俺の高校生活に平和な日常を
第4章 #32「全裸女子と透明女(全裸)」
 ---「…んん…」
 また俺は気を失ってたのか。慣れって怖いな。何度も経験しているせいかすぐに自分の状況を理解してしまっている。
 確か目の前で有紗の服が破れそれをまじまじと見てた俺を鉄拳制裁の一撃をお見舞いされた。俺の記憶が正しければそれで気を失ったのだろう。
 まったく、一刻を争う事態だというのに何をしてるのだろうか俺達は?
 「大丈夫和彦君?」
 俺が目を覚ましたことに気づいた様子の先生が声を掛けてきた。
 「…アレ?」
 ゆっくりと身体を起こし周りを見てみる。しかしどこにも先生の姿がない。見えるのは青い海、真っ白な砂浜、快晴の空、緑生い茂る木々、あと遠くで体育座りしている全裸の有紗。見えないように隠しているのか脚を胸のところまで密着させその脚をしっかり腕でホールドし姿勢は猫背になっていた。遠目からだと隠しきれてはいるが近くに行けば案外見えそうなものだが。
 今は彼女に近づくのはよそう。今の彼女は子猫を見守る親猫のように警戒している。視線は海の方を見つめてはいるが殺気が100メートルぐらい離れた俺のところまで届いている。
 彼女の足元には銃らしきものが落ちている。服は破けてしまったが銃だけは無事のようだ。しかしもし彼女に少しでも近づけばその銃で撃たれるやもしれぬ。それほどまでに今の彼女はは危険な状態だ。
 まあそれはさておき1番気になるのは先生の方だ。さっき声は聞こえたのだが周りを見渡しても姿が見えない。まさかとは思うが先生もあらぬ姿になっているのではとなぜかちょっとだけ期待している自分がいる。
 「和彦君、私はここよ!」
 「えっ?」
 また先生の声が聞こえる。背後の方からだ。だが後ろを振り向いても先生の姿は見えない。どうなってんだ?
 「やっぱり見えないかあ。ハア…」
 「!?」
 しかし先生の声はすぐそこで聞こえる。見えないけど声は聞こえる。ため息をつく吐息さえ聞こえる。まさか…
 「先生、ひょっとしてそこにいます?」
 「…ええ、そうよ」
 先生が超能力者で今の状況で考えられる事とすれば、『透明化』いや『インビジブル』と言った方が超能力的だろうか?
 先生はそこにいる。だが俺にはその姿は見えない。ただ何となく声のする方を見つめる。
 「ちょっ、ちょっと和彦君?あんまり見つめられると恥ずかしいんだけど…」
 「えっ?ああごめんなさい」
 俺はどうにか見る事は出来ないかとジッと見つめていると先生から注意された。見えずとも顔を赤くしているのは声を聞いているだけで分かる。
 「一応見えてないと思うけど、私も裸なんだけど…」
 「は、裸!?」
 畳み掛けるように先生はそう言った。その言葉を聞いて姿は見えないが俺の妄想力で何となく先生のあられもない姿が俺の目の前に映った。見えるぞ!先生が恥ずかしそうにはちきれんばかりの大きな胸と下の秘部を腕と脚で隠そうとしている姿が!
 全裸の女の子に透明な女性(こっちも全裸)。更に状況が悪くなっていると気づくのに俺は先生の裸(妄想)を堪能した後に気づくことになる。
 また俺は気を失ってたのか。慣れって怖いな。何度も経験しているせいかすぐに自分の状況を理解してしまっている。
 確か目の前で有紗の服が破れそれをまじまじと見てた俺を鉄拳制裁の一撃をお見舞いされた。俺の記憶が正しければそれで気を失ったのだろう。
 まったく、一刻を争う事態だというのに何をしてるのだろうか俺達は?
 「大丈夫和彦君?」
 俺が目を覚ましたことに気づいた様子の先生が声を掛けてきた。
 「…アレ?」
 ゆっくりと身体を起こし周りを見てみる。しかしどこにも先生の姿がない。見えるのは青い海、真っ白な砂浜、快晴の空、緑生い茂る木々、あと遠くで体育座りしている全裸の有紗。見えないように隠しているのか脚を胸のところまで密着させその脚をしっかり腕でホールドし姿勢は猫背になっていた。遠目からだと隠しきれてはいるが近くに行けば案外見えそうなものだが。
 今は彼女に近づくのはよそう。今の彼女は子猫を見守る親猫のように警戒している。視線は海の方を見つめてはいるが殺気が100メートルぐらい離れた俺のところまで届いている。
 彼女の足元には銃らしきものが落ちている。服は破けてしまったが銃だけは無事のようだ。しかしもし彼女に少しでも近づけばその銃で撃たれるやもしれぬ。それほどまでに今の彼女はは危険な状態だ。
 まあそれはさておき1番気になるのは先生の方だ。さっき声は聞こえたのだが周りを見渡しても姿が見えない。まさかとは思うが先生もあらぬ姿になっているのではとなぜかちょっとだけ期待している自分がいる。
 「和彦君、私はここよ!」
 「えっ?」
 また先生の声が聞こえる。背後の方からだ。だが後ろを振り向いても先生の姿は見えない。どうなってんだ?
 「やっぱり見えないかあ。ハア…」
 「!?」
 しかし先生の声はすぐそこで聞こえる。見えないけど声は聞こえる。ため息をつく吐息さえ聞こえる。まさか…
 「先生、ひょっとしてそこにいます?」
 「…ええ、そうよ」
 先生が超能力者で今の状況で考えられる事とすれば、『透明化』いや『インビジブル』と言った方が超能力的だろうか?
 先生はそこにいる。だが俺にはその姿は見えない。ただ何となく声のする方を見つめる。
 「ちょっ、ちょっと和彦君?あんまり見つめられると恥ずかしいんだけど…」
 「えっ?ああごめんなさい」
 俺はどうにか見る事は出来ないかとジッと見つめていると先生から注意された。見えずとも顔を赤くしているのは声を聞いているだけで分かる。
 「一応見えてないと思うけど、私も裸なんだけど…」
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