デイズ
ありがとう
修学旅行の準備をしていた時。
君は僕と一緒に行きたいところがあると言って出かけることになった。
何だろうと思って着いて行くと、君はある小物店に入っていく。
店の陳列棚から君はあるものを見つけて持ってきた。
それは、綺麗なガラス細工でできた指輪だった。
「私決めたんだ、これからも一緒にいたいから今からでも約束ってことでお互いに指輪を交換しようって」
君が何気なく言ったそれは、君なりのプロポーズだったのだろう。
僕には衝撃的すぎてついていけなかったが、君は僕の手をとって指輪を嵌めようとする。
ぴったりと、僕の指に入った。
キツくはなく、痛くもなくちょうどいい加減だった。
「ほら!嵌めてあげたんだからショウ君も私に指輪はめてよ!」
君がせっせと僕に言ってくるから、仕方なく僕は嵌めてあげた。
薬指に嵌った指輪に君はキラキラと目を輝かせながら眺めていた。
僕は恥ずかしくなって君から顔を逸らすが、その時聞こえた声が今でも心に残っている。
「愛してくれて、ありがとう」
その日、僕は1万5千円を払って指輪を買った。
多分君は今後僕が渡す指輪よりもこっちの方が大切に思えるんだろうな。
この時の僕は、本当にそう思っていた。
君は僕と一緒に行きたいところがあると言って出かけることになった。
何だろうと思って着いて行くと、君はある小物店に入っていく。
店の陳列棚から君はあるものを見つけて持ってきた。
それは、綺麗なガラス細工でできた指輪だった。
「私決めたんだ、これからも一緒にいたいから今からでも約束ってことでお互いに指輪を交換しようって」
君が何気なく言ったそれは、君なりのプロポーズだったのだろう。
僕には衝撃的すぎてついていけなかったが、君は僕の手をとって指輪を嵌めようとする。
ぴったりと、僕の指に入った。
キツくはなく、痛くもなくちょうどいい加減だった。
「ほら!嵌めてあげたんだからショウ君も私に指輪はめてよ!」
君がせっせと僕に言ってくるから、仕方なく僕は嵌めてあげた。
薬指に嵌った指輪に君はキラキラと目を輝かせながら眺めていた。
僕は恥ずかしくなって君から顔を逸らすが、その時聞こえた声が今でも心に残っている。
「愛してくれて、ありがとう」
その日、僕は1万5千円を払って指輪を買った。
多分君は今後僕が渡す指輪よりもこっちの方が大切に思えるんだろうな。
この時の僕は、本当にそう思っていた。
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