初心者がVRMMOをやります(仮)
PvP!?
他の「カエルム」メンバーは「PvP可能」にしているらしい。
「完全に格ゲーのノリよね」
「レッドやってみたのか?」
ジャスティスがやや呆れ気味に言う。
実装されてまだ数時間。それで試しているというのが凄いとカナリアは思う。
「やってみた。兄貴とディス。始まる瞬間に『Round 1 Fight!』ってアナウンスが流れるの。一瞬兄貴と一緒に呆然としちゃってさ、思わず魔法とか剣とか使わないで格闘技だけで対戦しちゃったわ。
で、その縛りでやると、『波○拳』とか『大○薙』発動できんのよ! 楽しくて三戦で一勝一敗一引き分け! 終わった時のアナウンスもしっかりあったわよ」
「……やっぱディッチさん、クレリックってのがおかしいよな……」
「今更よ。で、ディスとやった時はタブレット壊されて負けた。あれはないわー、終わった後タブレットが元に戻ってるって言っても、心臓に悪すぎ」
「一応、タブレットに攻撃不可の選択も出来るみたいですよ?」
ユウが話に入ってくる。
「くっ。それさえ知ってれば!! それはそうとジャス! あんた学ランと胴着作んなさい!!」
「はぁ!?」
「いい? 売れるわよ。あたしたちの戦いっぷりが既に動画で流れてるって親父が言ってたし。アレ見たら絶対コスプレしたいと思うの! チャイナとふんどしも作んなさい!! ディスは既にそれ用の武器作成に入ったわよ」
こういうときの行動力に関して、かなり引いてしまうのは悪くないと思ってしまう。
「あ、あれって希望すればタブレットでリアルタイム観戦も出来るみたいですよ? 勿論、あとから視聴も出来るみたいですし。あとどっかのギルドで大型モニターを作ろうって話とダイジェスト版を放送するギルドを立ち上げようとかって話も出てますね」
ユウがタブレットをいじりながら言う。
「……売れるな」
ジャスティスもぼそりと呟いた。先ほどまでの怪訝そうな表情はどこにもなく、楽しんでいる。
当然のようにジャスティスたちへの依頼もさることながら、PvPを心底楽しもうとするプレイヤーも増産されることになる。
ここにカナリアの不可解な文化が発生した瞬間でもあった。
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