初心者がVRMMOをやります(仮)
ギルド内方針決定
そのまま翌日ログインした時に、その話をパパンにした。
「……うん。まぁ……あの方の非常識っぷりには毎度驚かされるけど……さすがにそれはないね」
「ですよね」
「いや、国も絡んだ研究に産業スパイがいるのを放置してるってどうなのかと。しかもその雇い主はアメリカで権威の研究者だよ」
「……そう、だったんですか? ちなみにこのゲームの開発にも関わっているみたいですが」
「それも初耳だね。まさかジャッジ君がそちらと知り間と思わなかったが」
「一応、実父の『友人』なので」
「そうかい。君もカナリアちゃんに負けず劣らず、凄い人生歩んでるね」
「俺の場合は自分からなので。父親から引き離そうとした母親から、離れていきましたから」
母親は必死に守ろうとしていた。その守りから逃げ、危険なところへ飛び込んだのは自分の意思である。
「ジャッジさん、パパンさん」
「おや、カナリアちゃん。どうした?」
「おばばさんが呼んでました。これからジャスティスさん、タカさん、ユウさん、スカーレットさん、ディッチさんと一緒にクエストに行ってきます」
火力優先パーティでどこに行くと聞きたくなるが、その質問は禁止されている。
「……余計なクエスト引くなよ?」
「大丈夫です。……多分」
カナリアも確約は出来ないらしい。
「メルちゃんとユニちゃんも一緒なので、二人が危ないって言ったら即引き返しますけど」
メルとユニがいるというのが、尚更不安を増大させる。
メル、というのは人竜族の少女の名前である。「子供は恋愛対象外」とジャスティスに宣言されてから、人竜族の秘薬を使い、一定時間だけ大人になることからつけられた名前である。
「本当に、限定クエストには行かないようにね」
パパンも不安だったらしく、そんなことを言っていた。
「大丈夫だと思います。タカさんとユウさん情報だと、既にユウさんが組んだ限定クエストプログラムはクリア済みのところらしいので」
それでユウも行くわけか。
ジャッジとパパンは凄まじく納得してしまった。
行ってきます、と笑って言い走っていくカナリアを見送ったあと、クィーンの部屋に向かった。
そこで二人に宣言されたのは、あえて「十二宮」と呼ばれるギルドとは仲良くやるというものだ。
「それから、『七つの森』じゃな。間違いなく『十二宮』と同じ部類じゃ。双方とも小さいが、間違いなくクリスと関係あるギルドじゃ。『深窓の宴』には今までどおり、修行依頼がギルドカウンターを通じてあった場合に限り関係する」
トールが率いる「マゼンタ」と呼ばれるギルドには関係するつもりはないと、あっさり通達してきた。
一体誰が「カエルム」のギルマスなのかきっちりさせておきたくなる。
もっとも、ディッチに言わせると「責任取るだけ。俺に決定権は元々ない。レイドのときに指揮とってりゃいいの」ということらしいが。
そうさせた一因に己も関係していることをジャッジは知らなかったりする。
「……うん。まぁ……あの方の非常識っぷりには毎度驚かされるけど……さすがにそれはないね」
「ですよね」
「いや、国も絡んだ研究に産業スパイがいるのを放置してるってどうなのかと。しかもその雇い主はアメリカで権威の研究者だよ」
「……そう、だったんですか? ちなみにこのゲームの開発にも関わっているみたいですが」
「それも初耳だね。まさかジャッジ君がそちらと知り間と思わなかったが」
「一応、実父の『友人』なので」
「そうかい。君もカナリアちゃんに負けず劣らず、凄い人生歩んでるね」
「俺の場合は自分からなので。父親から引き離そうとした母親から、離れていきましたから」
母親は必死に守ろうとしていた。その守りから逃げ、危険なところへ飛び込んだのは自分の意思である。
「ジャッジさん、パパンさん」
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「本当に、限定クエストには行かないようにね」
パパンも不安だったらしく、そんなことを言っていた。
「大丈夫だと思います。タカさんとユウさん情報だと、既にユウさんが組んだ限定クエストプログラムはクリア済みのところらしいので」
それでユウも行くわけか。
ジャッジとパパンは凄まじく納得してしまった。
行ってきます、と笑って言い走っていくカナリアを見送ったあと、クィーンの部屋に向かった。
そこで二人に宣言されたのは、あえて「十二宮」と呼ばれるギルドとは仲良くやるというものだ。
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もっとも、ディッチに言わせると「責任取るだけ。俺に決定権は元々ない。レイドのときに指揮とってりゃいいの」ということらしいが。
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