終末の異世界と大罪のグリモワール ~英霊は異世界で斯く戦えり~
第四章34 【帝国終結編】帝国ガリア第三層・攻略戦
「絶対に許さねぇ……帝国ガリアあああああああああああぁぁぁぁぁッ!」
時は少し戻り、帝国ガリア第三層。
第三層の中心には王城が存在しており、そこにはライガたちが探す航大とユイが居るはずである。帝国ガリアからの奪還作戦。それはいよいよ最終段階へと移行しようとしていた。
「……落ち着くんじゃ、ライガ」
「まぁ、怒る気持ちは分かるけどねー」
「…………こういう時こそ冷静になった方がいいのかもしれませんね」
「お前らッ!? いくら帝国の人間だからって、あんなやり方は間違ってるだろッ!」
怒りに燃えるライガとは対照的に、リエル、シルヴィア、エレスの三人は至って冷静といった様子で立ち尽くしている。その事実にライガは更なる怒りを胸に燃やすのだが、それは間違いであることを直後に知る。
「儂たちだって、怒ってない訳ではない」
「…………」
「こんな外道な行いは許されてはならぬのじゃ。しかし、ここで感情に身を任せれば、必ず剣の動きが鈍ってしまう。だからこそ、努めて冷静にせよということじゃ」
「……なるほど」
ライガの瞳に映るのは、静かな怒りに燃え滾る仲間たちの姿だった。
全力で怒りを露わにしたライガほどとは言わないが、ピクピクとして表情を痙攣させ、怒りに燃えた瞳を浮かべているリエル。
その隣には余裕そうな笑みを浮かべて、しかしこめかみを小刻みに痙攣させているシルヴィアの姿があった。エレスはニコニコと笑みを絶やしておらず、ライガの目にはいつも通りの様子であるとしか思えなかった。
「まぁ、とりあえずはココまで来ちまったんだ。思いっきり暴れるぞッ」
「言われるまでもない。こちらはいつでも準備万端じゃ」
「うん。なんか、すっごい強そうな奴らが私たちを待ってるみたいだし」
「そうですねぇ。あの人たちは、今までの兵士とは格が違いますね」
怒りに燃えるのもそこそこに、ライガたちは眼前で待ち受ける帝国兵士たちへと意識を向ける。帝国ガリアの第二層を攻略し、いよいよ王城が存在する第三層へと足を踏み入れた。しかしそこで待ち受けていたのは、明らかに今までの雑兵とは格が違う帝国兵士たちであった。
「全員気合入れろよッ……絶対に生きて、ココを突破するッ!」
ライガの声が木霊し、それを開戦の合図としてリエル、シルヴィア、エレスの三人が動き出す。
「――侵入者を始末しろッ!」
それと同時に帝国ガリア兵たちもまた、怒号と共に動き始める。
相手は数十人からなる編成を展開しており、剣や槍を持った近接戦を得意とする兵士たちと、後方から魔法による支援と遠距離攻撃を担当する兵士の大きく二つに分かれている。
雑兵とは違い、それぞれがしっかりとした統率を取っており、接近を果たすライガたちへ、後方支援の兵士たちが容赦なく魔法を浴びせかけてくる。
「――氷雨連弾ッ!」
炎球。結晶。風刃。
様々な属性の魔法がライガたちへ放たれていく。
しかし、その全てを同じく魔法による戦闘を得意とするリエルが迎撃していく。
「後方の奴らは任せたぞ、リエルッ!」
「ふん、魔法による戦いなら、こんな奴らに負けはせぬッ!」
「よーしッ、こっちも頑張るよッ!」
「早く倒して、リエルさんの援護をしましょう」
頭上でリエルの放った魔法と、帝国兵士が放った魔法が衝突して爆発を繰り返す中、ライガ、シルヴィア、エレスの前線組は歩を進めていく。
「おらああああああああぁぁぁぁッ!」
「はあああああああああぁぁぁぁッ!」
