初心者がVRMMOをやります(仮)
「攻防」クエストへの準備
「攻防」クエストの醍醐味は、解体できるモンスターの多さと、報酬だ。
そして、このクエストに限って言えば確実に限定クエストへ繋がらない。
それが一番安心できると思ってしまうあたり、ディッチも大概である。
「というわけで、今回のクエスト。質問は受け付けない」
「あ、俺。無理」
そう言い出したのはイッセンである。
「中途採用で就職できてさ。研修あるからネット繋げない」
「お、おめでと」
ディッチの祝いの言葉を皮切りに、全員が祝っていく。
「ありがと。希望職種から外れちゃったけどさ」
そう言うものの、イッセンの顔は晴れやかだった。
「いっくん、おめでと。いっくんが落ち着いたら、あっちのゲームとこっちのゲームでお祝いやろ?」
「美玖、ありがと」
従兄妹同士、かなり仲がいい。その点に関しては、ディッチも人のことを言えないが。
「今回、『深窓の宴』に依頼はしない。というか、どこにも依頼をしないということで、『神社仏閣を愛する会』とは話がついてる。あとはマリル諸島にギルド本拠地を構えるほかのギルドとも連携する」
「ギルド数はどれ位?」
「一応、零細や活動休止中のギルドを含めて十。そのうちまともに動けるのは、『神社仏閣を愛する会』と他二つ。両方とも一桁のギルドメンバーしかいない」
つまりは「カエルム」が抱えている人数が一番多いのだ。
「それ以上に問題なのが、前線に立てるプレイヤーがほとんどいない」
「……うっわぁ」
ディッチの言葉にスカーレットがどん引きしている。
「それを踏まえたうえで、今回動く。まずは他のギルドとの顔合わせ。……これは俺とジャス、お前で行く」
「俺!? ディスじゃないんですか?」
「あぁ。お前はタンクだからな。ジャッジのように前衛後衛を分けない。そういう意味でもお前を連れてく」
「了解」
「一回出没してみないと、どんなモンスターが出るか分からないのがきつい。とりあえず、準備しておくには越したことがないから、全属性の武器よろしく。それからレット、薬の材料を錬金術で上位変換してくれ」
その言葉にディスカスとスカーレットが頷く。
他のギルドとの顔合わせが終わり次第、すぐに訓練に入る。
全く知らないギルドと組むというのがどれ位難しいか、ディッチは知っている。
だからこそ、早めに動くのだ。
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