俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第6章 #5「エロゲーをプレイする時は注意しろ!」

 2016/7/22

 ---『お兄ちゃん♡ 私のこと、好き?』

 『!?』

 妹の突然の告白に俺は衝撃を受けた。小さい頃から可愛がっていた妹が、いつの間にか俺を異性として見てくれていた。

 『……』

 だが、本当は薄々気づいていたのかもしれない。最近の妹はやけに俺に対して好意的に接してきていた。いや、もっと前からかもしれない。

 『お兄ちゃん♡ お兄ちゃんは、私のこと、好き?』

 そんなことを考えていると妹は俺の返事を待っていた。

 『俺、俺は…』

 1.『おまえが好きだ!』

 2.『いったいどうすればいいんだ!』

 3.『やっぱりおまえのこと、妹としか見れない!』

 4.『おまえとなんか付き合えるか、ブス!』

 ---「……」

 昼間っから何してるんだろう俺。夏休み2日目にして俺は自分の部屋に引きこもり妹もののエロゲーを遊んでいる。実の妹がいる身としてはかなり複雑な心中にある。

 夏休みに入る前、丸岡が新作のエロゲーを買ったらしく、あまりの内容の素晴らしさを熱弁され、なかば強引に勧められたのだ。まったく、人に自分の好きな妹もののエロゲーを勧めてくるやつなんて丸岡と高◯桐◯ぐらいしか俺は知らないぞ。

 「えっと、これは…」

 とうとう1人目のヒロインとのいちゃエロシーンに差し掛かる大事な選択肢のところで俺はマウスを動かしカーソルを『1』の選択肢のところまで運んだ。まあこの展開ならこれが妥当な選択肢だろうな。

 ここまでこのヒロインの女の子、加奈子ちゃんとの親密度はかなり上がっている。ちなみに加奈子ちゃんが若干、俺の妹に似ているのは気のせいだろうか?

 こんなもの梓が学校に行っている間でしかできなかった。いちゃエロシーンの最中に見られた日には、一生顔を合わせられなくなる。いや、それだけでは済まないかもしれないな。

 ---『俺はおまえが好きだ!』

 妹は自分の気持ちを正直に打ち明けてくれたのだ。俺も正直な気持ちで返すのが道理だと思った。だから俺は正直な気持ちを妹に打ち明けた。

 『ッ! …嬉しい!!」

 妹は俺の気持ちを聞くと安堵の表情を浮かべ俺に抱きついてきた。

 『んっ♡』

 そして俺は抱きついてきた妹と唇を重ねた。妹の唇はとても柔らかく、ずっと重ねていたくなる。

 『んっ♡ んちゅ♡ おにい…ひゃん♡』

 さらにお互い舌を絡ませお互いの唾液を混ぜ合わせた。気のせいか、妹の唾液が妙に甘く感じる。

 『んっ♡ んちゅ♡ おにいひゃんの…んちゅ♡ はあ♡ はあ♡ だえき…おいひいよお♡』

 妹の甘い声と唾液の味が俺を興奮させ、身体の隅々まで味わいたくなった俺は唇から頰、首筋を舐めながら服を強引に脱がすと、首筋の次に小さなふくらみを舐め回した。

 『あっ♡ ああん♡ おにいひゃん…はあ♡ はあ♡ そこは…だめえ♡』

 すると妹は身体を仰け反り、さらに喘ぎだした。どうやら敏感な部分を舐められてかなり感じているようだ。

 『ははっ! ここがいいのか?』

 『んっ♡ んんっ♡』

 その声があまりにも可愛すぎて俺はその部分をしゃぶりつくように舐め回した。舐める度に妹は身体を仰け反りながら喘ぎ声をあげる。

 『はあ…はあ、じゃあ、ここはどうだ!?』

 『ッ!?』

 喘ぐ妹に追い打ちをかけるように俺はパンツの中に手を突っ込んだ。

 『はははっ、もうびしょびしょに濡れてるじゃないか!?』

 『んんっ♡ あああっ♡ ああん♡ そこ、そこは…だめえ♡』

 俺がその手の指を動かすと妹はたまらず膝から崩れ落ちていく。感じすぎるあまり立てなくなってしまったようだ。

 『はあ♡ はあ♡ ああん♡ おにいひゃん、だめえ♡ わたひ、いっちゃう、いっちゃうー♡』

 『いいぞ! いつでもいっていいぞ!!』

 いきそうになる妹を見て俺の指の動きが早まっていた。妹のいく姿を早く見たくてしょうがないのだ。

 『ああん♡ わたひ、いく♡ いく♡ いくー♡』

 ---プツン

 「…あれ?」

 もう少しでいきそうになる加奈子ちゃんのシーンのところでパソコンの差し込み口からイヤホンジャックが抜ける音がした。間違って抜けてしまったのだろうか?

 「和彦君、こんな昼間っから何してるんですか?」

 「ッ!?」

 しかし人の声が聞こえて、そうでないことを理解した。抜けたのではなく、抜かれたのだ。しかもこの声は…

 「和・彦・君♡」

 「……」

 俺は恐る恐る後ろを振り返った。すると俺の背後にみのりがいた。俺がつけているイヤホンのイヤホンジャックを持ちながら。そしてみのりの表情は恐ろしいほどの含みのある笑顔を浮かべていた。

 「今、何をしているのか、説明してくれますか?」

 そしてみのりはその笑顔のまま俺に問いかけてくるのだった。

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