その中でも特筆して飛び出していくのが、ライガとシルヴィアの二人だった。
敵国の人間とは言え、自国兵士の命を軽んじた帝国上層部への怒りは強く、目をギラギラと輝かせて己の武を振るっていく。
「風牙あああああああぁぁぁッ!」
神剣・ボルカニカに暴風を纏い、それを容赦なく放っていくライガ得意の剣術。放たれた風の刃は正面から接近を果たす帝国兵士たちへと殺到すると、その身体を吹き飛ばしていく。
「私だって負けてられないッ――剣姫覚醒ッ!」
そんなライガの背後から飛び出していく小柄な人影は甲冑ドレスに身を包んだハイライト王国の騎士・シルヴィアだった。
彼女はその両手に『緋剣』と『蒼剣』を持ち、小柄な身体的特徴を活かしたすばしっこい動きで敵を錯乱させていく。
「一人ッ、もう一人ッ!」
「ぐぁッ!?」
「ぐぅッ!?」
シルヴィアは高く飛び上がると敵兵たちが固まる集団のど真ん中へと着地していく。まさか敵の本丸に突っ込んでは来ないだろうとタカをくくっていた兵士たちは、突如として空から降ってきたシルヴィアに驚きを隠せず、その動揺は徐々に広がりを見せていく。
「へっへーんッ、そんな鈍足な攻撃ッ……当たらないってのッ!」
兵士たちが振るう無数の剣を巧みな身体使いで躱していくと、すかさず両手に持った二対の剣で反撃していく。
――それは剣を使った演舞だった。
シルヴィアの動きには一切の無駄が存在せず、極限にまで高められた精神力と反射神経によって、甲冑ドレスを風に靡かせながら跳躍と攻撃を続けていく。
「くそッ、何なんだコイツはッ!」
「おいッ、危ないだろッ!」
「うるせーッ! そんなとこでちんたらしてんじゃねぇッ!」
最初は統率が取れていた帝国兵士たちだったが、集団の中に割り込んで武を振るっていくシルヴィアに動揺と混乱が蔓延していく。素早く動くシルヴィアを切ろうと帝国兵士が剣を振るうが、それが別の兵士の身体のスレスレと通過していく。
そんな動きが断続的にあちこちで行われるため、兵士たちの中にもフラストレーションが溜まっていく。
「――敵は一人じゃないぜ?」
「「……あっ?」」
「おらああああああああぁぁぁぁッ!」
「「うわああああああああぁぁッ!」」
仲間同士でいがみ合っていると、そこに目を光らせたライガが姿を現す。嗜虐的な笑みを浮かべるライガは、笑みを浮かべたままで兵士たちに容赦なく剣を振るっていく。
「はぁ……全く、あの二人は豪快ですねぇ……」
「隙だらけだぞコラああああああぁぁぁぁッ!」
「……いえいえ、そんなことはありませんよ?」
豪快に帝国兵士たちを吹き飛ばしていくライガとシルヴィアを尻目に、エレスはニコニコと余裕のある様子で少し離れた場所で優雅な時間を過ごしていた。
帝国兵士たちもライガとシルヴィアの二人に注意を向けていたのだが、その中の一部がエレスの存在に気付き、剣を持って殺到してくる。怒号と共に接近してくる帝国兵士たちを前にしても、エレスは全く慌てる様子を見せずに腰にぶら下げた宝剣を引き抜いていく。
「……あまり舐めてると、痛い目を見ますよ?」
「――――」
接近し、剣を振るう帝国兵士。
しかし、その剣がエレスの身体を捉えることはなく、突如として糸の切れた人形のように意識を失って倒れ伏していく。エレスはアステナ王国の騎士として恥じない力を振るっていく。
「――宝剣・水流鞭剣」
次々に飛びかかってくる帝国兵士たちに、エレスは宝剣を振るっていく。刀身に水を纏い、それを鞭のように撓らせることで兵士たちをまとめて吹き飛ばしていく。
「さて、私も頑張りましょうかね」
