終末の異世界と大罪のグリモワール ~英霊は異世界で斯く戦えり~
第二章16 結晶の中で眠る少女
第二章16 結晶の中で眠る少女
雪崩に巻き込まれ、意識を異世界から手放した航大が見たものは、過去の記憶だった。
しかしそれは、航大にとって見覚えのない光景であったのだが、過去の自分と意識をシンクロさせて見た光景は、航大にそれが真実であると語りかけてくるかのようだった。
どうして、あんなにも印象深い光景を自分は欠片も覚えていないのだろうか。
意識としてシンクロしていた航大は、あの少女との邂逅で高鳴った胸の鼓動を確かに覚えている。それは過去の自分が感じていたものなのか、それとも意識として存在していた現在の航大のものなのか。それは今では分からない。
「……んっ」
不自然に覚醒していく意識。
瞼はまだ閉じられていて、しかしすぐに開けることができる。
全身を包み込む冷気を感じて、航大は意識を失う直前のことを思い出した。
そう。自分はユイを、そしてヒュドラの毒に倒れ伏した人々を救うために氷山へと足を踏み入れた。その際に魔獣と戦うことになり、そこで初めて航大は『剣』と呼ばれるものを握ったのだ。
あの感触は今でも鮮明に思い出すことが出来る。
刃が皮膚に食い込み、そして引き裂いていく感触。
それは航大にとって初めての感覚であり、とてもすぐに忘れられるような物ではなかった。
「……ここは?」
さすがに全身を襲う寒さに横たわっているのが限界だった。
航大は瞼を開いて意識を完全に覚醒させると、その視界に入ってきた光景に違和感を禁じ得なかった。
まず、自分が生きていることに疑問を覚える。
自分は極寒の中、雪崩に飲み込まれた。
人間の力ではとても抗うことの出来ない、自然の猛威を全身に受けて氷山を転がっていた。飲み込まれた瞬間、さすがの航大も自分の『死』を察していたほどだ。
「……生きてる」
身体を起こして、自分の四肢が無事であることを確認する。
身体の何処かに痛みが走ることもない。少々、体温が低下していることを除けば、航大は雪崩に飲み込まれる直前の状態を維持しているといって問題なかった。
「どうなってんだ、これ……」
分からないことだらけである。雪崩に飲み込まれた後、自分はどうなったのか。どうしたら、無傷であの雪崩から生還することが出来るというのか。
いくら剣と魔法の異世界だと言っても、そんなことが果たして可能なのか。航大は自分が無事であることを喜ぶ前に、意識を失っている間に起こったであろう、空白の時間に首を傾げるのであった。
「まぁ、無事ならいいか。それにしても、ここはどこなんだ……?」
自分の状態を確認して、次に航大は周囲の状況の把握をしようとする。
航大は不思議な洞窟の中に居た。
そこは全てが結晶で覆われた世界であった。かなり透明度の高い水色の結晶石が巨大な洞窟を形勢していて、そんな場所に航大は寝ていたのだ。
洞窟内は静寂に支配されていた。どこからか吹き込む冷気の音だけが僅かに聞こえてくるくらいで、それ以外は無音だった。
息を呑むほどに美しい内装を見せる結晶の洞窟は、正常な精神状態であるならば感動の一つも覚えるのだろうが、今の航大にはこの場所が現実の物であると確信を持てないこともあり、その静寂と美しさに一種の恐怖すら感じていた。
「立ち止まっててもしょうがない、か……」
死んでいたとしても、生きていたとしても、立ち止まっていては何も起こらない。
航大は少し開けた場所に眠っていたようで、視線を巡らせる限り、目の前に二本の道があるだけ。このどちらかに歩いて行くべきなのだろう。
「……どっちが正解なんだ、これ」
大抵、こういった分かれ道というのはどちらかが正解で、どちらかが不正解である。
こういった分かれ道に迷う経験すら、持ち得ていない航大だからこそ、目の前の二択に思考を巡らせてしまう。
右側の道からは冷気が漂って来ている。
左側の道からは何も感じない。
冷静に考えるのならば、ここは外に通じている可能性が高いであろう右の道を選ぶのが正解なのであろう。しかし、航大の視線は左側の道に固定されていた。
雪崩に飲み込まれ、意識を失った航大はこの不思議な洞窟の中で眠っていた。
それならば、航大と一緒に居たはずのライガはどこに行ったのか。彼も航大と一緒で雪崩に巻き込まれたはずだ。そんな彼の姿がどこにもない。航大と一緒にこの洞窟の中に居るのではないか。そう考える航大は、覚悟を決めて足を踏み出す。
「無事で居てくれよ、ライガ……」
友の名前を口にして、航大は左の道へと歩き出す。
足を踏み出す度に静寂に包まれた洞窟内に、自分の足音が響いていく。
足音は反響して、どこまでも遠くまで音が木霊する。
