天を刺すように伸びた竜巻は、猛々しい竜の顔へと。嵐の壁は、バルトを模した姿に変わった。
普段の姿より数倍も大きな嵐のバルトは、巨大な顎を開くと銀色に輝くブレスを吐き出した。そのブレスは世界を包み込むように広がり、万を超える太陽を凍てつかせた。
「フハハハハ!どうだ!これが余の力だ!」
「むっ、ならば我も力を集めるのみ!」
銀のブレスを軽々と防いだフレイは、近くにあった凍っていない太陽に飛び込んだ。すると、音速を超える速度でフレイの入った太陽に別の太陽が飛び込み、融合していく。
やがて、太陽だったものは形作る。嵐のバルトと同じ大きさの、燃え盛る巨人を。
「そう来なくてはな。世界を護る嵐竜。受けて立とうぞ!」
「我は炎にして焔!最強の破壊神っ。全てを灰塵に帰すものだ!」
炎の巨人と嵐の竜は殴り合う。お互いの身を削りながら。何時間も、時間を忘れて。
……そして、決着がついた。
「まさかっ、これほど、とは」
「なかなかやるではないか。しかし、この程度だ」
元の大きさに戻ったフレイとバルトが、夕暮れの草原の中心で佇んでいた。バルトは天を仰ぎ、フレイは地に臥した。
「そこまで!勝者、バルト!」
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