俺の高校生活に平和な日常を
第6章 #37「イーリスちゃんのところへ!」
---「フー、大したことなかったわね!」
「……」
俺達は目の前の光景を見せられて呆気にとられていた。
山のように積み上がった見張りの人達。その山は有紗1人で作り上げたものだった。1人で突っ込んでいったかとおもえば、あっという間に蹴散らしていき、気がつけばこんな風になってしまった。
「…と、とりあえず、見張りの人達が起きる前に縛っておくか?」
しばらく呆気にとられていた俺はふと我に返り見張りの人達を縛るように促した。
---「よし。これで起きても身動きとれないだろう。それにしても…」
見張りの人達を縛り終えた俺はふとスマホで時間を確認していた。
あれから30分以上経ったが、イーリスちゃんはどうしたのだろうか? 度々爆発音的な音が聞こえてくるが、まさか手間取っていたりするのか?
「イーリスちゃん、遅いね」
すると俺の気持ちを察してか、梓が俺に向かって言うようにそう呟いた。
「そうだな。大丈夫かな? イーリスちゃん」」
梓に言われて俺はちょっとだけ心配になってきた。捕まった可能性は低いが、思いのほか手間取っている可能性は時間を確認すれば充分にあり得る。
「…ちょっと私、見てくる!」
「ッ?! 梓?!」
すると梓は突然、イーリスちゃんのところへ行くと言い出してきた。俺は突然そんなことを言われて思わず呼び止めてしまった。
「イーリスちゃんが困ってるなら、放っておけない! お願いお兄ちゃん、イーリスちゃんのところに行かせて!」
「ちょっ、ちょっと落ち着けって梓!」
梓が慌てている様子を見て俺も慌てて梓を落ち着かせようとした。どうやら梓はイーリスちゃんの身に何かあったのではないかと思っているようだ。まあその可能性も否定は出来ないが。
「わかったわかった! 俺も一緒に行く! だから一旦落ち着けって梓!!」
「…うん、わかった。ごめんなさいお兄ちゃん」
俺がなんとか落ち着かせると、梓は申し訳なさそうに俺に向かって謝ってきた。俺が一緒に行ったところで何か出来るわけでもないだろうが。せいぜい出来ることといえば今みたいに梓を落ち着かせることぐらいだろうか?
「なら私も一緒に行きましょうか? ひょっとしたら私にも何か手伝えるかもしれませんし」
するとみのりがここぞと言わんばかりに同行することを申し出てきた。
「いや、みのりと有紗はここに残っておいてくれ。他の見張りが来ても有紗1人でなんとかなりそうだけど、もしも気を失ってた人達が起きてパニックになりそうだったら、2人でなんとか落ち着かせてくれ。嘘でもなんでもいい。とにかく落ち着かせてくれればいいから」
しかし俺はその申し出を断ることにした。見張りから皆んなを守るだけなら有紗1人でも充分なのだろうが、もしもここにいる人達が起きてパニックを起こしたら大変だ。流石に有紗1人で対処するのも難しいはずだ。
俺は説明とかするのは下手だし、みのりならそういうフォローとかは得意そうだしその役目に適任だと思った。だから申し出を断ったのだ。
「わかりました。2人とも、気をつけてくださいね」
しかしみのりはあっさり納得して受け入れてくれた。せっかくの申し出でちょっと申し訳ないと思ったが、これが最善だった。
「お互い何かあったら連絡しよう! じゃあ行ってくる! 梓、またお願い出来るか?」
「あっ、うん。わかった!」
そして俺は梓にお願いして飛行魔法でイーリスちゃんのところまで飛んでもらい、手助けに向かうのだった。
「……」
俺達は目の前の光景を見せられて呆気にとられていた。
山のように積み上がった見張りの人達。その山は有紗1人で作り上げたものだった。1人で突っ込んでいったかとおもえば、あっという間に蹴散らしていき、気がつけばこんな風になってしまった。
「…と、とりあえず、見張りの人達が起きる前に縛っておくか?」
しばらく呆気にとられていた俺はふと我に返り見張りの人達を縛るように促した。
---「よし。これで起きても身動きとれないだろう。それにしても…」
見張りの人達を縛り終えた俺はふとスマホで時間を確認していた。
あれから30分以上経ったが、イーリスちゃんはどうしたのだろうか? 度々爆発音的な音が聞こえてくるが、まさか手間取っていたりするのか?
「イーリスちゃん、遅いね」
すると俺の気持ちを察してか、梓が俺に向かって言うようにそう呟いた。
「そうだな。大丈夫かな? イーリスちゃん」」
梓に言われて俺はちょっとだけ心配になってきた。捕まった可能性は低いが、思いのほか手間取っている可能性は時間を確認すれば充分にあり得る。
「…ちょっと私、見てくる!」
「ッ?! 梓?!」
すると梓は突然、イーリスちゃんのところへ行くと言い出してきた。俺は突然そんなことを言われて思わず呼び止めてしまった。
「イーリスちゃんが困ってるなら、放っておけない! お願いお兄ちゃん、イーリスちゃんのところに行かせて!」
「ちょっ、ちょっと落ち着けって梓!」
梓が慌てている様子を見て俺も慌てて梓を落ち着かせようとした。どうやら梓はイーリスちゃんの身に何かあったのではないかと思っているようだ。まあその可能性も否定は出来ないが。
「わかったわかった! 俺も一緒に行く! だから一旦落ち着けって梓!!」
「…うん、わかった。ごめんなさいお兄ちゃん」
俺がなんとか落ち着かせると、梓は申し訳なさそうに俺に向かって謝ってきた。俺が一緒に行ったところで何か出来るわけでもないだろうが。せいぜい出来ることといえば今みたいに梓を落ち着かせることぐらいだろうか?
「なら私も一緒に行きましょうか? ひょっとしたら私にも何か手伝えるかもしれませんし」
するとみのりがここぞと言わんばかりに同行することを申し出てきた。
「いや、みのりと有紗はここに残っておいてくれ。他の見張りが来ても有紗1人でなんとかなりそうだけど、もしも気を失ってた人達が起きてパニックになりそうだったら、2人でなんとか落ち着かせてくれ。嘘でもなんでもいい。とにかく落ち着かせてくれればいいから」
しかし俺はその申し出を断ることにした。見張りから皆んなを守るだけなら有紗1人でも充分なのだろうが、もしもここにいる人達が起きてパニックを起こしたら大変だ。流石に有紗1人で対処するのも難しいはずだ。
俺は説明とかするのは下手だし、みのりならそういうフォローとかは得意そうだしその役目に適任だと思った。だから申し出を断ったのだ。
「わかりました。2人とも、気をつけてくださいね」
しかしみのりはあっさり納得して受け入れてくれた。せっかくの申し出でちょっと申し訳ないと思ったが、これが最善だった。
「お互い何かあったら連絡しよう! じゃあ行ってくる! 梓、またお願い出来るか?」
「あっ、うん。わかった!」
そして俺は梓にお願いして飛行魔法でイーリスちゃんのところまで飛んでもらい、手助けに向かうのだった。
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