俺の高校生活に平和な日常を
第7章 #24「バードさんの魔法講座?」
---「なあ、俺にも魔法って使えんのかな?」
「ハア?」
ある日、ふと俺はバードさんに問いかけてみたことがあった。
俺の妹の梓は魔法少女としての素質があると言われ魔法少女になった。ひょっとすると血の繋がった俺なら魔法使いの素質があるかもしれないのではないかと前から思っていた俺は1度聞いてみたかったのだ。
「んー、ないんじゃないのか」
「テキトーだな!?」
しかしバードさんは適当に返してきた。今のは割と真面目に聞いたつもりなんだけどな。
「なら、一回試してみるか?」
「? 試す?」
しかしバードさんはそんな俺に気を使ってくれたのか、なにやら提案を持ちかけてきた。だが何を試すつもりなんだ?
「ちょっと一回、ベランダ出てみな!」
「あ、ああ」
そんなことを思いながらも俺はバードさんに促されベランダに出て行った。
「よし! じゃあ今から基礎中の基礎の魔法を教えてやる。これが出来るかどうかでお前の素質を見極めてやる!」
「なるほど、わかった」
そしてバードさんは俺に基礎の魔法を教えてくれた。なんかちょっと面白くなってきたな。
「まずは構えだ! 片方の手を後ろに、もう片方を前に突き出してみな。手のひらを見せるようにするんだぞ! あと、足を開いて腰を落とすんだ!」
「こ、こうか?」
「ああ。そんな感じだ」
「そんな感じ?」
「いや、うん。それで合ってるぞ!」
俺はバードさんに言われた通りの構えをとった。なんか空手でありそうな構えだな。あと、バードさんの様子がちょっとおかしいような気がするが、気のせいだろうか?
「そんで全身に力を入れた状態で集中するんだ! そうすれば魔力の流れを感じられるはずだ!」
「お、おう。こんな感じか?」
「ああ。そんで集中してみろ! 魔力の流れを感じないか?」
「……」
俺はバードさんに言われた通りその体勢のまま目を閉じて集中していた。
すると血液のように全身に不思議な力が流れている、ような気がした。ナ◯トでいうチ◯クラみたいな感じだ。
「魔力の流れを感じたら、後ろの手の方に魔力を集中させてみろ!」
「…んっ!」
そして俺はバードさんに言われた通りに後ろの手に意識を向けた。
すると後ろの手に魔力のようなものが集まってきている、ような気がしてきた。これはひょっとして…
「そしたら後ろの手を思いっきり前に突き出してこう唱えろ! 『ファイヤ』ってな!!」
「おおお! ファイヤー!!」
そして俺はバードさんに言われた通り後ろの手を前に突き出し魔法を唱えた。そして俺の手から火の玉が…
「…あり?」
出てこなかった。それどころか煙の1つも出てこない。まさか、失敗したのか?
「…ぷっ!!」
「……」
俺はふとバードさんの方に視線を移すと、バードさんは笑いを堪えていた。
「ぶわっははは! お前、ホントに、魔法が、使えると、思ってた、のか?」
「……」
バードさんは爆笑しながら俺にそう言ってきた。えっ? あれ、全部嘘だったの?
「あんなの、嘘だって、普通、わかるぐわえっ!?」
「焼き鳥にすっぞ、この鳥!!」
それに気づいた俺はバードさんに正拳突きを喰らわしてやった。この鳥、俺の純粋な気持ちを弄びやがって。
「イッテテ、俺を焼き鳥にしても美味くねーぞ!」
「安心しろ。焼き鳥にするだけで、誰も食べねーよ」
「死に恥晒すだけじゃねーか!?」
---結局、俺は魔法を使うことはできなかった。
「ハア?」
ある日、ふと俺はバードさんに問いかけてみたことがあった。
俺の妹の梓は魔法少女としての素質があると言われ魔法少女になった。ひょっとすると血の繋がった俺なら魔法使いの素質があるかもしれないのではないかと前から思っていた俺は1度聞いてみたかったのだ。
「んー、ないんじゃないのか」
「テキトーだな!?」
しかしバードさんは適当に返してきた。今のは割と真面目に聞いたつもりなんだけどな。
「なら、一回試してみるか?」
「? 試す?」
しかしバードさんはそんな俺に気を使ってくれたのか、なにやら提案を持ちかけてきた。だが何を試すつもりなんだ?
「ちょっと一回、ベランダ出てみな!」
「あ、ああ」
そんなことを思いながらも俺はバードさんに促されベランダに出て行った。
「よし! じゃあ今から基礎中の基礎の魔法を教えてやる。これが出来るかどうかでお前の素質を見極めてやる!」
「なるほど、わかった」
そしてバードさんは俺に基礎の魔法を教えてくれた。なんかちょっと面白くなってきたな。
「まずは構えだ! 片方の手を後ろに、もう片方を前に突き出してみな。手のひらを見せるようにするんだぞ! あと、足を開いて腰を落とすんだ!」
「こ、こうか?」
「ああ。そんな感じだ」
「そんな感じ?」
「いや、うん。それで合ってるぞ!」
俺はバードさんに言われた通りの構えをとった。なんか空手でありそうな構えだな。あと、バードさんの様子がちょっとおかしいような気がするが、気のせいだろうか?
「そんで全身に力を入れた状態で集中するんだ! そうすれば魔力の流れを感じられるはずだ!」
「お、おう。こんな感じか?」
「ああ。そんで集中してみろ! 魔力の流れを感じないか?」
「……」
俺はバードさんに言われた通りその体勢のまま目を閉じて集中していた。
すると血液のように全身に不思議な力が流れている、ような気がした。ナ◯トでいうチ◯クラみたいな感じだ。
「魔力の流れを感じたら、後ろの手の方に魔力を集中させてみろ!」
「…んっ!」
そして俺はバードさんに言われた通りに後ろの手に意識を向けた。
すると後ろの手に魔力のようなものが集まってきている、ような気がしてきた。これはひょっとして…
「そしたら後ろの手を思いっきり前に突き出してこう唱えろ! 『ファイヤ』ってな!!」
「おおお! ファイヤー!!」
そして俺はバードさんに言われた通り後ろの手を前に突き出し魔法を唱えた。そして俺の手から火の玉が…
「…あり?」
出てこなかった。それどころか煙の1つも出てこない。まさか、失敗したのか?
「…ぷっ!!」
「……」
俺はふとバードさんの方に視線を移すと、バードさんは笑いを堪えていた。
「ぶわっははは! お前、ホントに、魔法が、使えると、思ってた、のか?」
「……」
バードさんは爆笑しながら俺にそう言ってきた。えっ? あれ、全部嘘だったの?
「あんなの、嘘だって、普通、わかるぐわえっ!?」
「焼き鳥にすっぞ、この鳥!!」
それに気づいた俺はバードさんに正拳突きを喰らわしてやった。この鳥、俺の純粋な気持ちを弄びやがって。
「イッテテ、俺を焼き鳥にしても美味くねーぞ!」
「安心しろ。焼き鳥にするだけで、誰も食べねーよ」
「死に恥晒すだけじゃねーか!?」
---結局、俺は魔法を使うことはできなかった。
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