それだけで、この洞窟がどれくらい長く、深いのかが理解できる。
自分は無事にこの洞窟から脱出することができるのだろうか。そんな一抹の不安を頂きながらも、航大は真っ直ぐと足を踏み出していくのであった。
◆◆◆◆◆
あれからしばらくの時間が経過したように思える。
確信ではないのは、異世界には時計というものが存在せず、航大は不覚にも元世界から異世界へ時間を確認できるものを持ち込んでいなかったのだ。そのため、正確にどれくらいの時間が経過したのかを確認する術が無いのである。
洞窟の景色は先ほどから驚くくらいに変化がない。
グルグルと同じ場所を回っていると言われても納得できるくらいには、何も変化が訪れることはなかった。どれだけ時間が経過しているのかは、この際どうでもいい。今、航大が不安に思っていることは、この景色が全く変わらないということだけ。
「……選択を誤ったか」
思わず漏れ出た自分の声に、航大はずっしりと肩が重くなるのを感じた。
もう少し歩いて何もないようだったら、引き返そう。
そんなことを考えるのを待っていたかのように、洞窟の先に変化が現れた。
「……光だ」
そう。それは眩い光だった。
結晶自体が何かしらの魔力を秘めているのか、結晶の洞窟は航大が目を覚ました時から、僅かに発光していた。淡い光が無数に広がっていたため、航大はこうして真っ直ぐに洞窟内を歩くことができていた。
しかし、そんな光とは比べ物にならない眩い光が、道の先に灯っていたのだ。
「もしかして、外に通じた?」
意識を失っている間に朝を迎えたのかもしれない。
それならば、眼前に光が差し込んでいることに納得することが出来る。陽の光が洞窟に差し込んでいるのなら、光が見えるのに何ら違和感はない。
無意識の内に早る歩を感じながら、航大は光の中へと飛び込んでいく。
「――ッ!?」
そこは洞窟内にできた大聖堂だった。
光の先には、巨大な空間が広がっており、元世界ではキリスト教に関連する建物によく見られた内装をしていた。あまりにも精巧に作られた大聖堂に、航大は驚きを隠せない。
広い空間の左右には結晶で出来た巨大な柱が存在していて、何本を連なった柱は大聖堂の奥まで続いている。
大聖堂という印象を持ったが、元世界に見られるように長椅子が並んでいることはなかった。本来、長椅子が並んでいる部分には何も存在してはおらず、だからこそこの空間が広く感じるのであった。
そんな大聖堂の奥。そこには巨大な祭壇が存在していた。
「なんだよ、あれ……」
大聖堂と似た内装をしている場所を歩き、祭壇に近づくと航大は視界に飛び込んできた光景に思わず声を漏らしてしまった。
よく見る形の祭壇も結晶で出来ているのは間違いないのだが、航大が驚いたのはその上に浮遊する物体だった。それも結晶の形をしているのだが、その形や存在感は明らかに異質なものだった。結晶は『両剣水晶』と呼ばれる形をしており、ゲームなどでよく見るクリスタルの形である。
航大の背丈を容易に越える巨大な結晶が浮遊していることにも驚くのだが、それ以上に航大から言葉を失わせたのはそれだけではない。
「お、女の子……?」
祭壇の上で浮遊する巨大な結晶の中、そこには水色の長い髪をした少女が眠っていたのだ。それは封印されていると形容するのに近い姿をしていて、結晶の中で目を閉じる少女に航大は言葉を失っていた。
「ほう、このような場所に人間がやってくるなど、どれくらいぶりじゃろうか」
「――ッ!?」
結晶の中に眠る少女に視線を奪われていると、突如そんな甲高い声が大聖堂に響き渡った。
まさか、誰かが居るなど想像もしていなかった航大は、全身をビクリと反応させて声の主を探す。
「こっちじゃこっち。どこを見ておる」
「こっちって……どっち……?」
「上じゃ、上」
その声に導かれるようにして、航大は視線を上へ向ける。
大聖堂の天井は遥かに高く、そんな高い天井に人影があるのを航大は見た。
その人影はやはり声質から想像していた通り、少女の姿をしており、結晶の中で眠る少女と同じように水色の髪をしていた。簡素なドレスに身を包んだ少女は、真っ直ぐに航大を見つめて、ゆっくりと地面に降りてくる。
「まさか、こんな場所に一日で二人も客人が来るとは思ってなくてな。挨拶が遅れてしまった」
「儂はリエル・レイネル。このアルジェンテ氷山の守護者じゃ」
完全に地面に着地した少女は、そういって小さな胸を張った。
少女の背丈は航大の胸くらいまでしかなく、やけに年老いた口調とのギャップに航大は声も出ない。
洞窟の中に存在していた結晶で出来た大聖堂。
そこで眠る少女。
そして、老人口調を使いこなす少女の存在。
