俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第3章 #1「間も無くGWがやってくる!」

 2016/4/28

 4月も終わりを迎えてきた頃、俺達にとって楽しみの時期がやってきていた。

 「GWゴールデンウィーク、どこ行く?」

 「私、見たい映画あるから一緒に見に行こうよ!」

 「家族で旅行行くの!イイな〜!!」

 「お土産買ってきてあげるから何がいい?」

 もう既に教室中、いや学校中はGWの話で持ちきり状態だった。明日から1週間、お待ちかねの連休が始まるのだ(因みに5/2は新入生歓迎球技大会で振り替え休日になった)!

 「はーい、皆明日からGWになりますが事件・事故等にはくれぐれも注意して有意義な1週間を過ごしてください!」

 終わりのSHRで白石先生はそう言ったが俺は平日に2回も事件に巻き込まれている(内1回は死にかけたし…)。出来ればもう起こって欲しくないと願うばかりだ!まあ、その代償に美少女達とお近づきになれたから今までの事は良しとしておぐが…

 「それにしてもGW、何しよっかなー?」

 1週間も休みを貰ったが特にする事はなかった。珍しく丸岡は1週間予定が入っているらしいし…

 SHRも終わり帰ろうとした時だった。

 「和彦君!」

 「ん?」

 後ろから誰かに声をかけられ後ろを振り返るとそこにはみのりが立っていた。

 「GWって何か予定入ってますか?」

 「イヤ、特に何もないけど…」

 俺の返事を聞くと嬉しそうな顔をした。

 「もし良かったらなんですけど、家に遊びに来ませんか?」

 「みのりの家に?」

 みのりは確か1人暮らしだった筈。っていうことは女の子の家に2人っきりで…

 (イヤ待てよ!惑わされるな俺!)

 危ない、危ない!2人っきりになったら俺の身が危険だということを思い出した。みのりは吸血鬼と人間のハーフで俺と同じ血液型ということで俺の血を狙っているのだ!誘ってくれるのは嬉しいし何より彼女とは同じ趣味の友達だからあまり無下むげにしたくないのだが危険をともなっている為、悩みどころだなー。

 「もしかして、襲われたりするんじゃないか?って思ってます?」

 「ふえ?」

 俺の考えがみのりには見透かされてしまったみたいだ。返事に困っていたから気づいたのだろう。

 「私は純粋に和彦君とまたお話ししたかったりしたいなと思っただけなんです!」

 ちょっとご機嫌ななめになっているみのりを見て少し罪悪感を感じた。

 「ごめんごめん!…分かった、行くよ!」

 俺は申し訳なく思いみのりの家に遊びに行く事になったのだった。

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