初心者がVRMMOをやります(仮)
現実世界にて<女帝の説教>
ログアウトして戻ってきた瞬間、そこには昌代の顔があった。
「馬鹿者どもが!」
「すっすみません! ご心配をおかけしましたっ!!」
戻ってきたところで本日リハビリで指定されていた時間を過ぎていたため、三人がかりで電話をしてから戻ってきたのだ。
「お主はまず身体と精神のことを考えぬか! まずすべきなのはそちらじゃ! クエストは二の次にせよと言っておるだろうが! それに保!!」
「なんでしょう?」
保は涼しげに返事をした。
「お主は何をしとる!?」
「……そうでもしないと、クエストクリアまでもっと時間がかかりましたが」
「言い訳なぞするでない!! 何故運営に我の名前を出すか! お主のせいで我も手を貸す羽目になったではないか!」
「いいじゃないですか。犯罪者まがいのことをするよりもずっとましでしょう?」
「脅しておる時点で、犯罪に近いと思わないのか!? このふざけた頭は!!」
「仕方ないじゃないですか。美玖を手っ取り早く助けるための手段だと思ってください」
昌代との口論すら普通にしてしまう保が、美玖は凄いと思ってしまった。
「お主たちに我から沙汰を下す。保、お主は一週間ゲームに繋ぐでない。繋げば我のところで分かるようになっておるし、他のゲームであろうと運営会社から我に連絡が来るようにする。
それから、美玖」
「は、はいっ」
「お主は明日一日ゲームを禁ずる。そして明後日以降は保と別のところから繋ぐように」
「え!?」
明日一日ゲームが出来ないのは、別に構わない。ただ、保がいない所で繋ぐ? それを考えただけで、美玖の手は震えた。
「砂○け婆。美玖はまだそこまで出来る状態じゃないみたいだぞ」
美玖の手を握った保が、昌代に抗議していた。
「……お主の傷はそこまで深いか。……仕方あるまい。その代わり保には二週間ゲームを禁ずる」
「おいっ!? その間にまたあんなものに関わったらどうすんだ!?」
「拠点を出なければよかろう。
……それに、保。お主に頼みたいこともある」
「!!」
昌代の表情が変わった。
「……分かった。正芳にも協力を仰ぐ」
何も言わないうちに、保が分かったらしい。すぐに頷いていた。
何故、全てクリアされていないはずの「一人限定クエスト」が何故、全てクリアされたことになっているのか。
それを調べなければまた美玖は巻き込まれるのだ。
昌代の言葉でそれを悟った保は、これを教えてくれた知人や、そいつらと一緒に回っていた人物をあたっていくことにしたのだ。
「馬鹿者どもが!」
「すっすみません! ご心配をおかけしましたっ!!」
戻ってきたところで本日リハビリで指定されていた時間を過ぎていたため、三人がかりで電話をしてから戻ってきたのだ。
「お主はまず身体と精神のことを考えぬか! まずすべきなのはそちらじゃ! クエストは二の次にせよと言っておるだろうが! それに保!!」
「なんでしょう?」
保は涼しげに返事をした。
「お主は何をしとる!?」
「……そうでもしないと、クエストクリアまでもっと時間がかかりましたが」
「言い訳なぞするでない!! 何故運営に我の名前を出すか! お主のせいで我も手を貸す羽目になったではないか!」
「いいじゃないですか。犯罪者まがいのことをするよりもずっとましでしょう?」
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「仕方ないじゃないですか。美玖を手っ取り早く助けるための手段だと思ってください」
昌代との口論すら普通にしてしまう保が、美玖は凄いと思ってしまった。
「お主たちに我から沙汰を下す。保、お主は一週間ゲームに繋ぐでない。繋げば我のところで分かるようになっておるし、他のゲームであろうと運営会社から我に連絡が来るようにする。
それから、美玖」
「は、はいっ」
「お主は明日一日ゲームを禁ずる。そして明後日以降は保と別のところから繋ぐように」
「え!?」
明日一日ゲームが出来ないのは、別に構わない。ただ、保がいない所で繋ぐ? それを考えただけで、美玖の手は震えた。
「砂○け婆。美玖はまだそこまで出来る状態じゃないみたいだぞ」
美玖の手を握った保が、昌代に抗議していた。
「……お主の傷はそこまで深いか。……仕方あるまい。その代わり保には二週間ゲームを禁ずる」
「おいっ!? その間にまたあんなものに関わったらどうすんだ!?」
「拠点を出なければよかろう。
……それに、保。お主に頼みたいこともある」
「!!」
昌代の表情が変わった。
「……分かった。正芳にも協力を仰ぐ」
何も言わないうちに、保が分かったらしい。すぐに頷いていた。
何故、全てクリアされていないはずの「一人限定クエスト」が何故、全てクリアされたことになっているのか。
それを調べなければまた美玖は巻き込まれるのだ。
昌代の言葉でそれを悟った保は、これを教えてくれた知人や、そいつらと一緒に回っていた人物をあたっていくことにしたのだ。
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