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うるさい巨人

「あっはっは、そうかそうか。おめぇ、ここのダンジョンマスターだったんだべか」

「うるさっ、もう少し声を小さくしてもらえませんか?」

「なんでだべか?大きい方が聞こえやすくていいべ」

 私は今自分の声を伝えるために、巨人の肩に乗せて貰っていた。だが……、非常に巨人の声がうるさい。それに何が面白いのかわからないが、この巨人が笑う度に肩から振り落とされそうになる。
 友好的なのはいいんだけど、もう少し私のことを考えて欲しい。

「そうだ、ワールドイーターって知ってますか?」

「知ってるもなにも、おらの父ちゃんだべ。それがどうかしただか?」

 おお、それなら話が早い。

「ならワールドイーターの所へ案内してくれませんか?」

「ダンジョンマスターの頼みなら断れないべな。しっかり捕まってるべ」

 ……ちょっと待て。これの親って、嫌な予感しかしないのだが。

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