初心者がVRMMOをやります(仮)
非常識親子の戦い 2~他者から見るとこんな感じ~
カナリアは呆然とその戦いを見ていた。途中からは、ほぼほぼジャッジVSクリスである。
「……いっくん、りりちゃん、お疲れさま」
「もぉ無理! あの戦いについてけない!!」
イッセンがぼやき、リリアーヌが同意していた。足手まといになるくらいならと、さっさと離脱したらしい。
今はセバスチャンから好みの飲み物をもらい、カナリアからサンドイッチをもらってくつろいでいる。
「美玖ちゃんともっと一緒にいたいけど、あの戦いに割って入るの無理ぃぃぃ」
「そりゃね。あの二人新しいプログラム組みながら戦ってるし」
「……出来んの?」
ユウの言葉にイッセンが食らいついた。
「俺の場合無理。親父は戦いおろそかになるけど何とかできる」
「……とどのつまり、ほぼできないってこと?」
「いや、おそらく『十二宮』と『七つの森』のメンバーは出来る……と思う」
「出来ますよ。クリス様やラファエルほどではありませんが」
ユウとイッセン会話に入ってきた女があっさりと言う。
「初めまして。『七つの森』に所属する、元ガブリエル、現在ラファエルと申します。お見知りおきを」
「……ラファエル?」
「はい。元はあなた方のいう『ジャッジ』の呼び名の一つです。称号とでもいいますか。クリス様が授けてくださるのです」
それだけ言うと、楽しげにラファエルは笑う。
「クリス様に腹を抱えて笑わせることが出来たのは、ただ一人。Little ladyだけです。そして、わたくしたちに大いなる衝撃を与えるのも」
衝撃ってなにしたっけ? とカナリアは思うものの、他全員が納得している。
「美玖ちゃんはいつも斜め上の行動取るからね~~」
「それが美玖オリティだし」
「ゲーム発想するカナリアはカナリアじゃない気がする」
「確かに。今までさんざんカナリアに振り回されてきたし」
皆酷いものである。
「……むぅ」
「美玖ちゃんがむくれるとこ、久しぶりに見たかも!」
リリアーヌに頬を突っつかれる羽目になった。
「先ほどの質問ですが、プログラムを組みながら戦闘するというスタイルは、『TabTapS!』において考えうる行為だと認識していたのですが」
「認識できてもできるかどうかって問題と、どちらかが手薄になるから誰かしらがプログラマーを守るって常識がある」
「そのような常識、クリス様にとって腹の足しにもなりませんよ」
「……表現が間違ってる気がする」
ラファエルの言葉にディスカスが呟くが、当のラファエルは知らぬ顔である。
「実際、クリス様が参加されてから十個目のプログラム作成ですね」
「……開始三十分だぞ、おい」
「それに対してラファエル……ではなくてジャッジは三つめ。やはりフォローするプレイヤーがいると違いますね。まぁ、プログラミング能力の差も出てますが」
常識的なディスカスの突っ込みは無視である。
「ほとんどが、『ペンタグラム・マジック』に関するものですが」
スキル「ペンタグラム・マジック」
クリスが開発したスキルであり、他に誰も使えないスキルでもある。五つの魔法を同時に放つことが出来るスキルだ。
これにもいくつか制約があるものの、それをかいくぐってクリスは発動させている。
近いスキルにミカエルの「トライ・マジック」があるが、こちらのリキャストタイムが二時間というあたりで、お察しだろう。
それをディッチの補助魔法付きとはいえ、連発させているのだ。リキャストタイム以外にもMPが枯渇しないのかという疑問も残るというものである。
その凄さに気づかずにお茶をしているカナリアとクィーンである。
他のメンバーはため息しか出てこない。
「……ジャスいなくても非常識の戦いっつーか、人外VS人外だな」
ぼそりとユウが呟く。聞こえた面子は黙って頷いていた。
「……いっくん、りりちゃん、お疲れさま」
「もぉ無理! あの戦いについてけない!!」
イッセンがぼやき、リリアーヌが同意していた。足手まといになるくらいならと、さっさと離脱したらしい。
今はセバスチャンから好みの飲み物をもらい、カナリアからサンドイッチをもらってくつろいでいる。
「美玖ちゃんともっと一緒にいたいけど、あの戦いに割って入るの無理ぃぃぃ」
「そりゃね。あの二人新しいプログラム組みながら戦ってるし」
「……出来んの?」
ユウの言葉にイッセンが食らいついた。
「俺の場合無理。親父は戦いおろそかになるけど何とかできる」
「……とどのつまり、ほぼできないってこと?」
「いや、おそらく『十二宮』と『七つの森』のメンバーは出来る……と思う」
「出来ますよ。クリス様やラファエルほどではありませんが」
ユウとイッセン会話に入ってきた女があっさりと言う。
「初めまして。『七つの森』に所属する、元ガブリエル、現在ラファエルと申します。お見知りおきを」
「……ラファエル?」
「はい。元はあなた方のいう『ジャッジ』の呼び名の一つです。称号とでもいいますか。クリス様が授けてくださるのです」
それだけ言うと、楽しげにラファエルは笑う。
「クリス様に腹を抱えて笑わせることが出来たのは、ただ一人。Little ladyだけです。そして、わたくしたちに大いなる衝撃を与えるのも」
衝撃ってなにしたっけ? とカナリアは思うものの、他全員が納得している。
「美玖ちゃんはいつも斜め上の行動取るからね~~」
「それが美玖オリティだし」
「ゲーム発想するカナリアはカナリアじゃない気がする」
「確かに。今までさんざんカナリアに振り回されてきたし」
皆酷いものである。
「……むぅ」
「美玖ちゃんがむくれるとこ、久しぶりに見たかも!」
リリアーヌに頬を突っつかれる羽目になった。
「先ほどの質問ですが、プログラムを組みながら戦闘するというスタイルは、『TabTapS!』において考えうる行為だと認識していたのですが」
「認識できてもできるかどうかって問題と、どちらかが手薄になるから誰かしらがプログラマーを守るって常識がある」
「そのような常識、クリス様にとって腹の足しにもなりませんよ」
「……表現が間違ってる気がする」
ラファエルの言葉にディスカスが呟くが、当のラファエルは知らぬ顔である。
「実際、クリス様が参加されてから十個目のプログラム作成ですね」
「……開始三十分だぞ、おい」
「それに対してラファエル……ではなくてジャッジは三つめ。やはりフォローするプレイヤーがいると違いますね。まぁ、プログラミング能力の差も出てますが」
常識的なディスカスの突っ込みは無視である。
「ほとんどが、『ペンタグラム・マジック』に関するものですが」
スキル「ペンタグラム・マジック」
クリスが開発したスキルであり、他に誰も使えないスキルでもある。五つの魔法を同時に放つことが出来るスキルだ。
これにもいくつか制約があるものの、それをかいくぐってクリスは発動させている。
近いスキルにミカエルの「トライ・マジック」があるが、こちらのリキャストタイムが二時間というあたりで、お察しだろう。
それをディッチの補助魔法付きとはいえ、連発させているのだ。リキャストタイム以外にもMPが枯渇しないのかという疑問も残るというものである。
その凄さに気づかずにお茶をしているカナリアとクィーンである。
他のメンバーはため息しか出てこない。
「……ジャスいなくても非常識の戦いっつーか、人外VS人外だな」
ぼそりとユウが呟く。聞こえた面子は黙って頷いていた。
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