遠くで猛威を振るうライガとシルヴィアに負けじと、エレスもその歩を進めていく。
「……まだまだ敵の数が多いですしね」
そんなエレスの前には無数の兵士たちが待ち構えており、その数を見て思わず溜息を漏らすのであった。
「ふーむ、ライガたちは元気にやっているようじゃのぉ」
ライガとシルヴィア、そしてエレスの後方で退屈そうにしているのは北方の賢者・リエルだった。自身の周囲に絶え間なく帝国兵士が放つ魔法が着弾する中、彼女は必要最低限の動きと魔法で襲い掛かってくる攻撃をやり過ごしていた。
「……なんか、儂も前線で戦いたくなってきたの」
兵士たちが魔法を放つ中で、リエルもそれに応戦はしている。
たった一人で帝国が編成した魔法兵士たちと遠距離攻撃によって戦っているのだが、その様子を見るとやはりリエルが圧倒的と言わざるを得なかった。
ひょいと攻撃を躱し、すかさず反撃の氷魔法を放っていく。
遠くまで飛翔していく氷魔法が着弾すると、断末魔の叫び声が木霊してきて、リエルの強大な攻撃に帝国兵士たちは対応しきれていないのが現状だった。
「魔法の練度が全くなっておらん。相手が相手だったら、たっぷりと指導してやるところじゃ――ッ!?」
魔法による攻撃が続く中、一際強い火炎球が接近してくる。
それはリエルの身体を正確に捉えており、明らかに今までと違う攻撃を前にしてさすがのリエルも防御魔法を展開せざるを得ない。
「ほう、帝国ガリアの兵士にも少しは出来るやつがおるようじゃの」
遥か後方から放たれた火炎球。
その術者の顔を見ることは出来ないが、そこそこの実力を有していることは間違いなかった。
「……ようやく、本命のお出ましといったところかの」
苛烈を極めている帝国ガリア第三層での戦い。
それは徐々に激しさを増していこうとしていた――。
時は少し戻り、帝国ガリア第三層。
第三層の中心には王城が存在しており、そこにはライガたちが探す航大とユイが居るはずである。帝国ガリアからの奪還作戦。それはいよいよ最終段階へと移行しようとしていた。
「……落ち着くんじゃ、ライガ」
「まぁ、怒る気持ちは分かるけどねー」
「…………こういう時こそ冷静になった方がいいのかもしれませんね」
「お前らッ!? いくら帝国の人間だからって、あんなやり方は間違ってるだろッ!」
怒りに燃えるライガとは対照的に、リエル、シルヴィア、エレスの三人は至って冷静といった様子で立ち尽くしている。その事実にライガは更なる怒りを胸に燃やすのだが、それは間違いであることを直後に知る。
「儂たちだって、怒ってない訳ではない」
「…………」
「こんな外道な行いは許されてはならぬのじゃ。しかし、ここで感情に身を任せれば、必ず剣の動きが鈍ってしまう。だからこそ、努めて冷静にせよということじゃ」
「……なるほど」
ライガの瞳に映るのは、静かな怒りに燃え滾る仲間たちの姿だった。
全力で怒りを露わにしたライガほどとは言わないが、ピクピクとして表情を痙攣させ、怒りに燃えた瞳を浮かべているリエル。
その隣には余裕そうな笑みを浮かべて、しかしこめかみを小刻みに痙攣させているシルヴィアの姿があった。エレスはニコニコと笑みを絶やしておらず、ライガの目にはいつも通りの様子であるとしか思えなかった。
「まぁ、とりあえずはココまで来ちまったんだ。思いっきり暴れるぞッ」
「言われるまでもない。こちらはいつでも準備万端じゃ」
「うん。なんか、すっごい強そうな奴らが私たちを待ってるみたいだし」
「そうですねぇ。あの人たちは、今までの兵士とは格が違いますね」
