初心者がVRMMOをやります(仮)
名月クエスト 3
ススキッスはカナリアがまとめて風魔法で捕獲し、それをエリのAI「カエデ」がまとめていく。そしてエリとジャッジがシラタマルを倒し、解体して出てきたものでセバスチャンとリースがひたすら団子を作るという作業を行っていた。
「おおー。私が一週間かけて頑張る量を一日で終わらせたー」
ラッキーと言わんばかりにエリが言う。そして、夜までテントを張って待っていた。
色々話を聞くと、エリはこのマリル諸島に構える小さなギルドに所属しているらしい。
「皆日本家屋とか神社仏閣が大好きなんですよー。でもそんな人たちは少数なもんで、しかも似たような文化はここだけですしー。ここでギルド作っちゃったっていうのが正しいですねー」
大半がNPCからの依頼で、金にならないとエリは笑う。
「私含めて五人しかいない弱小ギルドでーす。私とギルマスは別の場所に拠点構えてますけど、他は金もなくて本拠地内でくすぶってまーす。ちなみにギルマスは拠点もマリル諸島でーす」
マリル諸島の拠点税金は初心者の町の次に安いらしい。実際そうだとエリは言う。
「ちなみに、他の連中の職業は?」
「えっとー。用心棒に畳職人とかですよー」
「あとで、ギルド拠点を見せてくれ」
許可さえ取れればスクショを撮ってディッチたちに送ればいい。それを見て一つの候補に入れてくれるはずだ。
そんな話をしていたら、ガサガサと音がした。
「……兎さんがおっきいです」
「中型犬くらいか?」
さすがにジャスティスも驚いた。とりあえず兎と言っていいのか分からない大きさである。そして、角は五十センチはありそうだった。
「出来るだけ狩ってくださいねー。角の数が後日の勝敗を左右しますからー」
「は!?」
「信じてもらえないかもしれないですけど、白兎が一番小さいですからねー。黒兎は白兎の一回りは最低でも大きいでーす。そして巨大一角兎はドラゴン並みの大きさがありますからねー」
「どんな兎だ!?」
「兎ですよー。そして凶暴でーす。白兎二十羽と黒兎十羽分の角で巨大一角兎一羽が出現する確率でーす。つまり最低でも二十羽は一週間で狩らなきゃいけないんですよー。でも、それじゃあ、マリル諸島の依頼をこなすのに足りないんですよねー」
「……最低何羽だ」
「そーですねー。去年のやつ残りが少ないので百羽は欲しいですねー。うちのギルドは皆で集めてますから」
ギルド内に貯蔵して、一年間の地元クエストに備えるらしい。
「じゃあ、久しぶりに解禁させてもらうか。リース」
「かしこまりました。マスター」
「俺が狩ったやつ、片っ端から頼むぞ。それから、カナリア」
「は、はいっ」
「多分守るとか考えられない。自分の身は自分で守って欲しい」
「分かりましたっ」
「あー。狩った後すぐに解体しないと腐っちゃいますから注意してくださいねー」
「……カナリア」
「はいっ。私とセバスチャンは解体に回りますっ。ジャッジさんは心おきなく狩ってくださいっ」
「いいですねー。ラブラブですねー。というわけでいっきまーす」
エリの言葉を合図に、狩が始まった。
白兎の弱点魔法は「光」。ならば、その光属性を剣に付随させる。それを断続的に行うのが、リースだ。魔法が少しばかり苦手なジャッジでもこれならば、かなり楽だ。
カナリアたちからつかず離れずで、ひたすら白兎を狩っていく。存外HPと防御力が高いモンスターのようだ。
やはり、カナリアを解体にまわしてよかった。カナリアのLVはあがらないが、それよりも効率を重視せざるを得ないのだ。
ジャッジが本気で魔法剣を使うと、白兎は一撃、多くても二撃で倒せる。カナリアではこうもいかないだろう。カナリアのLVはまだ低い。そして効率よくまわす方法を知らない。
何よりも、何羽分の角で巨大一角兎を召喚できるかを聞けたのだ。それならばその数にあわせればいい。話を聞く限り、角はそのあと普通に使える。
