初心者がVRMMOをやります(仮)
三人組の限定クエスト 1
「つっかれた! 何あのドSなクエストは!!」
カナリアとジャッジの住まいになっている「初心者の町」にある喫茶店で、イッセンが叫んでいた。
そう、クエストを受注し、行った先で三人はオークゴブリンの外見に硬直。とりあえず慌てて一度クエストリタイアしようと思い、タブレットで「クエストリタイア」を選んだ。
そのあと「リタイアしますか」の文字が出て了承したと思ったら、「通常クエストはリタイアしました」という文字。気がついたら、オークゴブリンに囲まれているという惨状だった。
慌てて退路を確保してリタイアしようとしたものの、キャンセル扱いになる。
「どういうこと!?」
「多分限定クエスト!!」
カナリアが叫ぶ。何それ? と聞く暇もないくらい悲惨だった。
出てくるオークゴブリンを必死になって三人で倒す。回復をリリアーヌ任せにして、今回ばかりはカナリアも前線にたった。
「ふぇぇぇ。素材がぁぁ!」
「とりあえず、退路確保が先!!」
その場に放置する形になったオークゴブリンの死体をみてカナリアが叫んだ言葉に、イッセンとリリアーヌがほぼ同時に突っ込んだ。
後で聞いたところによると、オークゴブリンの皮は大変に使いやすい素材らしく、特に防具やに使われるらしい。といっても、低LV層くらいしか使うプレイヤーはいないという。カナリアは必死になってまたその皮で何かを作ろうとしていたらしい。
討伐されたオークゴブリンを見てそんな反応をするのに、何故、動いているオークゴブリンだと絶叫しているのか聞いてみたくなるくらいだ。
「とりあえず、全力退散!!」
動いているオークゴブリンを相手にするのは嫌だ。そんなわけで逃げることにしたのだった。
……が。
「何で、行く先行く先でこの不気味なの湧くんだよ!!」
行く手を阻むかのようにオークゴブリンが湧く。
「いっくん、どうしよー。囲まれた」
リリアーヌが不安そうに声をあげた。
「とりあえず急いでLP、HP回復しても突破口を開くっ」
それしかやりようがない。リリアーヌが回復している間に、カナリアが鞄からサンドイッチを出してきた。
疲れていた、としか言いようがない。カナリアが手渡してくれたはずのサンドイッチを、イッセンは落としてしまったのだ。
そして、それにオークゴブリンが食らいついた。そのチャンスを生かして、三人で逃げる。
突破口を開く時は基本討伐で。あまりにも酷くなったら、サンドイッチで釣って。それを何度か繰り返しているうちに、壁際に追い込まれていた。
「ひゃぁっ!」
「りりっ!!」
「りりちゃん!!」
壁に触れたリリアーヌが空洞に飲み込まれた。
カナリアとジャッジの住まいになっている「初心者の町」にある喫茶店で、イッセンが叫んでいた。
そう、クエストを受注し、行った先で三人はオークゴブリンの外見に硬直。とりあえず慌てて一度クエストリタイアしようと思い、タブレットで「クエストリタイア」を選んだ。
そのあと「リタイアしますか」の文字が出て了承したと思ったら、「通常クエストはリタイアしました」という文字。気がついたら、オークゴブリンに囲まれているという惨状だった。
慌てて退路を確保してリタイアしようとしたものの、キャンセル扱いになる。
「どういうこと!?」
「多分限定クエスト!!」
カナリアが叫ぶ。何それ? と聞く暇もないくらい悲惨だった。
出てくるオークゴブリンを必死になって三人で倒す。回復をリリアーヌ任せにして、今回ばかりはカナリアも前線にたった。
「ふぇぇぇ。素材がぁぁ!」
「とりあえず、退路確保が先!!」
その場に放置する形になったオークゴブリンの死体をみてカナリアが叫んだ言葉に、イッセンとリリアーヌがほぼ同時に突っ込んだ。
後で聞いたところによると、オークゴブリンの皮は大変に使いやすい素材らしく、特に防具やに使われるらしい。といっても、低LV層くらいしか使うプレイヤーはいないという。カナリアは必死になってまたその皮で何かを作ろうとしていたらしい。
討伐されたオークゴブリンを見てそんな反応をするのに、何故、動いているオークゴブリンだと絶叫しているのか聞いてみたくなるくらいだ。
「とりあえず、全力退散!!」
動いているオークゴブリンを相手にするのは嫌だ。そんなわけで逃げることにしたのだった。
……が。
「何で、行く先行く先でこの不気味なの湧くんだよ!!」
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「いっくん、どうしよー。囲まれた」
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「とりあえず急いでLP、HP回復しても突破口を開くっ」
それしかやりようがない。リリアーヌが回復している間に、カナリアが鞄からサンドイッチを出してきた。
疲れていた、としか言いようがない。カナリアが手渡してくれたはずのサンドイッチを、イッセンは落としてしまったのだ。
そして、それにオークゴブリンが食らいついた。そのチャンスを生かして、三人で逃げる。
突破口を開く時は基本討伐で。あまりにも酷くなったら、サンドイッチで釣って。それを何度か繰り返しているうちに、壁際に追い込まれていた。
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