怒りに燃えるのもそこそこに、ライガたちは眼前で待ち受ける帝国兵士たちへと意識を向ける。帝国ガリアの第二層を攻略し、いよいよ王城が存在する第三層へと足を踏み入れた。しかしそこで待ち受けていたのは、明らかに今までの雑兵とは格が違う帝国兵士たちであった。
「全員気合入れろよッ……絶対に生きて、ココを突破するッ!」
ライガの声が木霊し、それを開戦の合図としてリエル、シルヴィア、エレスの三人が動き出す。
「――侵入者を始末しろッ!」
それと同時に帝国ガリア兵たちもまた、怒号と共に動き始める。
相手は数十人からなる編成を展開しており、剣や槍を持った近接戦を得意とする兵士たちと、後方から魔法による支援と遠距離攻撃を担当する兵士の大きく二つに分かれている。
雑兵とは違い、それぞれがしっかりとした統率を取っており、接近を果たすライガたちへ、後方支援の兵士たちが容赦なく魔法を浴びせかけてくる。
「――氷雨連弾ッ!」
炎球。結晶。風刃。
様々な属性の魔法がライガたちへ放たれていく。
しかし、その全てを同じく魔法による戦闘を得意とするリエルが迎撃していく。
「後方の奴らは任せたぞ、リエルッ!」
「ふん、魔法による戦いなら、こんな奴らに負けはせぬッ!」
「よーしッ、こっちも頑張るよッ!」
「早く倒して、リエルさんの援護をしましょう」
頭上でリエルの放った魔法と、帝国兵士が放った魔法が衝突して爆発を繰り返す中、ライガ、シルヴィア、エレスの前線組は歩を進めていく。
「おらああああああああぁぁぁぁッ!」
「はあああああああああぁぁぁぁッ!」
その中でも特筆して飛び出していくのが、ライガとシルヴィアの二人だった。
敵国の人間とは言え、自国兵士の命を軽んじた帝国上層部への怒りは強く、目をギラギラと輝かせて己の武を振るっていく。
「風牙あああああああぁぁぁッ!」
神剣・ボルカニカに暴風を纏い、それを容赦なく放っていくライガ得意の剣術。放たれた風の刃は正面から接近を果たす帝国兵士たちへと殺到すると、その身体を吹き飛ばしていく。
「私だって負けてられないッ――剣姫覚醒ッ!」
そんなライガの背後から飛び出していく小柄な人影は甲冑ドレスに身を包んだハイライト王国の騎士・シルヴィアだった。
彼女はその両手に『緋剣』と『蒼剣』を持ち、小柄な身体的特徴を活かしたすばしっこい動きで敵を錯乱させていく。
「一人ッ、もう一人ッ!」
「ぐぁッ!?」
「ぐぅッ!?」
シルヴィアは高く飛び上がると敵兵たちが固まる集団のど真ん中へと着地していく。まさか敵の本丸に突っ込んでは来ないだろうとタカをくくっていた兵士たちは、突如として空から降ってきたシルヴィアに驚きを隠せず、その動揺は徐々に広がりを見せていく。
「へっへーんッ、そんな鈍足な攻撃ッ……当たらないってのッ!」
兵士たちが振るう無数の剣を巧みな身体使いで躱していくと、すかさず両手に持った二対の剣で反撃していく。
――それは剣を使った演舞だった。
シルヴィアの動きには一切の無駄が存在せず、極限にまで高められた精神力と反射神経によって、甲冑ドレスを風に靡かせながら跳躍と攻撃を続けていく。
「くそッ、何なんだコイツはッ!」
「おいッ、危ないだろッ!」
「うるせーッ! そんなとこでちんたらしてんじゃねぇッ!」
最初は統率が取れていた帝国兵士たちだったが、集団の中に割り込んで武を振るっていくシルヴィアに動揺と混乱が蔓延していく。素早く動くシルヴィアを切ろうと帝国兵士が剣を振るうが、それが別の兵士の身体のスレスレと通過していく。