だが、去年のはどういうわけか使えないらしい。それが不思議だ。
「はぁぁぁ!!」
ジャッジはあのレイド戦以来、久方ぶりに本気で戦っていた。
「おおー。私が一週間かけて頑張る量を一日で終わらせたー」
ラッキーと言わんばかりにエリが言う。そして、夜までテントを張って待っていた。
色々話を聞くと、エリはこのマリル諸島に構える小さなギルドに所属しているらしい。
「皆日本家屋とか神社仏閣が大好きなんですよー。でもそんな人たちは少数なもんで、しかも似たような文化はここだけですしー。ここでギルド作っちゃったっていうのが正しいですねー」
大半がNPCからの依頼で、金にならないとエリは笑う。
「私含めて五人しかいない弱小ギルドでーす。私とギルマスは別の場所に拠点構えてますけど、他は金もなくて本拠地内でくすぶってまーす。ちなみにギルマスは拠点もマリル諸島でーす」
マリル諸島の拠点税金は初心者の町の次に安いらしい。実際そうだとエリは言う。
「ちなみに、他の連中の職業は?」
「えっとー。用心棒に畳職人とかですよー」
「あとで、ギルド拠点を見せてくれ」
許可さえ取れればスクショを撮ってディッチたちに送ればいい。それを見て一つの候補に入れてくれるはずだ。
そんな話をしていたら、ガサガサと音がした。
「……兎さんがおっきいです」
「中型犬くらいか?」
さすがにジャスティスも驚いた。とりあえず兎と言っていいのか分からない大きさである。そして、角は五十センチはありそうだった。
「出来るだけ狩ってくださいねー。角の数が後日の勝敗を左右しますからー」
「は!?」
「信じてもらえないかもしれないですけど、白兎が一番小さいですからねー。黒兎は白兎の一回りは最低でも大きいでーす。そして巨大一角兎はドラゴン並みの大きさがありますからねー」
「どんな兎だ!?」
「兎ですよー。そして凶暴でーす。白兎二十羽と黒兎十羽分の角で巨大一角兎一羽が出現する確率でーす。つまり最低でも二十羽は一週間で狩らなきゃいけないんですよー。でも、それじゃあ、マリル諸島の依頼をこなすのに足りないんですよねー」
「……最低何羽だ」
「そーですねー。去年のやつ残りが少ないので百羽は欲しいですねー。うちのギルドは皆で集めてますから」
ギルド内に貯蔵して、一年間の地元クエストに備えるらしい。
「じゃあ、久しぶりに解禁させてもらうか。リース」
「かしこまりました。マスター」
「俺が狩ったやつ、片っ端から頼むぞ。それから、カナリア」
「は、はいっ」
「多分守るとか考えられない。自分の身は自分で守って欲しい」
「分かりましたっ」
「あー。狩った後すぐに解体しないと腐っちゃいますから注意してくださいねー」
「……カナリア」
「はいっ。私とセバスチャンは解体に回りますっ。ジャッジさんは心おきなく狩ってくださいっ」
「いいですねー。ラブラブですねー。というわけでいっきまーす」
エリの言葉を合図に、狩が始まった。
白兎の弱点魔法は「光」。ならば、その光属性を剣に付随させる。それを断続的に行うのが、リースだ。魔法が少しばかり苦手なジャッジでもこれならば、かなり楽だ。
カナリアたちからつかず離れずで、ひたすら白兎を狩っていく。存外HPと防御力が高いモンスターのようだ。
やはり、カナリアを解体にまわしてよかった。カナリアのLVはあがらないが、それよりも効率を重視せざるを得ないのだ。
ジャッジが本気で魔法剣を使うと、白兎は一撃、多くても二撃で倒せる。カナリアではこうもいかないだろう。カナリアのLVはまだ低い。そして効率よくまわす方法を知らない。
何よりも、何羽分の角で巨大一角兎を召喚できるかを聞けたのだ。それならばその数にあわせればいい。話を聞く限り、角はそのあと普通に使える。
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