俺の高校生活に平和な日常を
第3章番外編 #12「契約」
 「んん!?そんなんでイイのか!?」
 バードさんは呆気を取られたような顔をして私を見てきました。確かに側からしてみれば契約しなくても叶えられそうな願いかもしれません。だけど私にとってはそれは特別な意味を込めていました。
 「結ばれたい!っていうなら分かるけど、一緒に居たいってのはわざわざそこまでして叶える願いじゃないんじゃないのか?現に今は2人で暮らしてるんだろう?」
 バードさんは続けざまに質問を投げかけてきました。やっぱりバードさんはそこが気になっていたようでした。
 「うん。でもいつかは離れて暮らさなくちゃいけない時が来るでしょ?」
 私がそう言うとバードさんは何も言わずに首を縦に振りました。一応私の言いたい事は伝わってはいたようです。そして私はバードさんが頷き終わってからまた話始めました。
 「それでも私はお兄ちゃんとずっと一緒に居たいの!!結局、私のワガママになっちゃってるんだけど…」
 その時の私は情緒が不安定で胸に手を当て大声を出したかと思うと胸に当てていた手を胸に当てたまま握りこぶしを作って苦痛の表情を浮かべるかのように見せながら小さく喋ったりして今の自分の心情を表しました。
 「ナルホド!それでさっきの願い事を叶えたかったわけか!?」
 「うん」
 しかしまだバードさんの考えにまだ納得しきれていないような顔をしていた。
 「でもそれでも叶えられない願いでもないだろうに?」
 バードさんの言う通り、そんな願いは自力でも叶えられるかもしれません。
 「…私、気づいた気がしたんです!お兄ちゃんと私はお互いが居なくなるとダメなんだって!!」
 私は昨日の事を思い出していました。私が1人で外出しただけなのにあの時のお兄ちゃんの慌てようは私の目蓋にしっかりと残っていました。テンパり過ぎて家の前で転んじゃうくらい私の事を心配してくれていた。
 私は私でつい最近までお兄ちゃんなしではろくに外にも出れなかったスーパーブラコン。
 そんな2人でもいつかは離れなければいけない時が来るかもしれません。例えばお兄ちゃんが大人になって好きな人が出来てその人と結婚する事になったら2人の為に離れなくてはいけなくなるかもしれません。
 「お兄ちゃんに好きな人が出来てもいい!ただ、それでもいいから私を遠ざけないで欲しいの!!」
 私の口からどんどんと溢れて来る私の気持ち。一度溢れるともう止まることをしりませんでした。
 「それに私、お兄ちゃんと離れるなんて考えられないし…」
 「………」
 バードさんは私の話を最後まで聞き少しの間沈黙するとゆっくりと口を開きました。
 「お前さんの言いたい事は分かった。その願いも叶えられるさ。だがイイのか?兄ちゃんと父ちゃんの仲を深めたいっていう願いはどうするんだよ!?」
 「それは正直、どうなるかは分からない
ですけどでもゆっくりでいいからきちんと向き合っていかなくちゃいけないから…」
 バードさんの質問に私はあまりいい答えを返せませんでした。そのせいかバードさんは深いため息をつきました。
 「…腑に落ちん答えだが、まあいっか。俺の役割はあくまでも少女と契約して願いを叶えてあげることだしな。分かった!契約成立だ!!」
 こうして私とバードさんの契約は成立したのでした。
 バードさんは呆気を取られたような顔をして私を見てきました。確かに側からしてみれば契約しなくても叶えられそうな願いかもしれません。だけど私にとってはそれは特別な意味を込めていました。
 「結ばれたい!っていうなら分かるけど、一緒に居たいってのはわざわざそこまでして叶える願いじゃないんじゃないのか?現に今は2人で暮らしてるんだろう?」
 バードさんは続けざまに質問を投げかけてきました。やっぱりバードさんはそこが気になっていたようでした。
 「うん。でもいつかは離れて暮らさなくちゃいけない時が来るでしょ?」
 私がそう言うとバードさんは何も言わずに首を縦に振りました。一応私の言いたい事は伝わってはいたようです。そして私はバードさんが頷き終わってからまた話始めました。
 「それでも私はお兄ちゃんとずっと一緒に居たいの!!結局、私のワガママになっちゃってるんだけど…」
 その時の私は情緒が不安定で胸に手を当て大声を出したかと思うと胸に当てていた手を胸に当てたまま握りこぶしを作って苦痛の表情を浮かべるかのように見せながら小さく喋ったりして今の自分の心情を表しました。
 「ナルホド!それでさっきの願い事を叶えたかったわけか!?」
 「うん」
 しかしまだバードさんの考えにまだ納得しきれていないような顔をしていた。
 「でもそれでも叶えられない願いでもないだろうに?」
 バードさんの言う通り、そんな願いは自力でも叶えられるかもしれません。
 「…私、気づいた気がしたんです!お兄ちゃんと私はお互いが居なくなるとダメなんだって!!」
 私は昨日の事を思い出していました。私が1人で外出しただけなのにあの時のお兄ちゃんの慌てようは私の目蓋にしっかりと残っていました。テンパり過ぎて家の前で転んじゃうくらい私の事を心配してくれていた。
 私は私でつい最近までお兄ちゃんなしではろくに外にも出れなかったスーパーブラコン。
 そんな2人でもいつかは離れなければいけない時が来るかもしれません。例えばお兄ちゃんが大人になって好きな人が出来てその人と結婚する事になったら2人の為に離れなくてはいけなくなるかもしれません。
 「お兄ちゃんに好きな人が出来てもいい!ただ、それでもいいから私を遠ざけないで欲しいの!!」
 私の口からどんどんと溢れて来る私の気持ち。一度溢れるともう止まることをしりませんでした。
 「それに私、お兄ちゃんと離れるなんて考えられないし…」
 「………」
 バードさんは私の話を最後まで聞き少しの間沈黙するとゆっくりと口を開きました。
 「お前さんの言いたい事は分かった。その願いも叶えられるさ。だがイイのか?兄ちゃんと父ちゃんの仲を深めたいっていう願いはどうするんだよ!?」
 「それは正直、どうなるかは分からない
ですけどでもゆっくりでいいからきちんと向き合っていかなくちゃいけないから…」
 バードさんの質問に私はあまりいい答えを返せませんでした。そのせいかバードさんは深いため息をつきました。
 「…腑に落ちん答えだが、まあいっか。俺の役割はあくまでも少女と契約して願いを叶えてあげることだしな。分かった!契約成立だ!!」
 こうして私とバードさんの契約は成立したのでした。
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