初心者がVRMMOをやります(仮)
服の好みは千差万別
ジャスティスに二度目に渡された服は、フレンチスリーブのチュニックワンピースにその上から着る「腹巻」といわれる防具。そして、手袋のようなガントレットにブーツだった。
「可愛い」
こんな服を着たいと思っていたカナリアには、かなり嬉しかった。
「これ、いくらですか?」
「ん。作った時の時価だと一万Pだったんだが、依頼主が気に入らなくて返品してきやがった。ただの倉庫の荷物だったから、千Pでいい。今じゃありふれた素材になってるからな」
「そうなんですか?」
「よく考えてみろ、中に着ているワンピースは『メンモドキ』が素材だ。それに防御力UPと汚れ防止のエンチャントしかついてないんだぞ。腹巻はドラゴンレザーですらない。ブーツも然り」
その言葉に、カナリアはタブレットから銀行への振込み依頼をしていく。
銀行に直接振り込み依頼をするよりも時間はかかるが、銀行まで行かなくても振込みが出来たり確認できるのがありがたい。
カナリアが依頼を受けるようになってからよく使う機能の一つだ。
「お……男のロマンが!! ジャス! 上着にエンチャントをかけるなよ!?」
「かけとけ!」
ディスカスとジャッジの言い分が真っ向から割れた。
「俺がジャッジの倍額払う! だからかけるな!!」
「商談成立」
ディスカスが言うなり、ジャスティスが即座に返した。
成立してしまったものに、ジャッジは何も言えるわけでなく、苦虫をかみ締めたような顔になっていた。
「お待たせ……さっきの服のほうがよかった。つまらん」
戻ってきたスカーレットがカナリアを見るなり言い放った。
「可愛い」
こんな服を着たいと思っていたカナリアには、かなり嬉しかった。
「これ、いくらですか?」
「ん。作った時の時価だと一万Pだったんだが、依頼主が気に入らなくて返品してきやがった。ただの倉庫の荷物だったから、千Pでいい。今じゃありふれた素材になってるからな」
「そうなんですか?」
「よく考えてみろ、中に着ているワンピースは『メンモドキ』が素材だ。それに防御力UPと汚れ防止のエンチャントしかついてないんだぞ。腹巻はドラゴンレザーですらない。ブーツも然り」
その言葉に、カナリアはタブレットから銀行への振込み依頼をしていく。
銀行に直接振り込み依頼をするよりも時間はかかるが、銀行まで行かなくても振込みが出来たり確認できるのがありがたい。
カナリアが依頼を受けるようになってからよく使う機能の一つだ。
「お……男のロマンが!! ジャス! 上着にエンチャントをかけるなよ!?」
「かけとけ!」
ディスカスとジャッジの言い分が真っ向から割れた。
「俺がジャッジの倍額払う! だからかけるな!!」
「商談成立」
ディスカスが言うなり、ジャスティスが即座に返した。
成立してしまったものに、ジャッジは何も言えるわけでなく、苦虫をかみ締めたような顔になっていた。
「お待たせ……さっきの服のほうがよかった。つまらん」
戻ってきたスカーレットがカナリアを見るなり言い放った。
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