立て続けにやってくる謎の連続に、航大は呆然と立ち尽くすのであった。
雪崩に巻き込まれ、意識を異世界から手放した航大が見たものは、過去の記憶だった。
しかしそれは、航大にとって見覚えのない光景であったのだが、過去の自分と意識をシンクロさせて見た光景は、航大にそれが真実であると語りかけてくるかのようだった。
どうして、あんなにも印象深い光景を自分は欠片も覚えていないのだろうか。
意識としてシンクロしていた航大は、あの少女との邂逅で高鳴った胸の鼓動を確かに覚えている。それは過去の自分が感じていたものなのか、それとも意識として存在していた現在の航大のものなのか。それは今では分からない。
「……んっ」
不自然に覚醒していく意識。
瞼はまだ閉じられていて、しかしすぐに開けることができる。
全身を包み込む冷気を感じて、航大は意識を失う直前のことを思い出した。
そう。自分はユイを、そしてヒュドラの毒に倒れ伏した人々を救うために氷山へと足を踏み入れた。その際に魔獣と戦うことになり、そこで初めて航大は『剣』と呼ばれるものを握ったのだ。
あの感触は今でも鮮明に思い出すことが出来る。
刃が皮膚に食い込み、そして引き裂いていく感触。
それは航大にとって初めての感覚であり、とてもすぐに忘れられるような物ではなかった。
「……ここは?」
さすがに全身を襲う寒さに横たわっているのが限界だった。
航大は瞼を開いて意識を完全に覚醒させると、その視界に入ってきた光景に違和感を禁じ得なかった。
まず、自分が生きていることに疑問を覚える。
自分は極寒の中、雪崩に飲み込まれた。
人間の力ではとても抗うことの出来ない、自然の猛威を全身に受けて氷山を転がっていた。飲み込まれた瞬間、さすがの航大も自分の『死』を察していたほどだ。
「……生きてる」
身体を起こして、自分の四肢が無事であることを確認する。
身体の何処かに痛みが走ることもない。少々、体温が低下していることを除けば、航大は雪崩に飲み込まれる直前の状態を維持しているといって問題なかった。
「どうなってんだ、これ……」
分からないことだらけである。雪崩に飲み込まれた後、自分はどうなったのか。どうしたら、無傷であの雪崩から生還することが出来るというのか。
いくら剣と魔法の異世界だと言っても、そんなことが果たして可能なのか。航大は自分が無事であることを喜ぶ前に、意識を失っている間に起こったであろう、空白の時間に首を傾げるのであった。
「まぁ、無事ならいいか。それにしても、ここはどこなんだ……?」
自分の状態を確認して、次に航大は周囲の状況の把握をしようとする。
航大は不思議な洞窟の中に居た。
そこは全てが結晶で覆われた世界であった。かなり透明度の高い水色の結晶石が巨大な洞窟を形勢していて、そんな場所に航大は寝ていたのだ。
洞窟内は静寂に支配されていた。どこからか吹き込む冷気の音だけが僅かに聞こえてくるくらいで、それ以外は無音だった。
息を呑むほどに美しい内装を見せる結晶の洞窟は、正常な精神状態であるならば感動の一つも覚えるのだろうが、今の航大にはこの場所が現実の物であると確信を持てないこともあり、その静寂と美しさに一種の恐怖すら感じていた。
「立ち止まっててもしょうがない、か……」
死んでいたとしても、生きていたとしても、立ち止まっていては何も起こらない。
航大は少し開けた場所に眠っていたようで、視線を巡らせる限り、目の前に二本の道があるだけ。このどちらかに歩いて行くべきなのだろう。
「……どっちが正解なんだ、これ」
大抵、こういった分かれ道というのはどちらかが正解で、どちらかが不正解である。
こういった分かれ道に迷う経験すら、持ち得ていない航大だからこそ、目の前の二択に思考を巡らせてしまう。
右側の道からは冷気が漂って来ている。
左側の道からは何も感じない。
冷静に考えるのならば、ここは外に通じている可能性が高いであろう右の道を選ぶのが正解なのであろう。しかし、航大の視線は左側の道に固定されていた。
雪崩に飲み込まれ、意識を失った航大はこの不思議な洞窟の中で眠っていた。
それならば、航大と一緒に居たはずのライガはどこに行ったのか。彼も航大と一緒で雪崩に巻き込まれたはずだ。そんな彼の姿がどこにもない。航大と一緒にこの洞窟の中に居るのではないか。そう考える航大は、覚悟を決めて足を踏み出す。
「無事で居てくれよ、ライガ……」
友の名前を口にして、航大は左の道へと歩き出す。
足を踏み出す度に静寂に包まれた洞窟内に、自分の足音が響いていく。
足音は反響して、どこまでも遠くまで音が木霊する。
それだけで、この洞窟がどれくらい長く、深いのかが理解できる。
