俺の高校生活に平和な日常を
第11章 #51「ナターシャさんの正体」
「……」
ナターシャさんの顔に俺は見惚れてしまっていた。
金髪ショートに細長い耳、透き通るような空色のジト目、やや幼く見える顔立ち。有紗達にもまったく引けを取らないほどの美少女の顔が俺のすぐ横にある。なんだが急にドキドキしてきたな。
「あのー、ナターシャさんってもしかして…」
俺がナターシャさんの顔に見惚れているなか、みのりがナターシャさんに問いかけようとしていた。
「…ええ。見ての通り、私はエルフよ」
ところがみのりが言い切る前にナターシャさんがみのりの問いかけにあっさりと答えた。
やや小柄で胸もあまりないが、金髪に長い耳という特徴は俺の知っているエルフの特徴にほぼほぼ合致している。ジョブがアーチャーなのも納得する。エルフといえば弓の使い手ってイメージがあるしな。
「すごーい!? エルフって美人な人が多いってイメージありましたけど、本当に美人さんなんですね!?」
「肌もきれいですし女の子としてうらやましい限りです」
「2人ともありがとう。けど、エルフの里に行けば私より美人な人なんてゴロゴロ居るけどね」
俺が1人でエルフのイメージ像を思い浮かべていると、梓とみのりがナターシャさんを褒めちぎっていた。そんな2人の反応に対してナターシャさんは謙遜気味に返した。
「…ナターシャ、ええんか? 人に姿見られたくなかったんやろ?」
「ええ。けど、もう見られた以上隠し通せないし、この子達なら周りに言いふらすようなことはし無さそうだし、きっと大丈夫よ」
「大丈夫って、会ってちょっとしか経ってへんのに随分と信頼しとるのお」
「まあ、女の勘ってやつよ」
「…女の勘、ねぇ。まあお前がそれでええんならワイもこれ以上は言わへんけど」
「そうして貰えると助かるわ」
「?」
ナターシャさんが自分の素性を明かすと、イブリートさんはこそこそナターシャさんとなにか話し始めた。なにを話しているのかわからないが、なんか聞いてマズいことでもあったのだろうか? しかし、ナターシャさんからしたら問題なさそうだ。
「さっ、早く行きましょう。ギルドが閉まる前には着かないといけないんでしょ?」
ナターシャさんはイブリートさんの話を終わらせるかのように俺達に向けてそう言ってきた。
イブリートさんとなんの話をしていたのか気にはなるが、あんまり詮索してナターシャさんを不快にさせたくないと思った俺はなにも言わずについていき、みんなもそれに促されるように歩みを進めるのだった。
ナターシャさんの顔に俺は見惚れてしまっていた。
金髪ショートに細長い耳、透き通るような空色のジト目、やや幼く見える顔立ち。有紗達にもまったく引けを取らないほどの美少女の顔が俺のすぐ横にある。なんだが急にドキドキしてきたな。
「あのー、ナターシャさんってもしかして…」
俺がナターシャさんの顔に見惚れているなか、みのりがナターシャさんに問いかけようとしていた。
「…ええ。見ての通り、私はエルフよ」
ところがみのりが言い切る前にナターシャさんがみのりの問いかけにあっさりと答えた。
やや小柄で胸もあまりないが、金髪に長い耳という特徴は俺の知っているエルフの特徴にほぼほぼ合致している。ジョブがアーチャーなのも納得する。エルフといえば弓の使い手ってイメージがあるしな。
「すごーい!? エルフって美人な人が多いってイメージありましたけど、本当に美人さんなんですね!?」
「肌もきれいですし女の子としてうらやましい限りです」
「2人ともありがとう。けど、エルフの里に行けば私より美人な人なんてゴロゴロ居るけどね」
俺が1人でエルフのイメージ像を思い浮かべていると、梓とみのりがナターシャさんを褒めちぎっていた。そんな2人の反応に対してナターシャさんは謙遜気味に返した。
「…ナターシャ、ええんか? 人に姿見られたくなかったんやろ?」
「ええ。けど、もう見られた以上隠し通せないし、この子達なら周りに言いふらすようなことはし無さそうだし、きっと大丈夫よ」
「大丈夫って、会ってちょっとしか経ってへんのに随分と信頼しとるのお」
「まあ、女の勘ってやつよ」
「…女の勘、ねぇ。まあお前がそれでええんならワイもこれ以上は言わへんけど」
「そうして貰えると助かるわ」
「?」
ナターシャさんが自分の素性を明かすと、イブリートさんはこそこそナターシャさんとなにか話し始めた。なにを話しているのかわからないが、なんか聞いてマズいことでもあったのだろうか? しかし、ナターシャさんからしたら問題なさそうだ。
「さっ、早く行きましょう。ギルドが閉まる前には着かないといけないんでしょ?」
ナターシャさんはイブリートさんの話を終わらせるかのように俺達に向けてそう言ってきた。
イブリートさんとなんの話をしていたのか気にはなるが、あんまり詮索してナターシャさんを不快にさせたくないと思った俺はなにも言わずについていき、みんなもそれに促されるように歩みを進めるのだった。
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