俺の高校生活に平和な日常を
第9章 #20「私は」
「ッ!? 精子達が、殺し合う?!」
「はい。そして最終的には全滅してしまい、受精は失敗してしまいます」
「ぜ、全滅?!」
みのりの次々と出てくる衝撃的な発言に俺は驚愕させられっぱなしだった。そんな血生臭いことを産まれる前からしているなんて。しかもその結果、全滅してしまうとは、あまりにも皮肉な話である。
その話を聞いてみのりの言いたいことがなんとなくだが、理解した。
「ですが、普通の人間だとそのようなことは起きないみたいなんです。理由は解明されてないみたいですけど、おそらくサキュバスの卵子の誘惑によってインキュバスの精子達が激しく反応してしまっているのかもしれませんね」
「みのり、おまえよくそこまで知ってるな」
「あの事件以降、いちおう色々と調べていましたから」
精子達が殺し合うという話も驚いたが、1番驚くべきところは、みのりがそこまでの知識を得ていることだ。どうやって調べたのかはわからないが、みのりってものすごい行動力があるやつだったんだな。今更かもしれないけど。
「じゃ、じゃあ、淫魔同士で子供を産むのはムリってことか?」
「ムリではないと思いますが、妊娠する確率は普通の人間とするよりはかなり低いですね」
「……」
みのりの話を聞いて、みのりが驚愕する理由がよくわかった。
「つまり、風見先輩はかなり珍しいサキュバスってことか?」
「彼女の話が本当ならの話ですけど」
「私が嘘ついてるって言いたいの?」
俺の問いかけにみのりが皮肉っぽく返すと、風見先輩はみのりに対して反論してきた。風見先輩には申し訳ないが、ちょっとだけ風見先輩の存在を忘れてしまっていた。そういえばさっきからずっと居たんだったな。縛られたままだけど。
「本当の話よ。私の父はインキュバスで母はサキュバス。私は淫魔同士の間に産まれた子よ」
すると風見先輩は改めて自分の身の上話をしてきた。みのりの話が本当なら、風見先輩はものすごく珍しい存在ということになるな。
「ん? 待てよ。風見先輩が純血の淫魔ってことは」
しかし俺はあることに気づいてしまった。気づいたというよりかは、可能性の話ではあるが。
「他の淫魔よりも、ものすっごい変態さんってことですよ」
「ッ!?」
すると俺の言いたいことを悟ったかのようにみのりがそう言った。それを言われて風見先輩は一気に顔を真っ赤にしていた。反応を見るからに、どうやら図星のようだ。
「私は、私は、」
顔を真っ赤にした風見先輩は自分に暗示をかけるように何度も同じことを呟いた。よっぽど認めたくないようだ。
「私は、エッチな子なんかじゃ、なーーーーーい!!」
そしてその声は部屋中に響き渡るのだった。
「はい。そして最終的には全滅してしまい、受精は失敗してしまいます」
「ぜ、全滅?!」
みのりの次々と出てくる衝撃的な発言に俺は驚愕させられっぱなしだった。そんな血生臭いことを産まれる前からしているなんて。しかもその結果、全滅してしまうとは、あまりにも皮肉な話である。
その話を聞いてみのりの言いたいことがなんとなくだが、理解した。
「ですが、普通の人間だとそのようなことは起きないみたいなんです。理由は解明されてないみたいですけど、おそらくサキュバスの卵子の誘惑によってインキュバスの精子達が激しく反応してしまっているのかもしれませんね」
「みのり、おまえよくそこまで知ってるな」
「あの事件以降、いちおう色々と調べていましたから」
精子達が殺し合うという話も驚いたが、1番驚くべきところは、みのりがそこまでの知識を得ていることだ。どうやって調べたのかはわからないが、みのりってものすごい行動力があるやつだったんだな。今更かもしれないけど。
「じゃ、じゃあ、淫魔同士で子供を産むのはムリってことか?」
「ムリではないと思いますが、妊娠する確率は普通の人間とするよりはかなり低いですね」
「……」
みのりの話を聞いて、みのりが驚愕する理由がよくわかった。
「つまり、風見先輩はかなり珍しいサキュバスってことか?」
「彼女の話が本当ならの話ですけど」
「私が嘘ついてるって言いたいの?」
俺の問いかけにみのりが皮肉っぽく返すと、風見先輩はみのりに対して反論してきた。風見先輩には申し訳ないが、ちょっとだけ風見先輩の存在を忘れてしまっていた。そういえばさっきからずっと居たんだったな。縛られたままだけど。
「本当の話よ。私の父はインキュバスで母はサキュバス。私は淫魔同士の間に産まれた子よ」
すると風見先輩は改めて自分の身の上話をしてきた。みのりの話が本当なら、風見先輩はものすごく珍しい存在ということになるな。
「ん? 待てよ。風見先輩が純血の淫魔ってことは」
しかし俺はあることに気づいてしまった。気づいたというよりかは、可能性の話ではあるが。
「他の淫魔よりも、ものすっごい変態さんってことですよ」
「ッ!?」
すると俺の言いたいことを悟ったかのようにみのりがそう言った。それを言われて風見先輩は一気に顔を真っ赤にしていた。反応を見るからに、どうやら図星のようだ。
「私は、私は、」
顔を真っ赤にした風見先輩は自分に暗示をかけるように何度も同じことを呟いた。よっぽど認めたくないようだ。
「私は、エッチな子なんかじゃ、なーーーーーい!!」
そしてその声は部屋中に響き渡るのだった。
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