そんな動きが断続的にあちこちで行われるため、兵士たちの中にもフラストレーションが溜まっていく。
「――敵は一人じゃないぜ?」
「「……あっ?」」
「おらああああああああぁぁぁぁッ!」
「「うわああああああああぁぁッ!」」
仲間同士でいがみ合っていると、そこに目を光らせたライガが姿を現す。嗜虐的な笑みを浮かべるライガは、笑みを浮かべたままで兵士たちに容赦なく剣を振るっていく。
「はぁ……全く、あの二人は豪快ですねぇ……」
「隙だらけだぞコラああああああぁぁぁぁッ!」
「……いえいえ、そんなことはありませんよ?」
豪快に帝国兵士たちを吹き飛ばしていくライガとシルヴィアを尻目に、エレスはニコニコと余裕のある様子で少し離れた場所で優雅な時間を過ごしていた。
帝国兵士たちもライガとシルヴィアの二人に注意を向けていたのだが、その中の一部がエレスの存在に気付き、剣を持って殺到してくる。怒号と共に接近してくる帝国兵士たちを前にしても、エレスは全く慌てる様子を見せずに腰にぶら下げた宝剣を引き抜いていく。
「……あまり舐めてると、痛い目を見ますよ?」
「――――」
接近し、剣を振るう帝国兵士。
しかし、その剣がエレスの身体を捉えることはなく、突如として糸の切れた人形のように意識を失って倒れ伏していく。エレスはアステナ王国の騎士として恥じない力を振るっていく。
「――宝剣・水流鞭剣」
次々に飛びかかってくる帝国兵士たちに、エレスは宝剣を振るっていく。刀身に水を纏い、それを鞭のように撓らせることで兵士たちをまとめて吹き飛ばしていく。
「さて、私も頑張りましょうかね」
遠くで猛威を振るうライガとシルヴィアに負けじと、エレスもその歩を進めていく。
「……まだまだ敵の数が多いですしね」
そんなエレスの前には無数の兵士たちが待ち構えており、その数を見て思わず溜息を漏らすのであった。
「ふーむ、ライガたちは元気にやっているようじゃのぉ」
ライガとシルヴィア、そしてエレスの後方で退屈そうにしているのは北方の賢者・リエルだった。自身の周囲に絶え間なく帝国兵士が放つ魔法が着弾する中、彼女は必要最低限の動きと魔法で襲い掛かってくる攻撃をやり過ごしていた。
「……なんか、儂も前線で戦いたくなってきたの」
兵士たちが魔法を放つ中で、リエルもそれに応戦はしている。
たった一人で帝国が編成した魔法兵士たちと遠距離攻撃によって戦っているのだが、その様子を見るとやはりリエルが圧倒的と言わざるを得なかった。
ひょいと攻撃を躱し、すかさず反撃の氷魔法を放っていく。
遠くまで飛翔していく氷魔法が着弾すると、断末魔の叫び声が木霊してきて、リエルの強大な攻撃に帝国兵士たちは対応しきれていないのが現状だった。
「魔法の練度が全くなっておらん。相手が相手だったら、たっぷりと指導してやるところじゃ――ッ!?」
魔法による攻撃が続く中、一際強い火炎球が接近してくる。
それはリエルの身体を正確に捉えており、明らかに今までと違う攻撃を前にしてさすがのリエルも防御魔法を展開せざるを得ない。
「ほう、帝国ガリアの兵士にも少しは出来るやつがおるようじゃの」
遥か後方から放たれた火炎球。
その術者の顔を見ることは出来ないが、そこそこの実力を有していることは間違いなかった。
「……ようやく、本命のお出ましといったところかの」
苛烈を極めている帝国ガリア第三層での戦い。
それは徐々に激しさを増していこうとしていた――。
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