初心者がVRMMOをやります(仮)
変更後クエスト 1
きついクエストというのは、どんな事をしてもきついのだ。
それを久しぶりに思い出すクエストだった。
砦を囮にするという作戦は一応功を奏している、と思われる。
……ただ、大砲係のジャッジとメンテナンス係のディスカスが大変なだけで。
特殊錬金を駆使して作られた大砲、作っている間にカナリアが一度素材暴走を起こしたことも伝わっている。
「……ディッチが頭抱えていたそうだ」
「何を今更」
「しかも今回は暴走を止める役目がいない」
イッセンは不参加、リリアーヌはログアウト中、そしてジャッジは砦を離れられない。「ジャッジのセクハラもどきがここまで役に立っていたと思わなかった」と言ってきたのはジャスティスである。
「頑張ってもらうしかないだろ」
「……まぁなぁ。結局ママンさんとレットの二人がかり別素材集めをお願いして、何とか収まったそうだ」
そうなるまで時間を要し、そのあと採取に回るのだからたまったものではないはずだ。さり気なくセバスチャンがカナリアの鞄からアイテムを取り出し、周囲に持って行っているからアイテム枯渇にならないだけである。
そして、回復薬の少なさからママンをはじめとした薬師は現在砦にいる。
大砲の弾がそれなりに出来たので、マモルとチェンは前線に戻っている。
「……綱渡りの方がましだな」
「まったくだ。せめてリリアーヌが戻ってくると違うんだろうが」
大砲一発を放つたび軽いメンテナンスを入れるため、数が撃てないのがネックである。
「こういう縛りプレイはユキが好むんだがなぁ」
現在ゲームをしていない旧友を思い浮かべ、ジャッジが呟いた。
基本武器をボウガンに替えて、ジャッジは撃つ。
魔力を乗せやすい、ディスカスの初期作品だ。
「おまっ……まだそれ持ってたのか」
「こういうときは使いやすい。近距離だったらあの銃を使ったんだがな」
「存外物持ちいいのな、お前」
「気に入ったものならな」
気に入らないものは、どんな親しい者がどんなに苦労して手に入れたものだろうが捨てる、それがジャッジであり、リアルの保だ。
逆に気にいったものは、粗悪品だろうが大事に使う。
その癖を知っている者は少ない。
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