初心者がVRMMOをやります(仮)
翼竜を守るキングゴーレム9(またの名をハーレムは嬉しいとは限らない)
さて、ここからどうするかという話になる。
ジャスティスが攫われたあとだというのに、のんびりとした雰囲気でテーブルに料理が並べられている。
「……カナリアが攫われた時は、全員右往左往したのに違いすぎるな」
「そりゃ、踏んでる場数が違いすぎるし、人竜族だし?」
ディスカスの言葉にスカーレットが返していた。
「美玖、攫われたことあんの?」
「ある。この面子で一番最初に攫われた。攫ったのはウサギ」
顛末をディッチが話して聞かせれば、イッセンはかなり呆れていた。
「なんていうかさ、その時LUK値に気付けばよかったんじゃないかな?」
「今にして思えばな。それに、元々カナリア君はゲーム発想してなかったから、その恩恵だと思ってた」
「ナニその設定」
「だから言っただろう? 桃源郷イベントで絶対ゲーム的発想するなって」
「聞いてたけどさぁ。桃源郷の逸話思い出しただけで終わりじゃないし。大変だったよ、あれ。その前に美玖とあのオークゴブリンのクエスト受けてなかったら通常クリアで終わってたかな。あとは規格外のご飯で被弾少なかったし」
イッセンの言う「規格外の飯」を現在食べているわけだが。
「さて、動くか。カナリア君」
まぐまぐとおにぎりを頬張っていたカナリアが、ディッチのほうを見た。
「アルテミスから連絡は?」
「メルちゃんが怒り狂ってるってだけです。ジャスティスさんのことは全く」
無理矢理飲み込んだカナリアがすぐさま答えた。
「……とりあえず向かうか。ジャスティスの心配はないんだが、みょ~~に嫌な予感がする」
そのディッチの予感は見事にあたるのだった。
色んな場数を踏んできたディッチたちだが、今回も別の意味で言葉を失った。
翼竜が目を細めてジャスティスから視線を逸らしているのである。
「ジャス、何をした?」
「何もしてませんよ」
憤慨したようにジャスティスが言う。
「ジャスティスはメルのなの!! お前ら如きにやらない!!」
メルの言葉に、別の翼竜が口から炎を出して応戦していた。
「……悪い。お前なら大丈夫だと思って安心してた。とりあえず、飯。
メル! セバス特製のミートパイがあるぞー。こっち来て食べなさい」
ディッチがメルに呼びかける。
「ジャスティス、食べさせて!」
いきなり態度を変えてジャスティスの膝の上に座っていた。
その行為に、その場にいた翼竜全てが臨戦態勢になる。
「……ひょっとして、皆さん女性ですか?」
カナリアの呟きに、翼竜が上を向いて咆哮をあげた。
どうやら当たりらしい。
メルと翼竜(雌・お年頃)の争いは、ジャスティスの「正妻」を巡っていたというのを知るのは、ミートパイにつられた竜神が来てからだ。
「……ハーレム?」
「嬉しくねぇ」
イッセンの呟きにジャスティスが返せば、メルは嬉しそうに笑っていた。
「ジャスティスにはメルだけでいいんだよね! だから他は要らないのっ」
「だから、幼女は対象外だって言ってるだろ……」
「知ってる。だからもらった薬で大人になってるでしょ?」
メルはそう言うものの、ほとんどが子供の姿でいることが多い。
「朕の加護を得た者だからな。翼竜にとってはなんとしても番いたい相手であろうよ。雄であっても、知能が高くなれば絶対に喧嘩など申し込んでこぬ。
それにしても、相変わらず美味だな。本日の肉はエアラビットか」
「さすが竜神様」
セバスチャンが正解だと告げていた。
「あと、店にメリノーンとカシミレラの群れが遊びに来ておったのだが、理由は分かるか?」
また一つ、問題が出来たようである。
ジャスティスが攫われたあとだというのに、のんびりとした雰囲気でテーブルに料理が並べられている。
「……カナリアが攫われた時は、全員右往左往したのに違いすぎるな」
「そりゃ、踏んでる場数が違いすぎるし、人竜族だし?」
ディスカスの言葉にスカーレットが返していた。
「美玖、攫われたことあんの?」
「ある。この面子で一番最初に攫われた。攫ったのはウサギ」
顛末をディッチが話して聞かせれば、イッセンはかなり呆れていた。
「なんていうかさ、その時LUK値に気付けばよかったんじゃないかな?」
「今にして思えばな。それに、元々カナリア君はゲーム発想してなかったから、その恩恵だと思ってた」
「ナニその設定」
「だから言っただろう? 桃源郷イベントで絶対ゲーム的発想するなって」
「聞いてたけどさぁ。桃源郷の逸話思い出しただけで終わりじゃないし。大変だったよ、あれ。その前に美玖とあのオークゴブリンのクエスト受けてなかったら通常クリアで終わってたかな。あとは規格外のご飯で被弾少なかったし」
イッセンの言う「規格外の飯」を現在食べているわけだが。
「さて、動くか。カナリア君」
まぐまぐとおにぎりを頬張っていたカナリアが、ディッチのほうを見た。
「アルテミスから連絡は?」
「メルちゃんが怒り狂ってるってだけです。ジャスティスさんのことは全く」
無理矢理飲み込んだカナリアがすぐさま答えた。
「……とりあえず向かうか。ジャスティスの心配はないんだが、みょ~~に嫌な予感がする」
そのディッチの予感は見事にあたるのだった。
色んな場数を踏んできたディッチたちだが、今回も別の意味で言葉を失った。
翼竜が目を細めてジャスティスから視線を逸らしているのである。
「ジャス、何をした?」
「何もしてませんよ」
憤慨したようにジャスティスが言う。
「ジャスティスはメルのなの!! お前ら如きにやらない!!」
メルの言葉に、別の翼竜が口から炎を出して応戦していた。
「……悪い。お前なら大丈夫だと思って安心してた。とりあえず、飯。
メル! セバス特製のミートパイがあるぞー。こっち来て食べなさい」
ディッチがメルに呼びかける。
「ジャスティス、食べさせて!」
いきなり態度を変えてジャスティスの膝の上に座っていた。
その行為に、その場にいた翼竜全てが臨戦態勢になる。
「……ひょっとして、皆さん女性ですか?」
カナリアの呟きに、翼竜が上を向いて咆哮をあげた。
どうやら当たりらしい。
メルと翼竜(雌・お年頃)の争いは、ジャスティスの「正妻」を巡っていたというのを知るのは、ミートパイにつられた竜神が来てからだ。
「……ハーレム?」
「嬉しくねぇ」
イッセンの呟きにジャスティスが返せば、メルは嬉しそうに笑っていた。
「ジャスティスにはメルだけでいいんだよね! だから他は要らないのっ」
「だから、幼女は対象外だって言ってるだろ……」
「知ってる。だからもらった薬で大人になってるでしょ?」
メルはそう言うものの、ほとんどが子供の姿でいることが多い。
「朕の加護を得た者だからな。翼竜にとってはなんとしても番いたい相手であろうよ。雄であっても、知能が高くなれば絶対に喧嘩など申し込んでこぬ。
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