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初心者がVRMMOをやります(仮)

神無乃愛

一人プレイの落とし穴(?)


 イッセンとリリアーヌは「誰かが一緒だと採取ばかりするから」という理由で一切手出しせず、監視することにしたのだ。
「ねぇ、いっくん」
「りり、どうしたの?」
「美玖ちゃんってあそこまで甘えん坊な上に、他の人を頼るような子だっけ?」
 リリアーヌの疑問に、イッセンも思わず考え込んだ。
「あんなんじゃなかったと思った」
「だよね~~。原因はジャッジさんかなぁ」
「それ以外誰がいると思う?」
「カエルム古参メンバー」
「……うん。間違いなくあの人達だね」
 分からなくもない、とイッセンは思う。華奢で小さくて小動物みたいで可愛いのだ。守って甘やかしたくなるのもわかる。
 だが、それはそれ。これはこれである。
「あとは甘え方を知らないっていうのもあると思う」
 イッセンの呟きに、リリアーヌはため息をついた。
「なんかさ、喫茶店に来る色んな人に聞いたけど、美玖ちゃん生麺の存在とか、お菓子もスナック菓子しか知らなかったりとかしたみたい」
「……おかしくない、それ」
「ものすごくおかしいの。ケーキも三角形でできてるものだと思ってたみたいだし」
 学校の給食だけがすべてともいえるカナリアの生活ぶりに、リリアーヌも開いた口がふさがらなかったという。
 たくさんの「初めて」は、ゲーム内だったというから驚きだ。

 今更原因を知ったところで遅いのだ。

「それにしても、おばばさんって凄い人だね」
「……それは思う」
 唐突にかわった話を、一切気にすることなくイッセンは返した。
あの、、ジャッジさんを抑えることがで出来るのも凄いけど、美玖を優しく見守りながら、厳しいこともしっかり言ってくれる人だからね」
 何よりもジャッジを止めることができるということに、イッセンとリリアーヌは重きを置いているのだが。

「いっくん、りりちゃん助けてっ! もう無理!」
「回復はするから大丈夫よ」
 のほほんとリリアーヌが返す。
「そうじゃないの! お腹すいたのっ!」
「……あ」
 LPの回復をすっかり忘れていた二人である。
 イッセンが慌ててモンスターをひきつけ、リリアーヌがカナリアにおにぎりを渡していた。
「おかかおにぎり~~」
 嬉しそうにカナリアが食べていた。

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