俺の高校生活に平和な日常を
第7章 #14「変な違和感」
2016/8/31
---「……」
朝起きて俺はようやく変な違和感に気づいた。あきらかにおかしい。今日は9月1日のはずだ。
だがスマホの日付を確認してみると、2016年の8月31日になっていた。別に俺のスマホはどっか壊れているわけではなかった。
---「あっ、お兄ちゃん、おはよう!」
「…ああ。おはよう」
リビングに行くと梓がキッチンで朝メシを作っていた。やっぱりおかしい。今の時間は朝の9時前だ。この時間帯なら梓は今、学校に行っているはずだ。それでいうと俺だって今頃学校に居るはずだ。
「んっ、おはよう」
「あっ、有紗ちゃん。おはよう」
そんなことを考えていると少し遅れて有紗が眠そうな顔をしながらやってきた。有紗も学校に行ってはいないようだ。
「2人とも、朝ごはんもうちょっとでできるからお皿出しといてくれる!?」
「うん。わかった」
「ん」
梓は俺と有紗が来たのを確認すると皿を出すように促してきた。俺と有紗は言われたとおりに皿を出す準備に取り掛かった。この光景も昨日と同じだ。
---ピンポーン
「はーい!」
朝メシを食べ終えた後、家のチャイムが鳴った。時間を確認してみると10時前だった。この時間にチャイムが鳴ったっていうことはまさか…
「お兄ちゃーん、みのりさん来たよ!」
「おじゃまします!」
たしかにみのりが来たのは10時前だった。これも昨日と同じだ。なんだか頭が痛くなってきた。これは正夢なのか? 昨日見たのは夢であって本当は今日が8月31日になっていたという可能性もありうる。
いやおんなじようなことが起こったのは昨日だけじゃない。3日ぐらいおんなじことを繰り返しているような気がする。それも夢だったというのか?
「? 和彦、アンタ大丈夫? 顔色悪そうだけど」
「えっ? あっ、ああ。大丈夫大丈夫」
そんなことを考えていると有紗に声をかけられた。どうやら俺の顔色がよくないように見えるらしい。考え込み過ぎていたからだと思うけど。
---そのあとは昨日の夢通り勉強会が始まっていた。変わったことといえば俺の行動ぐらいだろうか。違うことを言ってみたり動いてみたりしてなにかしらの変化を起こそうとしてみるが、これといって大きく変化するわけではなかった。唯一大きく変化したところといえばみんながやたら俺の行動に不審感を抱くようになったぐらいか。口に出されたわけではないが、みんなの心配そうな表情を見ればなんとなくわかる。
「和彦君、今日調子悪そうですけど大丈夫ですか? あまり無理しなくてもいいんですよ」
するとみのりが意を決したように俺に声をかけてきた。側から見たら俺の方がおかしいのだろうか?
「…ああ。ちょっと頭が痛いかも。ちょっとだけ横になってくるわ」
だがちょうどいい機会かもしれない。そう思った俺は一度整理しようと自室に戻ることにした。
「…ようやく気がついたみたいね」
「…えっ?」
俺が自室に戻ろうとした瞬間、イーリスちゃんが通りすがりにボソリとなにかを呟いた。俺は一瞬気になってイーリスちゃんの方に視線を向けたが、イーリスちゃんは俺に見向きもしていなかった。俺に向かって言ったわけではないのか?
イーリスちゃんの言葉が若干気になりつつも俺は自室へと戻って行った。
---「……」
朝起きて俺はようやく変な違和感に気づいた。あきらかにおかしい。今日は9月1日のはずだ。
だがスマホの日付を確認してみると、2016年の8月31日になっていた。別に俺のスマホはどっか壊れているわけではなかった。
---「あっ、お兄ちゃん、おはよう!」
「…ああ。おはよう」
リビングに行くと梓がキッチンで朝メシを作っていた。やっぱりおかしい。今の時間は朝の9時前だ。この時間帯なら梓は今、学校に行っているはずだ。それでいうと俺だって今頃学校に居るはずだ。
「んっ、おはよう」
「あっ、有紗ちゃん。おはよう」
そんなことを考えていると少し遅れて有紗が眠そうな顔をしながらやってきた。有紗も学校に行ってはいないようだ。
「2人とも、朝ごはんもうちょっとでできるからお皿出しといてくれる!?」
「うん。わかった」
「ん」
梓は俺と有紗が来たのを確認すると皿を出すように促してきた。俺と有紗は言われたとおりに皿を出す準備に取り掛かった。この光景も昨日と同じだ。
---ピンポーン
「はーい!」
朝メシを食べ終えた後、家のチャイムが鳴った。時間を確認してみると10時前だった。この時間にチャイムが鳴ったっていうことはまさか…
「お兄ちゃーん、みのりさん来たよ!」
「おじゃまします!」
たしかにみのりが来たのは10時前だった。これも昨日と同じだ。なんだか頭が痛くなってきた。これは正夢なのか? 昨日見たのは夢であって本当は今日が8月31日になっていたという可能性もありうる。
いやおんなじようなことが起こったのは昨日だけじゃない。3日ぐらいおんなじことを繰り返しているような気がする。それも夢だったというのか?
「? 和彦、アンタ大丈夫? 顔色悪そうだけど」
「えっ? あっ、ああ。大丈夫大丈夫」
そんなことを考えていると有紗に声をかけられた。どうやら俺の顔色がよくないように見えるらしい。考え込み過ぎていたからだと思うけど。
---そのあとは昨日の夢通り勉強会が始まっていた。変わったことといえば俺の行動ぐらいだろうか。違うことを言ってみたり動いてみたりしてなにかしらの変化を起こそうとしてみるが、これといって大きく変化するわけではなかった。唯一大きく変化したところといえばみんながやたら俺の行動に不審感を抱くようになったぐらいか。口に出されたわけではないが、みんなの心配そうな表情を見ればなんとなくわかる。
「和彦君、今日調子悪そうですけど大丈夫ですか? あまり無理しなくてもいいんですよ」
するとみのりが意を決したように俺に声をかけてきた。側から見たら俺の方がおかしいのだろうか?
「…ああ。ちょっと頭が痛いかも。ちょっとだけ横になってくるわ」
だがちょうどいい機会かもしれない。そう思った俺は一度整理しようと自室に戻ることにした。
「…ようやく気がついたみたいね」
「…えっ?」
俺が自室に戻ろうとした瞬間、イーリスちゃんが通りすがりにボソリとなにかを呟いた。俺は一瞬気になってイーリスちゃんの方に視線を向けたが、イーリスちゃんは俺に見向きもしていなかった。俺に向かって言ったわけではないのか?
イーリスちゃんの言葉が若干気になりつつも俺は自室へと戻って行った。
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