俺の高校生活に平和な日常を
第10章番外編 #6「それぞれの学園祭(有紗&みのり編〜中編〜)」
「ッ!?」
須川の表情に変化はなかった。冗談やデタラメなんかではないということだ。
多少驚いてしまっていたが、なんとなくわかっていた。
しかし、いざその事実を聞くとなると驚かずにはいられなかった。
「もちろん友達とかそういう意味ではなく異性としてという意味でです」
私が驚いているなか、須川は話を続けていた。無論、それもわかってる。
「本当は今日ミスコンで優勝したらすぐにでも和彦君に想いを伝えるつもりでした。まあ優勝は逃しちゃいましたけどね」
ジュースを飲みながら自分の暴露話をし出す須川。もし須川が優勝していたら、私ではなく和彦と話をするつもりだったのだろう。まさか2年の人に負けるとは思わなかっただろうが。
「それで? 私になにが言いたいわけ? 優勝したのは2年の人でしょ?」
私もジュースを飲みながら須川に皮肉っぽく問いかけてみた。わざわざそんな愚痴を聞かすために私を呼んだわけではあるまい。
「…夏目さんは和彦君のこと、どう思ってます?」
「ッ!? ど、どうって…」
すると、逆に須川の方から私に問いかけてきた。思わず飲んでいたジュースを吹き出しそうになったが、なんとか堪えた。
私が和彦のことをどう思っているか、なぜそんなことを聞いてくるのかはなんとなくわかっている。
だがしかし、私は和彦のことをどう思っているのだろうか?
そんなとき、ふとあのときのことを思い出した。不意に和彦から告白されたときのことだ。
あのときは告白なんて初めてされたから困惑していて、結果『友達から』というかたちで話がついた。
しかし、それから特に進展はなかった。むしろ私の方が少し距離を置いてしまっているような気がする。
一方、須川の方はどんどん和彦との距離を縮めている。それは側から見ていてわかる。
和彦は今どう思っているのだろうか?ひょっとしてもう…
「夏目さん」
「……」
あれこれ考えていると、須川から冷たい口調で名前を呼ばれた。あまりの冷たさに一瞬身体が萎縮してしまった。まさか私が須川に恐怖心を抱いたの?
「私は夏目さんの気持ちが知りたいんです。もう一度聞きますけど、夏目さんは和彦君のこと、どう思ってるんですか?」
どうやら私が考えていたことが筒抜けだったらしく、問い詰められる感じがまるで先生に怒られている小学生のような気分だ。
須川が知りたいのは和彦がどう思っているのかではなく、私自身が和彦のことをどう思っているかだ。
「わ、私は…」
私は和彦のことが…
須川の表情に変化はなかった。冗談やデタラメなんかではないということだ。
多少驚いてしまっていたが、なんとなくわかっていた。
しかし、いざその事実を聞くとなると驚かずにはいられなかった。
「もちろん友達とかそういう意味ではなく異性としてという意味でです」
私が驚いているなか、須川は話を続けていた。無論、それもわかってる。
「本当は今日ミスコンで優勝したらすぐにでも和彦君に想いを伝えるつもりでした。まあ優勝は逃しちゃいましたけどね」
ジュースを飲みながら自分の暴露話をし出す須川。もし須川が優勝していたら、私ではなく和彦と話をするつもりだったのだろう。まさか2年の人に負けるとは思わなかっただろうが。
「それで? 私になにが言いたいわけ? 優勝したのは2年の人でしょ?」
私もジュースを飲みながら須川に皮肉っぽく問いかけてみた。わざわざそんな愚痴を聞かすために私を呼んだわけではあるまい。
「…夏目さんは和彦君のこと、どう思ってます?」
「ッ!? ど、どうって…」
すると、逆に須川の方から私に問いかけてきた。思わず飲んでいたジュースを吹き出しそうになったが、なんとか堪えた。
私が和彦のことをどう思っているか、なぜそんなことを聞いてくるのかはなんとなくわかっている。
だがしかし、私は和彦のことをどう思っているのだろうか?
そんなとき、ふとあのときのことを思い出した。不意に和彦から告白されたときのことだ。
あのときは告白なんて初めてされたから困惑していて、結果『友達から』というかたちで話がついた。
しかし、それから特に進展はなかった。むしろ私の方が少し距離を置いてしまっているような気がする。
一方、須川の方はどんどん和彦との距離を縮めている。それは側から見ていてわかる。
和彦は今どう思っているのだろうか?ひょっとしてもう…
「夏目さん」
「……」
あれこれ考えていると、須川から冷たい口調で名前を呼ばれた。あまりの冷たさに一瞬身体が萎縮してしまった。まさか私が須川に恐怖心を抱いたの?
「私は夏目さんの気持ちが知りたいんです。もう一度聞きますけど、夏目さんは和彦君のこと、どう思ってるんですか?」
どうやら私が考えていたことが筒抜けだったらしく、問い詰められる感じがまるで先生に怒られている小学生のような気分だ。
須川が知りたいのは和彦がどう思っているのかではなく、私自身が和彦のことをどう思っているかだ。
「わ、私は…」
私は和彦のことが…
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