初心者がVRMMOをやります(仮)
兎レイド
「これのどこが兎っすかーー!!」
「あははは。兎ですよー。巨大一角兎ですよー。後ろ足の蹴りと、跳びはね、それから角攻撃は気をつけてくださいねー」
慌てたレンをよそに、エリがのほほんと答えていた。
でかい。映像では見ていたがでかすぎる。跳ねるだけで地響きが起きるくらいである。
「前足攻撃だって、結構きっついものがあるっすーー!!」
「兎ですからー」
この二人の会話で、とりあえず何に気をつければいいかというのが、分かるようになる。
「とりあえず、目の前の三羽は絶対討伐すること! おかわりも出来れば討伐するように!」
カーティスの号令も飛ぶ。
その間、カナリアはひたすら全員に防御力UPなどの魔法をかけていた。
「カナリアッ!!」
ジャッジが叫び、カナリアを踏もうとしていた巨大兎の前足を払いのけた。
「今です! あの兎が起き上がる前に倒してください!」
カーティスがすぐさま指示を出した。
「カナリア、あと魔法はいい。ディッチさんから指示が出るまで動くな」
「は、はいっ」
不服だろうが、カナリアは頷いていた。
「はぁぁぁ!!」
ジャッジの剣にリースの魔法で属性をつける。起き上がってこようとした巨大兎の角を、根元から折る。
「折ってはいけません! 価値が下がります!!」
「先に言え!!」
マモルが慌てたように言ってきたが、既に遅かった。
「あ、でも角折ると楽」
スカーレットも驚いたように言う。
「……レット、ジャッジ、それからレン君。解体の要領で角を切ってくれ!」
ある意味無理難題な頼みがディッチからもたらされた。
「あたしの刀は切るのにもってこいだけど、ジャッジのは無理!!」
「俺も上手く根元から切れる自信が無いっす!!」
二人からの意見を受け、ディッチが回復をしつつ考えていた。
「カーティスさんは日本刀……」
「持ってます! スカーレットさんのように扱えませんが」
「持ってるのは分かります! さっきから使ってますよね!? というか魔法に耐性はありますか?」
「あると思います! このレイドの前にディスカスさんに打っていただいたものですから。……なるほど、そういうことですか。
ジャッジさん! 私の武器と交換してください。兎の足払いなら、私が慣れています!」
「了解!」
ディッチの考えを途中で読んだカーティスが、ジャッジに指示を飛ばした。剣から刀に変え、角の根元のみを狙う。
もっとも危険だと思われる足払いは、カーティスとレンが受け持っていた。
「一羽撃破! 次いくよ!!」
スカーレットが勢いに乗ったらしい。ジャッジも心おきなく暴れたいと思うが、暴れてしまったが最後、角が無事のままである自信がない。
撃破の言葉が飛ぶなり、カナリアとユーリが解体に回っていく。二人とAIが必死に解体をする姿は、この激戦の中でも癒しになっていた。
「いいねぇ。さて、討伐できるだけやるよ!」
「了解っす!!」
軽く跳躍し、足払いされた兎の頭を目指す。
その日、一日で撃破した巨大一角兎の数は七羽だった。
「あははは。兎ですよー。巨大一角兎ですよー。後ろ足の蹴りと、跳びはね、それから角攻撃は気をつけてくださいねー」
慌てたレンをよそに、エリがのほほんと答えていた。
でかい。映像では見ていたがでかすぎる。跳ねるだけで地響きが起きるくらいである。
「前足攻撃だって、結構きっついものがあるっすーー!!」
「兎ですからー」
この二人の会話で、とりあえず何に気をつければいいかというのが、分かるようになる。
「とりあえず、目の前の三羽は絶対討伐すること! おかわりも出来れば討伐するように!」
カーティスの号令も飛ぶ。
その間、カナリアはひたすら全員に防御力UPなどの魔法をかけていた。
「カナリアッ!!」
ジャッジが叫び、カナリアを踏もうとしていた巨大兎の前足を払いのけた。
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「カナリア、あと魔法はいい。ディッチさんから指示が出るまで動くな」
「は、はいっ」
不服だろうが、カナリアは頷いていた。
「はぁぁぁ!!」
ジャッジの剣にリースの魔法で属性をつける。起き上がってこようとした巨大兎の角を、根元から折る。
「折ってはいけません! 価値が下がります!!」
「先に言え!!」
マモルが慌てたように言ってきたが、既に遅かった。
「あ、でも角折ると楽」
スカーレットも驚いたように言う。
「……レット、ジャッジ、それからレン君。解体の要領で角を切ってくれ!」
ある意味無理難題な頼みがディッチからもたらされた。
「あたしの刀は切るのにもってこいだけど、ジャッジのは無理!!」
「俺も上手く根元から切れる自信が無いっす!!」
二人からの意見を受け、ディッチが回復をしつつ考えていた。
「カーティスさんは日本刀……」
「持ってます! スカーレットさんのように扱えませんが」
「持ってるのは分かります! さっきから使ってますよね!? というか魔法に耐性はありますか?」
「あると思います! このレイドの前にディスカスさんに打っていただいたものですから。……なるほど、そういうことですか。
ジャッジさん! 私の武器と交換してください。兎の足払いなら、私が慣れています!」
「了解!」
ディッチの考えを途中で読んだカーティスが、ジャッジに指示を飛ばした。剣から刀に変え、角の根元のみを狙う。
もっとも危険だと思われる足払いは、カーティスとレンが受け持っていた。
「一羽撃破! 次いくよ!!」
スカーレットが勢いに乗ったらしい。ジャッジも心おきなく暴れたいと思うが、暴れてしまったが最後、角が無事のままである自信がない。
撃破の言葉が飛ぶなり、カナリアとユーリが解体に回っていく。二人とAIが必死に解体をする姿は、この激戦の中でも癒しになっていた。
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