俺の高校生活に平和な日常を
第6章 #41「取引」
「まあそこのお二人はまだ商品として扱えるので捕まえた後、しっかり調教するとして、あなたは…」
相田さんは俺達を見ながらどうしようかとブツブツ独り言を呟いていた。
「生かしておく必要もありませんし、殺しましょうか」
「ッ!?」
すると相田さんは笑顔のまま俺に殺気を向けてきた。俺はそれに気圧されてしまった。それにしても表情がほとんど変わっていないというのにオーラというか雰囲気がコロコロ変わる相田さんに多少感心させられる。
「お兄ちゃん、早く逃げて!」
「ッ!? 梓、イーリスちゃん!?」
俺が気圧される中、梓とイーリスちゃんは俺を守るように前に出てきた。
「逃げるって言ったって、2人とも、どうする気だよ! 魔法が効かないんだそ!?」
「魔法が効かなくても足止めする方法ならあるわよ」
「まさか、それって…」
イーリスちゃんの一言で俺は悟った。俺を逃がすために2人とも捕まる気だ!
このまま3人で逃げようとしても後ろの銅像を起動されたら終わりだ。だから取引を持ちかけ、自分達を差し出す代わりに俺を逃がすつもりなのだ。
「なるほど。自分達が捕まる代わりに彼を逃して欲しいと。はははっ、いいでしょう。それぐらいの取引なら全然問題ありませんよ。むしろ私にとってはありがたい話ですよ。魔法少女の女の子2人を調教、なんとも興奮するシチュエーションじゃないですか!」
「ッ!?」
相田さんは鼻息を荒くしながら取引に応じようとしていた。嫌な想像をしているのが側から見てもわかる。
「では、取引成立ですね。せっかくですし、2人は最初に調教してあげましょう。すぐ近くにホテルがありますし、今からでも始めましょうか」
「ッ!?」
相田さんが2人の身体を舐め回すように見ながら取引に応じた。そして2人を近くのホテルに連れて行こうとじわりじわりと2人に歩み寄ってくる。
その時、俺は梓の手が震えていることに気がついた。イーリスちゃんの方も見てみると、震えてはいなかったが、手から汗が流れ落ちているのが見えた。俺はそんな2人を見てすぐに悟った。2人とも、本当は怖いんだ。
2人が裸の男達に囲まれ弄ばれる姿をふと想像してしまった。そして男達に弄ばれ泣き叫ぶ2人。そんなことを想像してしまった俺は思った。絶対にそんなことはさせないと!
「いや、その取引はナシだ!」
「…お兄ちゃん?!」
「…あんた…」
「ほう?」
俺の一言で相田さんは足を止め、3人とも俺に視線を向けた。
「聞き間違いかもしれませんが、今なんと言いました?」
「聞き間違いじゃないと思うけど、取引はナシだ!!」
相田さんは俺に聞き返してきたから俺はさっきより声を張って同じことを言った。
「いいんですか? せっかくお二人があなたを逃がすために取引を持ちかけたというのに」
「逃げるつもりも隠れるつもりもないさ。あんたをここで倒すからな!」
相田さんは俺達を見ながらどうしようかとブツブツ独り言を呟いていた。
「生かしておく必要もありませんし、殺しましょうか」
「ッ!?」
すると相田さんは笑顔のまま俺に殺気を向けてきた。俺はそれに気圧されてしまった。それにしても表情がほとんど変わっていないというのにオーラというか雰囲気がコロコロ変わる相田さんに多少感心させられる。
「お兄ちゃん、早く逃げて!」
「ッ!? 梓、イーリスちゃん!?」
俺が気圧される中、梓とイーリスちゃんは俺を守るように前に出てきた。
「逃げるって言ったって、2人とも、どうする気だよ! 魔法が効かないんだそ!?」
「魔法が効かなくても足止めする方法ならあるわよ」
「まさか、それって…」
イーリスちゃんの一言で俺は悟った。俺を逃がすために2人とも捕まる気だ!
このまま3人で逃げようとしても後ろの銅像を起動されたら終わりだ。だから取引を持ちかけ、自分達を差し出す代わりに俺を逃がすつもりなのだ。
「なるほど。自分達が捕まる代わりに彼を逃して欲しいと。はははっ、いいでしょう。それぐらいの取引なら全然問題ありませんよ。むしろ私にとってはありがたい話ですよ。魔法少女の女の子2人を調教、なんとも興奮するシチュエーションじゃないですか!」
「ッ!?」
相田さんは鼻息を荒くしながら取引に応じようとしていた。嫌な想像をしているのが側から見てもわかる。
「では、取引成立ですね。せっかくですし、2人は最初に調教してあげましょう。すぐ近くにホテルがありますし、今からでも始めましょうか」
「ッ!?」
相田さんが2人の身体を舐め回すように見ながら取引に応じた。そして2人を近くのホテルに連れて行こうとじわりじわりと2人に歩み寄ってくる。
その時、俺は梓の手が震えていることに気がついた。イーリスちゃんの方も見てみると、震えてはいなかったが、手から汗が流れ落ちているのが見えた。俺はそんな2人を見てすぐに悟った。2人とも、本当は怖いんだ。
2人が裸の男達に囲まれ弄ばれる姿をふと想像してしまった。そして男達に弄ばれ泣き叫ぶ2人。そんなことを想像してしまった俺は思った。絶対にそんなことはさせないと!
「いや、その取引はナシだ!」
「…お兄ちゃん?!」
「…あんた…」
「ほう?」
俺の一言で相田さんは足を止め、3人とも俺に視線を向けた。
「聞き間違いかもしれませんが、今なんと言いました?」
「聞き間違いじゃないと思うけど、取引はナシだ!!」
相田さんは俺に聞き返してきたから俺はさっきより声を張って同じことを言った。
「いいんですか? せっかくお二人があなたを逃がすために取引を持ちかけたというのに」
「逃げるつもりも隠れるつもりもないさ。あんたをここで倒すからな!」
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