俺の高校生活に平和な日常を
第7章 #18「終わらない現実世界」
「『エンドレス・リアル』、ですって!?」
我に返ったイーリスちゃんは三度驚愕させられていた。どうやら今回の件、予想外のことが起こり過ぎているようだ。
「やはりあなたはご存知でしたか」
するとイーリスちゃんの反応を見たルイスさんのはいつのまにか黒い杖のようなものを手にしていた。見た感じかなり高級そうな杖だな。
「それは魔剣十指の1つ。なんで魔術師ごときのあんたがそんなものを!?」
「? 魔剣…じゅっし?」
どうやらイーリスちゃんはあの杖についてなにか知っているようだが、あれが魔剣? 俺から見れば普通の杖にしか見えないのだが。つーか、剣ですらねーしな。
「その通り。魔剣の中でも10本の指に入るほど飛び抜けて優れた代物を『魔剣十指』と呼びます。これはその魔剣十指の1つですが、その十本の中でも最弱と呼ばれる代物です。実際に剣としての性能はありませんし、この剣は人を殺すためにあるわけではありませんから」
ルイスさんは俺にもわかりやすいように説明を始めた。ルイスさんの説明を受けてなんとなくあの杖が強力な魔剣であるということは理解できた。『それ剣じゃないじゃん!』と言いたいところだが、あえてそこはツッコまないようにしよう。
「まあ剣ですらありませんしね」
「あんたが言うのかよ!?」
そう思った矢先、1番言ってはいけない持ち主が言ってしまった。持ち主がそんなこと言っていいのかよ。
「しかしこの剣が魔剣十指と称されるのにはちゃんとした理由があるんですよ」
「…つまり、その剣がこのタイムループみたいな現象を引き起こしてるってこと?」
「ご名答」
俺がそういうとルイスさんはパチンと指を鳴らした。どうやら今回の件はあの杖、もといあの魔剣を使用したことによって引き起こされているらしい。
「この魔剣、エンドレス・リアルの能力は覚めない夢を永遠と見させる魔法を発動させる。簡単に言うと、同じ日を永遠に繰り返すのです。あなたのいうタイムループというやつです」
ルイスさんの説明を聞いて俺はゾッとさせられた。そんな恐ろしい魔法も存在するのかよ。
だが俺は1つだけ気になることがあった。
「ルイスさん。なんでこんなことするんだ?」
「? はい?」
「だって、タイムループしたところであんたにメリットがあるとは思えない。一体なんのためにこんなことをするんだ?」
「ああ。なるほど。肝心なところの説明が不足していましたね」
俺が問いかけるとルイスさんは俺の疑問に納得したような表情を浮かべた。目的もなくこんなことをするとは考えられない。そう思い俺は思いきって聞いてみることにしたのだ。
すると俺の問いかけに答えようとルイスさんはおもむろに口を開いた。
「この剣にはもう1つの能力があるんです。それが私の本来の目的に必要だったんです」
「? もう1つの能力? 本来の目的??」
「そうです。私の目的、それは、世界中の魔力を吸収することです!」
我に返ったイーリスちゃんは三度驚愕させられていた。どうやら今回の件、予想外のことが起こり過ぎているようだ。
「やはりあなたはご存知でしたか」
するとイーリスちゃんの反応を見たルイスさんのはいつのまにか黒い杖のようなものを手にしていた。見た感じかなり高級そうな杖だな。
「それは魔剣十指の1つ。なんで魔術師ごときのあんたがそんなものを!?」
「? 魔剣…じゅっし?」
どうやらイーリスちゃんはあの杖についてなにか知っているようだが、あれが魔剣? 俺から見れば普通の杖にしか見えないのだが。つーか、剣ですらねーしな。
「その通り。魔剣の中でも10本の指に入るほど飛び抜けて優れた代物を『魔剣十指』と呼びます。これはその魔剣十指の1つですが、その十本の中でも最弱と呼ばれる代物です。実際に剣としての性能はありませんし、この剣は人を殺すためにあるわけではありませんから」
ルイスさんは俺にもわかりやすいように説明を始めた。ルイスさんの説明を受けてなんとなくあの杖が強力な魔剣であるということは理解できた。『それ剣じゃないじゃん!』と言いたいところだが、あえてそこはツッコまないようにしよう。
「まあ剣ですらありませんしね」
「あんたが言うのかよ!?」
そう思った矢先、1番言ってはいけない持ち主が言ってしまった。持ち主がそんなこと言っていいのかよ。
「しかしこの剣が魔剣十指と称されるのにはちゃんとした理由があるんですよ」
「…つまり、その剣がこのタイムループみたいな現象を引き起こしてるってこと?」
「ご名答」
俺がそういうとルイスさんはパチンと指を鳴らした。どうやら今回の件はあの杖、もといあの魔剣を使用したことによって引き起こされているらしい。
「この魔剣、エンドレス・リアルの能力は覚めない夢を永遠と見させる魔法を発動させる。簡単に言うと、同じ日を永遠に繰り返すのです。あなたのいうタイムループというやつです」
ルイスさんの説明を聞いて俺はゾッとさせられた。そんな恐ろしい魔法も存在するのかよ。
だが俺は1つだけ気になることがあった。
「ルイスさん。なんでこんなことするんだ?」
「? はい?」
「だって、タイムループしたところであんたにメリットがあるとは思えない。一体なんのためにこんなことをするんだ?」
「ああ。なるほど。肝心なところの説明が不足していましたね」
俺が問いかけるとルイスさんは俺の疑問に納得したような表情を浮かべた。目的もなくこんなことをするとは考えられない。そう思い俺は思いきって聞いてみることにしたのだ。
すると俺の問いかけに答えようとルイスさんはおもむろに口を開いた。
「この剣にはもう1つの能力があるんです。それが私の本来の目的に必要だったんです」
「? もう1つの能力? 本来の目的??」
「そうです。私の目的、それは、世界中の魔力を吸収することです!」
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