自分は無事にこの洞窟から脱出することができるのだろうか。そんな一抹の不安を頂きながらも、航大は真っ直ぐと足を踏み出していくのであった。
◆◆◆◆◆
あれからしばらくの時間が経過したように思える。
確信ではないのは、異世界には時計というものが存在せず、航大は不覚にも元世界から異世界へ時間を確認できるものを持ち込んでいなかったのだ。そのため、正確にどれくらいの時間が経過したのかを確認する術が無いのである。
洞窟の景色は先ほどから驚くくらいに変化がない。
グルグルと同じ場所を回っていると言われても納得できるくらいには、何も変化が訪れることはなかった。どれだけ時間が経過しているのかは、この際どうでもいい。今、航大が不安に思っていることは、この景色が全く変わらないということだけ。
「……選択を誤ったか」
思わず漏れ出た自分の声に、航大はずっしりと肩が重くなるのを感じた。
もう少し歩いて何もないようだったら、引き返そう。
そんなことを考えるのを待っていたかのように、洞窟の先に変化が現れた。
「……光だ」
そう。それは眩い光だった。
結晶自体が何かしらの魔力を秘めているのか、結晶の洞窟は航大が目を覚ました時から、僅かに発光していた。淡い光が無数に広がっていたため、航大はこうして真っ直ぐに洞窟内を歩くことができていた。
しかし、そんな光とは比べ物にならない眩い光が、道の先に灯っていたのだ。
「もしかして、外に通じた?」
意識を失っている間に朝を迎えたのかもしれない。
それならば、眼前に光が差し込んでいることに納得することが出来る。陽の光が洞窟に差し込んでいるのなら、光が見えるのに何ら違和感はない。
無意識の内に早る歩を感じながら、航大は光の中へと飛び込んでいく。
「――ッ!?」
そこは洞窟内にできた大聖堂だった。
光の先には、巨大な空間が広がっており、元世界ではキリスト教に関連する建物によく見られた内装をしていた。あまりにも精巧に作られた大聖堂に、航大は驚きを隠せない。
広い空間の左右には結晶で出来た巨大な柱が存在していて、何本を連なった柱は大聖堂の奥まで続いている。
大聖堂という印象を持ったが、元世界に見られるように長椅子が並んでいることはなかった。本来、長椅子が並んでいる部分には何も存在してはおらず、だからこそこの空間が広く感じるのであった。
そんな大聖堂の奥。そこには巨大な祭壇が存在していた。
「なんだよ、あれ……」
大聖堂と似た内装をしている場所を歩き、祭壇に近づくと航大は視界に飛び込んできた光景に思わず声を漏らしてしまった。
よく見る形の祭壇も結晶で出来ているのは間違いないのだが、航大が驚いたのはその上に浮遊する物体だった。それも結晶の形をしているのだが、その形や存在感は明らかに異質なものだった。結晶は『両剣水晶』と呼ばれる形をしており、ゲームなどでよく見るクリスタルの形である。
航大の背丈を容易に越える巨大な結晶が浮遊していることにも驚くのだが、それ以上に航大から言葉を失わせたのはそれだけではない。
「お、女の子……?」
祭壇の上で浮遊する巨大な結晶の中、そこには水色の長い髪をした少女が眠っていたのだ。それは封印されていると形容するのに近い姿をしていて、結晶の中で目を閉じる少女に航大は言葉を失っていた。
「ほう、このような場所に人間がやってくるなど、どれくらいぶりじゃろうか」
「――ッ!?」
結晶の中に眠る少女に視線を奪われていると、突如そんな甲高い声が大聖堂に響き渡った。
まさか、誰かが居るなど想像もしていなかった航大は、全身をビクリと反応させて声の主を探す。
「こっちじゃこっち。どこを見ておる」
「こっちって……どっち……?」
「上じゃ、上」
その声に導かれるようにして、航大は視線を上へ向ける。
大聖堂の天井は遥かに高く、そんな高い天井に人影があるのを航大は見た。
その人影はやはり声質から想像していた通り、少女の姿をしており、結晶の中で眠る少女と同じように水色の髪をしていた。簡素なドレスに身を包んだ少女は、真っ直ぐに航大を見つめて、ゆっくりと地面に降りてくる。
「まさか、こんな場所に一日で二人も客人が来るとは思ってなくてな。挨拶が遅れてしまった」
「儂はリエル・レイネル。このアルジェンテ氷山の守護者じゃ」
完全に地面に着地した少女は、そういって小さな胸を張った。
少女の背丈は航大の胸くらいまでしかなく、やけに年老いた口調とのギャップに航大は声も出ない。
洞窟の中に存在していた結晶で出来た大聖堂。
そこで眠る少女。
そして、老人口調を使いこなす少女の存在。
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