俺の高校生活に平和な日常を
第6章 #9「初めての小旅行」
2016/7/30
---「お兄ちゃん、はやくはやくー! 有紗ちゃん、先行ったよー!」
「んー、わかってるー」
俺は梓に急かされ慌てて家を出た。みんな待ってくれているのだから仕方ないっか。バスの時間もあるしな。
「お兄ちゃん、忘れものない?」
「ああ、何回も確認したから大丈夫だよ」
家を出ると梓が俺に何度も確認を取ってきた。そんな妹は白のオフショルダーブラウスに紺のミニスカートを着ていつもよりオシャレだった。
---「ごめん、待たせちゃって」
家を出て数分後、近くのバス停に到着すると、すでに有紗達がバス停の前で待ってくれていた。みんなの手にはそれぞれ大きめのバックやキャリーケースを持っていた。
「いえ、私達も今来たところですよ」
俺が遅れてきたことを謝罪すると、みのりは寛容な心で接してくれた。本当はもっと早く来ているのかもしれないと思うと本当に申し訳ない。
「……」
「? 和彦君、どうかしましたか?」
「ああ、いや別に、なんでも」
「?」
それにしてもまさかみのりが白のワンピースに麦わら帽子という夏の定番コーデでくるとは思わなかったな。しかも想像以上に様になっていて思わず見とれてしまっていた。
「んぐうっ!?」
するとみのりに見とれていた俺に突然、有紗が俺の足を踏みつけてきた。しかも想像以上に痛かった。
「ッ!? …何すんだよ?」
「ふん、別に」
明らかに意図的な行為に問いただすが、有紗はそっぽを向き知らんぷりを決めてきた。なんなんだよこいつ。
「お兄ちゃん、大丈夫?!」
痛さのあまり足を抑える俺に梓は心配そうな表情で声をかけてきてくれた。そこまで親身になってくれるのは梓くらいなものだ。いい妹をもってよかった。
「ああ、大丈夫…かも」
しかし兄として妹に泣き言など言えず、俺は痛みを堪えなんとか立ち上がった。まあ骨は折れてないようだからすぐに痛みも収まるだろう。
「あっ、ちょうどバスが来ましたよ!」
そんな俺を尻目にみのりはバスが来たことを知らせた。どうやら俺達が乗る路線バスが着たようだ。なんてタイミングのいいこと。
---そんなこともありながら俺達は路線バスに乗って目的地の島に向かう港まで乗り継ぎを何度かしながら向かって行った。
そう。これから俺達は2泊3日の小旅行に行くのだ。俺にとっては初めての小旅行だ。
俺は何事もなくこの旅行が無事終えられることを願っていた。今回こそは何も起こって欲しくなかった。
しかし、あんなことになってしまうとは今の俺達は思いもしなかった。
---「お兄ちゃん、はやくはやくー! 有紗ちゃん、先行ったよー!」
「んー、わかってるー」
俺は梓に急かされ慌てて家を出た。みんな待ってくれているのだから仕方ないっか。バスの時間もあるしな。
「お兄ちゃん、忘れものない?」
「ああ、何回も確認したから大丈夫だよ」
家を出ると梓が俺に何度も確認を取ってきた。そんな妹は白のオフショルダーブラウスに紺のミニスカートを着ていつもよりオシャレだった。
---「ごめん、待たせちゃって」
家を出て数分後、近くのバス停に到着すると、すでに有紗達がバス停の前で待ってくれていた。みんなの手にはそれぞれ大きめのバックやキャリーケースを持っていた。
「いえ、私達も今来たところですよ」
俺が遅れてきたことを謝罪すると、みのりは寛容な心で接してくれた。本当はもっと早く来ているのかもしれないと思うと本当に申し訳ない。
「……」
「? 和彦君、どうかしましたか?」
「ああ、いや別に、なんでも」
「?」
それにしてもまさかみのりが白のワンピースに麦わら帽子という夏の定番コーデでくるとは思わなかったな。しかも想像以上に様になっていて思わず見とれてしまっていた。
「んぐうっ!?」
するとみのりに見とれていた俺に突然、有紗が俺の足を踏みつけてきた。しかも想像以上に痛かった。
「ッ!? …何すんだよ?」
「ふん、別に」
明らかに意図的な行為に問いただすが、有紗はそっぽを向き知らんぷりを決めてきた。なんなんだよこいつ。
「お兄ちゃん、大丈夫?!」
痛さのあまり足を抑える俺に梓は心配そうな表情で声をかけてきてくれた。そこまで親身になってくれるのは梓くらいなものだ。いい妹をもってよかった。
「ああ、大丈夫…かも」
しかし兄として妹に泣き言など言えず、俺は痛みを堪えなんとか立ち上がった。まあ骨は折れてないようだからすぐに痛みも収まるだろう。
「あっ、ちょうどバスが来ましたよ!」
そんな俺を尻目にみのりはバスが来たことを知らせた。どうやら俺達が乗る路線バスが着たようだ。なんてタイミングのいいこと。
---そんなこともありながら俺達は路線バスに乗って目的地の島に向かう港まで乗り継ぎを何度かしながら向かって行った。
そう。これから俺達は2泊3日の小旅行に行くのだ。俺にとっては初めての小旅行だ。
俺は何事もなくこの旅行が無事終えられることを願っていた。今回こそは何も起こって欲しくなかった。
しかし、あんなことになってしまうとは今の俺達は思いもしなかった。
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