俺の高校生活に平和な日常を
第9章 #23「なんで俺、こんなに熱く語ってんだ?」
---「…んっ、んん…」
「あら、ようやく目が覚めたかしら」
意識が戻ると風見先輩の声が聞こえてきた。そういえば俺、意識失うの今日は2回目だったな。
「ッ!?」
「ふふっ♡ おはよう、佐藤君」
意識が戻り目を開けると、そこにはシャツ1枚だけを身につけた風見先輩が立っていた。スカートどころか下着も身につけていないしシャツも胸元の方をパックリと開け、ほほ全裸と変わらないと言っていいほど、エロい格好をしていた。そんなエロい格好をしている人がうちの学校の風紀委員長を務めているとは思えない。風紀が乱れまくってるしな。
「ほらほら佐藤君、もっとよく見て♡ 全裸の方がいいかなと思ったけど、こっちの方がエロくて男の子は喜ぶかなーと思ってさ」
すると、風見先輩は見せつけるようにシャツを捲り上げ、自分の裸体をあらわにさせた。
しかし、逆に見ているこっちの方が恥ずかしくなり、できるだけ見ないようにそっぽを向いた。
たしかにシャツ1枚だけというのは全裸よりも妙にエロく感じるが、そんなに堂々と見せつけてくると、逆に見づらい。
そもそも、風見先輩はまだまだ男心をわかっていない。シャツ1枚だけしか身につけていないという羞恥心があるからこそいいのに、自ら見せつけてしまっては意味がない。あと、下着を付けたままの方がエロく見える。今日の朝のときみたいなちょっと下着が透けて見えるぐらいがいいのだ。自慢じゃないが、俺は女子の裸姿を何回も見てきてる。もう裸を見ただけでは興奮しないんだ。いかにしてシャツ1枚で裸を見せないようにするか、それを創意工夫している様を見るのが…って、あれ? なんで俺、こんなに熱く語ってんだ?
「あれー? 佐藤君ってば、意外と紳士君なのね」
そんなことを思っていると、風見先輩はつまらなそうな表情を浮かべた。どうせ俺が変なリアクションとるんじゃないかと期待していたのだろう。残念だが、その期待に応えるつもりはないし、その程度では興奮なんかしない、と思う。
「風見先輩」
「ん? なあに?」
そんなことを思いながらも俺は風見先輩の名前を呼んだ。すると風見先輩は不敵な笑みを浮かべながら返事を返した。やっぱりあのときの風見先輩とは様子が違う。
「…あんた、本当に風見先輩ですか?」
あまりの変わりように俺は思いきって風見先輩に問いかけてみた。ここまでの変わりようは明らかにおかしい。
「ええ。私は正真正銘の風見乱子よ」
だが、風見先輩は妖艶な笑みを浮かべながらそう言いきった。しかし、その言葉に嘘偽りはなさそうだ。なら、この急激な変わりようはなんだというんだ? 今までの風見先輩が演技だったというのか? 俺にはとてもそうは思えないのだが。
「けどー」
「けど?」
そう思っていた矢先、風見先輩は妙なことを言い始めた。まだなにか言いたいようだ。
「『あなたの知っている』風見乱子ではないの」
「あら、ようやく目が覚めたかしら」
意識が戻ると風見先輩の声が聞こえてきた。そういえば俺、意識失うの今日は2回目だったな。
「ッ!?」
「ふふっ♡ おはよう、佐藤君」
意識が戻り目を開けると、そこにはシャツ1枚だけを身につけた風見先輩が立っていた。スカートどころか下着も身につけていないしシャツも胸元の方をパックリと開け、ほほ全裸と変わらないと言っていいほど、エロい格好をしていた。そんなエロい格好をしている人がうちの学校の風紀委員長を務めているとは思えない。風紀が乱れまくってるしな。
「ほらほら佐藤君、もっとよく見て♡ 全裸の方がいいかなと思ったけど、こっちの方がエロくて男の子は喜ぶかなーと思ってさ」
すると、風見先輩は見せつけるようにシャツを捲り上げ、自分の裸体をあらわにさせた。
しかし、逆に見ているこっちの方が恥ずかしくなり、できるだけ見ないようにそっぽを向いた。
たしかにシャツ1枚だけというのは全裸よりも妙にエロく感じるが、そんなに堂々と見せつけてくると、逆に見づらい。
そもそも、風見先輩はまだまだ男心をわかっていない。シャツ1枚だけしか身につけていないという羞恥心があるからこそいいのに、自ら見せつけてしまっては意味がない。あと、下着を付けたままの方がエロく見える。今日の朝のときみたいなちょっと下着が透けて見えるぐらいがいいのだ。自慢じゃないが、俺は女子の裸姿を何回も見てきてる。もう裸を見ただけでは興奮しないんだ。いかにしてシャツ1枚で裸を見せないようにするか、それを創意工夫している様を見るのが…って、あれ? なんで俺、こんなに熱く語ってんだ?
「あれー? 佐藤君ってば、意外と紳士君なのね」
そんなことを思っていると、風見先輩はつまらなそうな表情を浮かべた。どうせ俺が変なリアクションとるんじゃないかと期待していたのだろう。残念だが、その期待に応えるつもりはないし、その程度では興奮なんかしない、と思う。
「風見先輩」
「ん? なあに?」
そんなことを思いながらも俺は風見先輩の名前を呼んだ。すると風見先輩は不敵な笑みを浮かべながら返事を返した。やっぱりあのときの風見先輩とは様子が違う。
「…あんた、本当に風見先輩ですか?」
あまりの変わりように俺は思いきって風見先輩に問いかけてみた。ここまでの変わりようは明らかにおかしい。
「ええ。私は正真正銘の風見乱子よ」
だが、風見先輩は妖艶な笑みを浮かべながらそう言いきった。しかし、その言葉に嘘偽りはなさそうだ。なら、この急激な変わりようはなんだというんだ? 今までの風見先輩が演技だったというのか? 俺にはとてもそうは思えないのだが。
「けどー」
「けど?」
そう思っていた矢先、風見先輩は妙なことを言い始めた。まだなにか言いたいようだ。
「『あなたの知っている』風見乱子ではないの」
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