老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件

穴の空いた靴下

45話 ファス村×ジュナーの街

 ユキムラがジュナーの街の魔改造に勤しみながら、いろいろなフラグ立てとイベントクリアをこなしているそんな時、ファス村のユキムラ病(別名:勤労病)にかかった村人が、とんでもない速さで街道整備を終わらせていた。
 こうしてファス村とジュナーの街は整備された石で敷かれた道路で結ばれる。
 街道には等間隔に照明が置かれ、休憩所なども設けられている。
 いままで馬で1~2日の移動距離は半日で移動可能になった。

 こうした恐ろしいファス村の技術はジュナーの街にいる人々を驚愕させると同時に、どんな村なんだろうという興味を抱かせるのに十分だった。

 こうして軽い気持ちでファス村を覗いたジュナーの街の人間や、他の街から噂を聞いてやってきた人間を文化侵略によって自発的拘束からの移住、ファス村の人口は右肩上がりに上昇していく。

 人口が増えると衣食住を満たさなければならない。
 しかし、ファス村はVOというゲームならではの生産体制を取っているために、明らかなチートだが、資源の枯渇がない。繰り返す。資源の枯渇がない。
 何がやばいって、村人の採取行動で資源が枯渇しない。
 しかもこの街を訪れた人は、それぞれ指導可能な人間の指導を受けてスキル発現のチャンスを得られる。スキルを発現した後に移住しても何ら問題はない。
 来る者は拒まず、去る者は追わず。
 守るべきルールは大原則、人にされて嫌なことは人にしない、人にされて嬉しかったことを人にしよう。なんて抽象的なルールだけだ。

 ほぼすべてのファス村に触れた人たちは自ら喜んでこの村で勤勉病を受け入れてしまう。
 簡単に言えばレアガチャでレアが出たときの快感に囚われてしまう。と言ったところだ。
 恐ろしい生産集団が出来上がっていく。

 その頂点に立つのがユキムラだ。
 本人の自覚のあるなしは関係ない。
 村の環境をドラステッィクに改善したユキムラは初期の村人にとっては神のような存在だ。
 村人たちは知らないが滅びゆく村を救った恩人でもある。
 長年苦しめられたゴブリンの本拠地を壊滅させ、様々な産業を村に整備し、とんでもないスキルを与えてくれた。これで神格化するなって方が無理があるのかもしれない。

 当の本人は好き勝手開発や改造、発明や研究をするのがただ楽しいからやっているだけだ、ただ、その成果のすべてが一度たりとも村に害になったことはなく、村の生活を良くさせていくものであったのだから、後から村に来た人間も繰り返し話されるそういった話にある意味洗脳されていく。
 こうして今では名実ともにファス村はユキムラの村となっている。

 ユキムラもジュナーの街でのクエストはさっさと終わらせてファス村開発に戻りたかった。
 しかし、ユキムラのあまりに超越した技術や知識を、領主であるレックスは土下座して教えを請うていた。

 そこまで頼まれては人のいいユキムラは断ることが出来なかった。
 スキル発現も含めた技術の伝来に勤しんでいた。
 ユキムラ、レンによって技術系の立場にいる人間のスキル発現が勧められ、ジュナーの街もユキムラ病に感染していくのに時間はかからなかった。

 かれこれ一週間、たった一週間と言ったほうがいいかもしれないが、ジュナーの街も大幅にその生活様式に変化が現れてきていた。

「ユキムラ様、なんとお礼を言えばいいか……重ね重ね感謝しか無い」

 やっとのことで一区切りをつけて村へ帰る算段ができたユキムラは、その出立を惜しむレックスに多大なる感謝を受けていた。

「ギルドとしても、コレだけの素材から生まれる各種装備や道具は、今後沢山の冒険者の安全に一躍を買うと思う。本当にありがとう」

 ギルドマスターであるサイレンもユキムラの出立を惜しんでいる。

「まぁ、隣町ですし。また何かあればギルドの連絡手段も出来ましたから」

 ユキムラはのんきだ。
 いくつかのクエストをクリアをしてJobも生産型ジョブにしたので、また新しい構想がいくつも出来て、早いとこ試したくて仕方がない。それが本心で村へ一刻も早く戻りたかった。

「ユキムラ様、屋敷は本当に自分の家と思っていつでも使ってください。
 使用人にはいつお帰りになられてもいいよう管理させますので……」

 本当に、ほんとーに名残惜しそうにレックスはユキムラの手を両手で握りしめている。
 この街の一等地に屋敷を一つ差し出すほど、と言えばどれだけの熱の入れようかわかってもらえるだろうか?何度も断ったが最終的には押し切られてしまった。

 現金での報酬支払が莫大すぎるのでどうか……、と言われてはユキムラとしても断れなかった。
 せっかくなので村とを繋ぐ転送装置も設置している。
 安全面に関して100%の保証がないので、ユキムラは今のところは自分とレンにしか転送装置を使うつもりはなかった。

「レックス様もサイレン様もすでにファス村とジュナーの街は、
 一日かからずに行き来できる距離になりました。
 通話ならいつでも可能ですし、そろそろ……」

 レンがいつまでも手を離さないレックスとユキムラを引き離す。
 苦労が耐えない子です。

「それでは、また来ます。ありがとうございました」

 ユキムラとレンを乗せた馬車が見えなくなるまで、ジュナーの街の人々は手を振り続けるのでありました。

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 ユキムラ サナダ

 JOB:初等錬金術師
 BLv 77
 JLv 3

 HP:1338
 MP:849

 力   80
 素早さ 1
 体力  1
 知性  76
 器用さ 1
 幸運  1

 JOBスキル:足捌きLv10 片手剣Lv10 パリィLv10
     クリティカルLv10 カウンターLv10 収納上手Lv10 鑑定Lv10
     販売Lv10 買い取りLv10 店舗開設Lv10 魔道具知識Lv10 魔道具作成Lv10
     魔石知識Lv10 魔石作成Lv10 魔道具鑑定Lv10 基本回復魔法Lv10 基本聖属性魔法Lv10
     魔力盾マジックシールドLv10 神聖道具知識Lv10 神聖道具制作Lv10 基礎四原素魔法Lv10
     火属性魔法知識Lv10 水属性魔法知識Lv10 風属性魔法知識Lv10 土属性魔法知識Lv10
     錬金知識Lv3 錬金技術Lv4 魔石調合Lv4 魔術回路知識Lv3 魔術回路作成Lv3


 特性:秘められた才能《取得経験値全てにボーナスが付きます》
    錬金成功率UP

 一般スキル:採取Lv50 調理Lv38 作成Lv50 調合Lv50 釣りLv37 解体Lv4 狩猟Lv31 採掘Lv50
       魔道具作成Lv50 建築Lv41 裁縫Lv22 改造Lv50 農業Lv21 畜産Lv23

 称号:ゴブリンスレイヤー 
    ミニゲームマスター:ミニゲームでPerfectを1000回行った証
    ミニゲームスペシャリスト:ミニゲームでPerfectを5000回行った証
    ミニゲーム探求者:ミニゲームでPerfectを10000回行った証
    ミニゲーム王:ミニゲームでPerfectを25000回行った証
    一般スキル初心者:一般スキルの合計が50に到達した証、スキル上限が20になる。
    一般スキル初級者:一般スキルの合計が100に到達した証、スキル上限が30になる。
    一般スキル中級者:一般スキルの合計が250に到達した証、スキル上限が50になる。

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